ベルテルスマン

ベルテルスマン
Bertelsmann SE & Co. KGaA
種類 株式合資会社
本社所在地 ドイツの旗 ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州ギュータースロー
設立 1835年7月1日
事業内容 メディア事業
代表者
  • Thomas Rabe[1]
    会長 and CEO
  • Christoph Mohn[2]
    (監査役会会長)
  • Elisabeth Mohn
    (取締役会副議長)
売上高 増加 202億4500万ユーロ(2022年)
純利益 増加 10億5200万ユーロ(2022年)
純資産 増加 150億3600万ユーロ(2022年)
総資産 増加 328億1800万ユーロ(2022年)
従業員数 16万4691人(2022年)
主要株主 ベルテルスマン財団
外部リンク https://www.bertelsmann.com/#st-1
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ベルテルスマン(Bertelsmann AG)は、ドイツに本社を置くメディア・コングロマリットである。出版・放送・音楽ソフトなどの事業を営む。

主な事業

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歴史

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1835年7月1日カール・ベルテルスマンがカール・ベルテルスマン出版社を設立した。彼は宗教や社会活動に熱心な人物で、キリスト教の書籍や雑誌を出版した。息子のハインリヒ・ベルテルスマンや婿のヨハネス・モーンは伝統を継承しつつ、小説も出版して、会社を成長させた。

第二次世界大戦後の1947年、ラインハルト・モーンが会社を再建した。1950年に始めた、通信販売方式の「ベルテルスマン読書サークル」は大成功を収め、数年後には会員数が100万人に達した。1956年、「レコードサークル」も設立し、音楽業界に進出した。アリオラ・レコードや製造会社ソノプレス(現在のArvato)を設立した。また百科事典の販売も成功した。

1960年代から1970年代、読書サークルは国際化し、西ヨーロッパやアメリカ合衆国、アフリカに広まった。また雑誌や映画にも進出し、映画会社のウーファや出版社グルナー・ヤールを買収した。

1980年代から1990年代、音楽・出版事業はアメリカに進出した。バンタム・ブックス(1980年)やダブルデイ(1986年)、ランダムハウスなどの有力出版社、アリスタ・レコードRCAウィンダム・ヒル・レコードを買収し、BMG(ベルテルスマン・ミュージック・グループ)に統合した。

テレビ業界やインターネットにも参入した。ドイツでは1984年に民間のテレビ放送が始まった。映画会社のウーファ (Ufa Film-und Fernseh-GmbH) を買収して、RTLplusを設立し成功を収めた。一方、インターネットではAOLと提携して、インターネット接続サービスを開始した。その他にもオンライン書店のbol.comを設立したり、Napsterに出資したりしたが、あまり成功しなかった[3][4]

2000年代に入り、ソニーピアソンと協力して、ソニーBMGやRTLグループを設立。その後、音楽事業を売却した。

沿革

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  • 1835年 - カール・ベルテルスマンにより印刷屋兼出版社として開業
  • 1958年 - アリオラ・レコードを設立し、音楽事業に進出
  • 1969年 - Gunder and Jahrの株主となる(1973年に過半数確保)
  • 1971年 - 株式会社に改組。
  • 1977年 - ベルテルスマン財団を設立
  • 1979年 - アリスタ・レコードを買収
  • 1980年 - バンタム・ブックスを買収
  • 1986年 - RCAレコードを買収
  • 1986年 - ダブルデイを買収
  • 1987年 - 音楽部門の統括会社としてBMGを設立
  • 1992年 - ウィンダム・ヒル・レコードの株式の50%を取得(1996年に全数取得)
  • 1995年 - AOLと提携してヨーロッパにおけるインターネット・サービス・プロバイダに進出(2000年に提携解消)
  • 1996年 - アレクサンダー・ファルク(Alexander Falk)と交渉し、大手電子地図メーカーのファルク(Falk AG)を買収
  • 1998年 - ランダムハウスを買収
  • 2003年 - ゾンバ・レコードを買収
  • 2004年 - BMGのレコードレーベル事業をソニー・ミュージックと統合し、ソニーBMGを設立
  • 2006年 - BMGミュージックパブリッシングを仏ヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却することを発表
  • 2008年 - ソニーBMGの全株式をソニーへ売却、一部の音楽出版関係の権利は売却せず、新会社BMGライツマネージメント(BMG Rights Management)が継承
  • 2013年 - 傘下の出版社であるランダムハウスがペンギン・ブックスと合併し、ペンギン・ランダムハウスを設立

パートナーシャフト

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ベルテルスマンはルパート・マードックのような独裁的な企業運営ではなく、労使協調パートナーシャフトを特徴としている[5]

取締役会・監査役会の他に、経営協議会[6]や従業員協議会を設けて分権的・権限委譲的な企業運営をしている。ベルテルスマン財団を設立して創業家から株式を移し、資本所有の継続性を維持している。従業員の利潤参加制度や資本参加制度を整えて、従業員からの資金調達や利益配分を行っている。

脚注

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  1. ^ Henry Mance; Jeevan Vasagar (27 April 2014). “Thomas Rabe, Bertelsmann CEO: from punk rock to family values”. https://next.ft.com/content/8411d7b0-caf0-11e3-9c6a-00144feabdc0 19 May 2016閲覧。 
  2. ^ Christian Müssgens (30 August 2012). “Ein Familienwächter für Bertelsmann” (ドイツ語). https://www.faz.net/aktuell/wirtschaft/christoph-mohn-ein-familienwaechter-fuer-bertelsmann-11873336.html 19 May 2016閲覧。 
  3. ^ ITmedia (2001年9月19日). “bk1,BOLジャパンの書籍販売を事実上統合”. 2010年1月27日閲覧。
  4. ^ ITmedia (2007年4月25日). “WarnerとBertelsmann、Napsterの著作権侵害訴訟で和解”. 2010年1月27日閲覧。
  5. ^ 増田正勝「ベルテルスマン社の経営パートナーシャフト」『広島経済大学経済研究論集』第31巻第1号、広島経済大学経済学会、2008年6月、27-49頁、CRID 1050014282714038400ISSN 0387-14362024年4月2日閲覧 
  6. ^ ドイツ貿易・投資振興機関. “従業員代表による共同決定”. 2009年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月27日閲覧。

外部リンク

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