マスター
マスター(master, muster)
master
[編集]マスター(英語: master)は、頭領や監督を意味するラテン語: magister に由来する語。ドイツ語のマイスター(独: meister)、フランス語のメートル(仏: maître)などと同系の言葉。
日本語では一般に「マスター」と転写するが、コンピュータ関連の分野などでは慣行により長音を抜いた「マスタ」の語形も用いられる。
一般
[編集]人・行為
[編集]- マスター (徒弟制度) - 棟梁、親方とほぼ同義。建築・手工業などで徒弟としての職人を束ねる立場。ギルドも参照。
- 宗教においては
- 主人。
- 修得・習得すること。技能・教養などを身につけること。日本語では「マスターする」のサ行変格複合動詞の形で用いる。
称号
[編集]- マスター (敬称) - 英語の敬称のひとつ。男児や、場合によっては青年男性に用いる。
- (試合などの)勝者・優勝者の比喩表現。マスターズ参照。
- 資格の名称に用いられる語。例:ドットコムマスター、XMLマスター、オラクルマスター。
- フリーメイソンの第3階級「Master Mason(親方石工)」の略称。日本では一般に親方と訳される。
もの・概念
[編集]- (the Masterで)「主」。主 (宗教)#ユダヤ教・キリスト教参照。
- 修士・修士号(Master's degree)。修士課程(Master's course)。
- 特に工学分野(コンピュータ等)において、主/副の構造を持つ機械・機能などのうち「主」の側のこと。マスタースレーブを参照。
固有名詞
[編集]実在の人名など
[編集]- マスター (大道芸人) - 日本の大道芸人。
- マスター - 日本のプロ野球選手、阿部寿樹の愛称。
商標など
[編集]- Master - DeepMindが開発した囲碁ソフトウェア。
- Master - クレジットカードの国際ブランド「マスターカード」の略称。
- トヨペット・マスター - かつてトヨタ自動車が生産・販売していたタクシー用セダン。
- マイルズ マスター - かつてマイルズ・エアクラフトが生産し、イギリス空軍に納入していた練習機。
- ルノー・マスター - ルノーが生産・販売する商用車。
- マスター - アレーニア・アエルマッキが生産する練習機、M-346 (航空機)の通称。
- マスター - ヤナガワ牧場が使用する競走馬の冠名。
作品名など
[編集]- 映画
-
- ザ・マスター (1992年の映画) - 1992年の香港映画
- ザ・マスター - 2012年のアメリカ合衆国映画
- MASTER/マスター - 2016年の韓国映画
- Master - 2021年のインド映画『マスター 先生が来る!』の原題。
- マスター (2022年の映画) - 2022年のアメリカ映画
- キャラクター・設定など
-
- マスター (ドクター・フー) - イギリスのテレビドラマ『ドクター・フー』の登場人物。
- マスター - 日本のメディアミックス作品「Fateシリーズ」における「サーヴァント」に対する召喚者のこと。
- マスター - 日本のメディアミックス作品『中二病でも恋がしたい!』の登場人物・六花の通称。上記のパロディ。
- マスター - NINTENDO64用ゲーム『爆ボンバーマン』に登場するボスキャラクター。
muster
[編集]- 集めること。召集、点呼など。
- 牧場でヒツジなどの動物を呼び集めること。
- 名簿。
- MUSTER - 京都大学エネルギー理工学研究所の施設「マルチスケール材料試験・評価施設 (Multi-scale testing and evaluation research)」の略称。
脚注
[編集]- ^ Bas J.H. Jacobs (2020-06-04). “Getting off the Wheel: A Conceptual History of the New Age Concept of Enlightenment(輪から降りる:エンライトメント(悟り)というニューエイジの概念の概念史)”. Numen (Brill) 67: 373–401. doi:10.1163/15685276-12341588.