ティルダ・スウィントン

ティルダ・スウィントン
Tilda Swinton
Tilda Swinton
本名 Katherine Mathilda Swinton
生年月日 (1960-11-05) 1960年11月5日(64歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
身長 180 cm
職業 女優、モデル、パフォーマンスアーティスト
ジャンル 映画
活動期間 1984年 -
主な作品
エドワードII』/『オルランド
ザ・ビーチ』/『ディープ・エンド
アダプテーション』/『サムサッカー
コンスタンティン
ブロークン・フラワーズ
ナルニア国物語』シリーズ /『フィクサー
バーン・アフター・リーディング
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ミラノ、愛に生きる
少年は残酷な弓を射る
ムーンライズ・キングダム
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
スノーピアサー
グランド・ブダペスト・ホテル
胸騒ぎのシチリア
ドクター・ストレンジ
オクジャ/okja』/『サスペリア
アベンジャーズ/エンドゲーム
デッド・ドント・ダイ
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
MEMORIA メモリア
受賞
アカデミー賞
助演女優賞
2007年フィクサー
ヴェネツィア国際映画祭
女優賞
1991年エドワードII
栄誉金獅子賞
2020年
ベルリン国際映画祭
テディ賞 審査員特別賞
1988年
テディ賞 特別賞
2008年
ヨーロッパ映画賞
女優賞
2011年少年は残酷な弓を射る
英国アカデミー賞
助演女優賞
2007年『フィクサー』
その他の賞
ハリウッド名声の歩道
映画産業への貢献、映画・演劇業界への業績に対して
備考
第59回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2009年)
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ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton, 1960年11月5日 - )は、イギリス女優2007年公開の『フィクサー』でアカデミー助演女優賞を受賞した。

生い立ち

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ロンドンにて、キャサリン・マチルダ・スウィントン(Katherine Mathilda Swinton)として生まれる。父方の祖先はスコットランドの名家[1]、母親はオーストラリア[2][3]。1983年にケンブリッジ大学を卒業(専攻は政治学社会学)。

キャリア

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大学卒業後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演劇を学ぶ。長身、クールな風貌と知的な演技が評価され、魔女や天使、女王、ボスなどキーマン的な存在感ある役柄が多い。

1980年代に映画監督のデレク・ジャーマンと知り合い、1986年に同監督作品の『カラヴァッジオ』で映画デビュー。以後、ジャーマン作品の常連となる。1991年公開の『エドワードII』でヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞。

1999年公開の『ザ・ビーチ』でハリウッド進出を果たし、2001年公開の『ディープ・エンド』でゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)にノミネート。2005年公開の『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』では白の魔女を演じた。

2007年公開の『フィクサー』でアカデミー助演女優賞英国アカデミー賞 助演女優賞を受賞。

1988年にはベルリン国際映画祭の、1998年にはヴェネツィア国際映画祭の、2004年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務めた。2009年のベルリン国際映画祭では審査委員長を務める。

2020年、第77回ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞受賞。

私生活

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スコットランド北部在住。芸術家兼劇作家のジョン・バーン英語版との間に1997年に男女の双子(ザビエルとオナー)を儲けているが、バーンとは結婚はしていない。2004年からニュージーランドの画家サンドロ・コップとの関係が続いている[4]

2021年に「自分はクィアであると認識している」と語った[5]

ルッツ・エバースドルフ名義

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2018年公開の『サスペリア』では特殊メイクを施して3役をこなしたが、その中の心理学者、ジョセフ・クレンペラー役に関しては、制作サイドの意向でルッツ・エバースドルフ(Lutz Ebersdorf)という老俳優が演じているとマスコミに発表され、公式サイトとパンフレットでもそう紹介された。その際、エバースドルフは1936年ドイツ・ミュンヘン生まれ、との設定も作られている。経歴については、ナチスから逃れるために2歳頃から家族とともにヨーロッパ各地を移動、若い頃に役者を志すも1964年に引退、その後1969年にベルリンで精神分析を勉強し、博士号を取得してクライン派の精神分析医としてベルリンで開業、となっており、IMDbにも登録されたうえ、撮影前のオフショット写真まで制作されているという手の込みようであった[6]。ベネチア国際映画祭には欠席し、ティルダ・スウィントンが彼からの手紙を「代読」をするというパフォーマンスも披露された[7]。また、エバースドルフは撮影後に亡くなったという設定も当初は検討されており、エンドロール前に「本作をルッツ・エバースドルフに捧げる」というテロップを入れることも検討されていた。

