ノーパン
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ノーパンとは、パンツを着けていないことである。「ノー・パンツ」または「ノー・パンティー」の略称で、下半身に下着を着けていない状態を指す[1]。
日本においてのノーパンの歴史
[編集]元来、日本の伝統的な着物では、主に男性の下着としては「ふんどし」「下帯」などという男性器を隠すものが存在したが、女性の下着は「腰巻」「湯文字」と言って文字通り腰のまわりを巻く布であり、女性器を直接に覆うものではなかった(とはいえ和装の場合は襦袢などを重ね着するため、着物がめくれても女性器が露出することは、あまりない)。すなわちパンツは存在しておらず、そのため、ノーパンは昭和初期まで一般的に定着していた。
また一部の好事家の間では、下着やその着用状態に対する(ノーパンも含む)性的興味の固着も見られる。その一例に、1980年頃よりノーパン・ミニスカート、場合によってはその上さらにトップレスで乳房を露わにした女性店員が客を接待するノーパン喫茶が大人気・話題となり[2][3]、また、1998年頃にはノーパンしゃぶしゃぶなどでの大蔵省官僚に対する接待も社会問題となった。
アダルトビデオでは、AV女優がノーパンの女子高生や女教師などに扮して男子生徒や教師がスカートの中から覗く女性器に興奮して性行為する企画物も多い。
「睡眠時に下着を着けずに寝る」という、ノーパン健康法なるものが提唱されたことがある。
ファッションとしてのノーパン
[編集]日本においてはショーツラインが出ることを避けるために、ノーパンで衣服を着用する場合がある。特に、和服(着物・浴衣)は洋装のための下着(パンティーやブラジャー)の着用を前提としていないため、和装の際にノーパンが奨励される場合がある[4][5]。
関連する言葉
[編集]- ボトムレス
- 下着だけでなく、ズボンやスカートなどを含め下半身に何も身につけていない状態を指す。
- (ぱんつ)はいてない
- 創作物において局部の直接的な露出をしない形で素肌をさらしつつ、下着に当たるものを穿いていないかのように見せる描写およびスラング。
芸能人との関係
[編集]- アメリカ合衆国の俳優ジョニー・デップは、普段はノーパンだと公言している[6]。
- アメリカ合衆国出身の女優シャーロット・ケイト・フォックスは、日本のトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出演した際、小学生の時にノーパン通学で退学処分を受けて転校したというエピソードを披露している[7]。
- 2000年代頃よりスポーツ新聞やWebニュースにて、プロ野球の始球式に女性芸能人が出場した記事に「○○(名前)ノーバン」(ノーバウンド)という、「ノーパン」との意図的な誤読を狙った見出しが氾濫しており、嫌悪感を持つ者も多い[8]。
脚注
[編集]- ^ 「ノーパン」『デジタル大辞泉』 。コトバンクより2024年5月9日閲覧。
- ^ 中村彰、1984、『インタビューとデータでつづる 風俗あらかると - 「ほん」情報からノーパン喫茶まで』、幻想社 ISBN 4-87468-033-X pp. 6による。ただし広岡敬一『戦後性風俗大系 わが女神たち』によれば、発祥は1981年頃の京都。
- ^ 『風俗あらかると』 p.22
- ^ 櫟原梨絵子 (2011年7月31日). “「脱いでもすごい」と思われる浴衣の下着を選ぶコツ3つ”. メンジョイ. 小学館. 2024年5月9日閲覧。
- ^ 沖合はるか. “夏の風物詩!浴衣エッチの手ほどき”. ハウコレ. Donuts. 2013年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月9日閲覧。
- ^ 「ノーパンのジョニー・デップ、出先でジーンズの破れを発見 ガムテープで隠す」『シネマトゥデイ』シネマトゥデイ、2013年7月8日。2024年5月9日閲覧。
- ^ 「あのエリーがノーパン通学で退学に! 「徹子の部屋」でシャーロット嬢が“笑撃”告白」『産経新聞』産経新聞社、2015年4月10日。2024年5月9日閲覧。
- ^ 「アイドルのノーバン見出し、スポーツ紙の本音 ネット普及で急増か」『withnews』朝日新聞社、2015年11月12日。2016年8月2日閲覧。
関連項目
[編集]- 特別:前方一致ページ一覧/ノーパン
- ノーブラ
- ノーパンツ・ガールズ - 2004年の映画作品。
- パンツを穿かずに地下鉄に乗ろうよ運動(ノーパンツデイ)- ここでの「パンツ」は日本語のズボンを意味する。