ボトレース

色鮮やかなヨーロッパハチクイ

ボトレース古希: Βότρης, Botrēs)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してボトレスとも表記される。テーバイに住むエウグノートスの子エウメーロスの子[1]

神話

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ボイオスの『鳥類の系譜』に基づくアントーニーヌス・リーベラーリスの物語によると、ボトレースの父エウメーロスはアポローンを深く信仰していたが、あるときエウメーロスがアポローンに犠牲を捧げようとしていると、ボトレースは父が犠牲を捧げる前に犠牲獣のを食べてしまった(犠牲を捧げる前にそれを食することは忌むべきこととされた[2])。怒ったエウメーロスは祭壇の松明でボトレースを殴り殺してしまった。彼の母をはじめ、エウメーロスとその家族はボトレースの死を嘆き、その様子を見たアポローンはエウメーロスが自分のことを崇拝していることをよく知っていたので、憐れに思ってボトレースをヘーロポス(Eeropos)すなわちハチクイに変えた[1]

脚注

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  1. ^ a b アントーニーヌス・リーベラーリス、18話。
  2. ^ 安村典子訳注、p.93。

参考文献

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