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考 日本語吹替
1986 カラヴァッジオ
Caravaggio
レナ 吹き替え版なし
1987 アリア
Aria
少女
1988 ラスト・オブ・イングランド
The Last of England
The Maid
1989 ウォー・レクイエム
War Requiem
看護婦
1990 ザ・ガーデン
The Garden
マドンナ
1991 エドワードII
Edward II
イザベラ ヴェネツィア国際映画祭 女優賞 受賞
1992 オルランド
Orlando
オルランド
1993 BLUE ブルー
Blue
ナレーター 声の出演
ウィトゲンシュタイン
Wittgenstein
レディ・オットリーン・モレル
リメンバランス/記憶の高速スキャン
Remembrance of Things Fast: True Stories Visual Lies
ドキュメンタリー
1996 イヴの秘かな憂鬱
Female Perversions
イヴ・スティーブンス
1997 クローン・オブ・エイダ
Conceiving Ada
エイダ
1998 愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像
Love Is the Devil: Study for a Portrait of Francis Bacon
ミュリエル・ベルチャー
1999 素肌の涙
The War Zone
2000 ザ・ビーチ
The Beach
サル 唐沢潤(ソフト版)
榊原良子日本テレビ版)
2001 バニラ・スカイ
Vanilla Sky
レベッカ・ディアボーン 佐藤しのぶ
ディープ・エンド
The Deep End
マーガレット・ホール 唐沢潤
2002 アダプテーション
Adaptation.
ヴァレリー・トーマス 日野由利加
2003 猟人日記
Young Adam
エラ 吹き替え版なし
2005 コンスタンティン
Constantine
ガブリエル 田中敦子(ソフト版)
勝生真沙子テレビ朝日版)
ブロークン・フラワーズ
Broken Flowers
ペニー 吹き替え版なし
ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女
The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe
白い魔女 大地真央
サムサッカー
Thumbsucker
オードリー・コッブ 幸田直子
2007 ヒストリー・オブ・ゲイシネマ
Schau mir in die Augen, Kleiner
ドキュメンタリー 吹き替え版なし
フィクサー
Michael Clayton
カレン・クラウダー アカデミー助演女優賞 受賞
英国アカデミー賞 助演女優賞 受賞
日野由利加
倫敦から来た男
A Londoni férfi
マダム・マロワン 吹き替え版なし
2008 ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛
The Chronicles of Narnia: Prince Caspian
白い魔女 大地真央
バーン・アフター・リーディング
Burn After Reading
ケイティ・コックス 勝生真沙子
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
The Curious Case of Benjamin Button
エリザベス・アボット 高島雅羅
2009 リミッツ・オブ・コントロール
The Limits of Control
コードネーム:ブロンド
ミラノ、愛に生きる
Io sono l'amore
エンマ 兼製作 吹き替え版なし
2010 ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島
The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader
白い魔女 大地真央
2011 少年は残酷な弓を射る
We Need to Talk About Kevin
エヴァ・カチャドリアン 兼製作総指揮 吹き替え版なし
2012 ムーンライズ・キングダム
Moonrise Kingdom
ソーシャルワーカー 勝生真沙子
2013 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
Only Lovers Left Alive
イヴ 吹き替え版なし
スノーピアサー
Snowpiercer
メイソン 一城みゆ希
ゼロの未来
The Zero Theorem
シュリンク・ロム博士 小林さとみ
2014 グランド・ブダペスト・ホテル
The Grand Budapest Hotel
マダム.D よのひかり
2015 エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方
Trainwreck
ダイアナ 勝生真沙子
胸騒ぎのシチリア
A Bigger Splash
マリアン 日本公開は2016年11月[8] 日野由利加
2016 ヘイル、シーザー!
Hail, Caesar!
ソーラ・サッカー / セサリー・サッカー 山像かおり
ドクター・ストレンジ
Dr. Strange
エンシェント・ワン 樋口可南子
2017 ウォー・マシーン: 戦争は話術だ!
War Machine
ドイツの政治家
オクジャ/okja
Okja
ルーシー・ミランド / ナンシー・ミランド 井上喜久子
2018 犬ヶ島
Isle of Dogs
オラクル 声の出演 町山広美
サスペリア
Suspiria
マダム・ブラン / ジョセフ・クレンペラー[9] / エレナ・マルコス 山像かおり
2019 スーヴェニア 私たちが愛した時間
THE SOUVENIR
ロザリンド 藤貴子
アベンジャーズ/エンドゲーム
Avengers: Endgame
エンシェント・ワン 樋口可南子
デッド・ドント・ダイ
The Dead Don't Die
ゼルダ・ウィンストン 吹き替え版なし
どん底作家の人生に幸あれ!
The Personal History of David Copperfield
ベッツィー・トロットウッド
2020 ヒューマン・ボイス
The Human Voice
女性 短編映画
2021 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
The French Dispatch
J・K・L・ベレンセン 勝生真沙子
ホワット・イフ...?
What If...?
エンシェント・ワン アニメシリーズ
声の出演
藤本喜久子
スーヴェニア 私たちが愛した時間、後に
THE SOUVENIR: PART II
ロザリンド 藤貴子
MEMORIA メモリア
Memoria
ジェシカ・ホランド 吹き替え版なし
2022 アラビアンナイト 三千年の願い
Three Thousand Years of Longing
Dr. Alithena Binnie
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
Guillermo del Toro's Pinocchio
木の妖精、死の精霊 声の出演 深見梨加
2023 エターナル・ドーター
The Eternal Daughter
ジュリー
ロザリンド(ジュリーの母)
(吹き替え版なし)
アステロイド・シティ
Asteroid City
ヒッケンルーパー博士 勝生真沙子
ザ・キラー
The Killer
エキスパート 山像かおり
2024 ザ・ボーイズ
The Boys
アンブローシウス 声の出演
第4シーズンに出演
Amazon Original シリーズ
皆川純子

