キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け

キング・オブ・マンハッタン
危険な賭け
Arbitrage
監督 ニコラス・ジャレッキー英語版
脚本 ニコラス・ジャレッキー
製作 ローラ・ビックフォード
ケヴィン・チューレン英語版
ジャスティン・ナッピ
ロバート・サレルノ
出演者 リチャード・ギア
スーザン・サランドン
ティム・ロス
ブリット・マーリング
レティシア・カスタ
ネイト・パーカー
音楽 クリフ・マルティネス
撮影 ヨリック・ル・ソー
編集 ダグラス・クライズ
製作会社 Green Room Films
Treehouse Pictures
Parlay Films
LB Productions
Alvernia Production
Artina Films
LB Productions
ライオンズゲート
Lucky Monkey Pictures
Parlay Films
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート
日本の旗 東京テアトル/プレシディオ
公開 アメリカ合衆国の旗 2012年1月21日(サンダンス映画祭
アメリカ合衆国の旗 2012年9月14日
日本の旗 2013年3月23日
上映時間 107分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗 $35,485,056[1]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $7,919,574[1]
テンプレートを表示

キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』( - きけんなかけ、Arbitrage)は、2012年アメリカ合衆国で公開されたサスペンス映画。ニコラス・ジャレッキー監督の長編劇初監督作品。

原題の「Arbitrage」とは、「裁定取引」を指す英語。

ストーリー

[編集]

ニューヨークの大物ヘッジファンドであるロバート・ミラーは、一代で莫大な富と名声を築き、家族にも恵まれ幸せな毎日を過ごしているかのように思われた。しかし、その裏ではロシア銅山への投資に失敗し大損失を出してしまい、多額の負債を返済するためにスタンダード銀行に自社を売却する準備を進めていた。だが、その会合で銀行の代表メイフィールドは姿を見せず、友人への借金返済に困っているロバートは焦りを募らすのだった。

ロバートにはもう1つ秘密があった。それは愛人であるジュリーの存在だった。日々のストレスから眠れない夜を過ごすロバートは、深夜に彼女を誘って別荘に車を走らせる。だがその道中、彼の居眠り運転が原因で車はガードレールに接触。車は大きく横転し、助手席にいたジュリーは死亡。ロバートも大怪我を負ってしまう。しかも彼が離れた隙に車は爆発、炎上してしまうのだった。ロバートは車がジュリーのものだったことを良いことに、彼女が1人で事故を起こしたように見せかけようと、ロバートに恩がある黒人青年ジミーを呼び出しその場から立ち去る。

この事故を捜査することになった刑事ブライヤーは、現場に残されていた不可解な証拠や、付近の公衆電話近くで車に乗る男の姿を目撃したという情報から、ジュリーの隣には車を運転していた別の男性がおり、それがジュリーと不倫関係にあったロバートであるとの結論を導き出す。そして彼は捜査線上に浮かんだジミーの身柄を拘束し、事故が起こった夜についての尋問を始め、ジミーの線からロバートを追いつめようとする。一方ロバートは、会社の幹部であり実の娘であるブルックに負債の隠蔽工作が発覚してしまう。こうしてロバートは徐々に破滅へと向かって進んでいく。

ロバートはメイフィールドと直接対決し、好条件での売却を何とか決める。一方、大物であるロバートを何としても逮捕したいブライヤー刑事は、事件当夜にジミーが車を運転していたことを示す証拠写真を捏造していたのだが、ロバートによってその事実が暴かれたことから、判事はジミーに対する取り調べ自体を禁じ、結果としてロバートに警察の手が及ぶことはなくなる。

全てが丸く収まったかのように見えたが、一連の出来事で、ロバートは妻エレンだけでなく、ブルックからも完全に信用を失う。それでもミラー家は、公の場では「慈善家の名士」として振る舞う。

キャスト

[編集]

※括弧内は日本語吹き替え

評価

[編集]

受賞とノミネート

[編集]
部門 候補者 結果
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) リチャード・ギア ノミネート
シカゴ映画批評家協会賞 有望映画作者賞 ニコラス・ジャレッキー ノミネート

参考文献

[編集]
  1. ^ a b Arbitrage” (英語). Box Office Mojo. 2013年9月2日閲覧。

外部リンク

[編集]