参考文献

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  1. ^ Tilda Swinton, one of our most unique actors, talks to Gaby Wood | Magazine | The Observer
  2. ^ Hattenstone, Simon (22 November 2008). “Winner takes it all”. The Guardian. 23 May 2012閲覧。
  3. ^ Tilda Swinton Biography”. Tiscali.co.uk. 2009年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月11日閲覧。
  4. ^ Tilda Swinton Steps Out with Partner Sandro Kopp in Rare Sighting of Couple in New York City” (1 May 2019). 2022年6月14日閲覧。
  5. ^ "I've Never Had Any Ambition As An Artist": Tilda Swinton Reflects On Her Enigmatic Career With Playwright Jeremy O Harris” (英語). Vogue (12 January 2021). 14 January 2021閲覧。
  6. ^ https://bloody-disgusting.com/movie/3517536/nobody-can-figure-old-man-suspiria-tilda-swinton-unknown-german-actor/
  7. ^ https://www.youtube.com/watch?v=aClycWJFtD8
  8. ^ “ティルダ・スウィントン主演、シチリア島を舞台にした男女4人夏物語”. 映画ナタリー. (2016年8月14日). https://natalie.mu/eiga/news/198069 2016年8月17日閲覧。 
  9. ^ クレンペラー役は「ルッツ・エバースドルフ」という架空の俳優が演じていることになっていた。

外部リンク

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