マツダ・ベリーサ
マツダ・ベリーサ DC系 | |
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前期型(2004年6月 - 2006年8月) | |
概要 | |
販売期間 | 2004年6月 – 2016年3月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドア セミトールワゴン[補足 1] |
駆動方式 | 前輪駆動、四輪駆動 |
プラットフォーム | マツダ・DYプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | ZY-VE型 1,498cc 直列4気筒 DOHC |
最高出力 | 83kW (113PS) /6,000rpm |
最大トルク | 140N·m (14.3kgf·m) /4,000rpm |
変速機 | 4速AT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | トーションビーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,490mm |
全長 | 3,975mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,530mm |
車両重量 | FF:1,100kg 4WD:1,170kg |
その他 | |
最小回転半径 | 4.9m |
系譜 | |
後継 | 4代目デミオ(→MAZDA2)に統合 |
ベリーサ (VERISA) は、マツダが日本において製造・発売していたセミトールワゴン型のコンパクトカーである。デミオと同じマツダ・DYプラットフォームを用いて2004年6月28日に発売が開始された。
概要
[編集]アクセラの発売により廃止されたファミリアとデミオとの中間帯の補完のため、日本国内専用車として開発された。開発主査の談話で、自身のかつての愛車であった5代目ファミリア (1980年 - 1984年)・ハッチバックの再来を目指して「ベリーサ」を開発したとしている[1]。
デミオとの差別化のため、このクラスとしては異例の本革シートをオプション採用、アドバンスドキーを標準装備、アテンザのシートの部品を流用したという前席、シートアレンジを犠牲にする代わりに後席背面を大きくする、遮音材を上手に増やすなどプレミアム・コンパクトカーという位置付けを狙った車である。
エンジンは1,500ccで、トランスミッションはATのみ。前輪駆動方式に加え、デミオと同じく日産自動車のe-4WD方式の四輪駆動もラインナップする。
2004年(第25回)日本カー・オブ・ザ・イヤーベストバリュー賞を受賞している。
発売開始から11年以上モデルチェンジせず、細かな改良や特別仕様車の発売を行いながら継続販売されていたが、デミオとの統合によって2015年11月で生産終了、そして翌年3月末までに販売終了となった。販売面では決して成功したとは言えないが、前述のように装備が充実していたこと、見切りの良さ、運転・乗降のしやすさ、エクステリアデザインなどで幅広い年齢層から一定の評価があった。
- 後期型(2006年8月 -2015年12月)
- 後期型リア
型式 DC型(2004年-2016年)
[編集]- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 8月4日 - マイナーチェンジ[8]。
- インテリアは、「L」の内装をブラック&ブラウンで本皮仕様に変更、「C」の内装をオリーブとダークレッドに変更。インパネセンターパネル、シフトパネルをブラックメタリック調パネルに変更。エクステリアは、ドレスアップパッケージ(「C」はメーカーオプション、「L」は標準装備)にブライトモールディングを追加。ボディカラーは大幅な入れ替えが行われ、「ブラックマイカ」・「ストラトブルーマイカ」・「スノーフレイクホワイトパールマイカ(オプションカラー)」を「ブリリアントブラック」・「ストーミーブルーマイカ」・「クリスタルホワイトパールマイカ(オプションカラー)」に差し替え、「アークティックホワイト」と「オリーブグレーメタリック」を廃止し、替わって新色の「ギャラクシーグレーマイカ」と「パッションオレンジマイカ」を追加。装備は、オーディオリモートコントロールスイッチ付きステアリングを標準装備化(オーディオレス仕様車を除く)。ドアミラー内蔵グラウンドイルミネーションランプを追加(2WD車)。LED室内間接照明を追加。
- 12月22日 - 特別仕様車「T Style」発売[9]。
- 8月4日 - マイナーチェンジ[8]。
- 2007年12月5日 - 特別仕様車「Stylish V」発売[10]。
- 「C」をベースに黒と赤を組み合わせた専用内装とするとともにオーディオレス仕様に設定。メーカーオプションの「ドレスアップパッケージ」を標準装備。ボディカラーは専用色の「メトロポリタングレーマイカ」を含む4色を設定。
- 2009年5月11日 - 一部改良[11]。
- ボディカラーは「ブリリアントブラック」・「ギャラクシーグレーマイカ」・「モイストシルバーメタリック」を「スパークリングブラックマイカ」・「メトロポリタングレーマイカ(特別仕様車「Stylish V」専用色)」・「アルミニウムメタリック」に差し替え、「ストーミーブルーマイカ」と「アイシーブルーメタリック」を廃止し、替わって、薄紫系の「ライラックシルバーメタリック」を追加。「C」は薄紫のかかったグレー色「ライラックグレー」の内装デザインを追加設定するとともに、上質感のあるステアリング本革巻を追加。全車イモビライザーを追加し、オーディオレス仕様に変更した。
- 2010年
- 7月26日 - 一部改良[12]。
- 「C」は中央部にブラウン系、側面にベージュ系を配色したコーラルブラウンの布シートを採用。「L」はブラック&サンドのツートーンを採用したクールブラックの本革シートを採用し、本革巻きステアリングもブラック&サンド色を採用。装備でもオートライトシステム、レインセンサーワイパー(フロント)、撥水機能(フロントドアガラス・ドアミラー)を新たに標準装備した。全車でメーターを文字盤デザインを一新したブラックアウトメーターに変更するとともに、平均燃費を表示する燃費計とエコランプ表示を追加。ホイールキャップのデザインも変更した(14インチはDE型デミオと同一)。この一部改良に伴い、ボディカラーの「パッションオレンジマイカ」は廃止され、JC08モード燃費に対応した。
- 7月26日 - 一部改良[12]。
- 2011年
- 2012年6月28日 - 一部改良[14]。
- ボディカラーは「メトロポリタングレーマイカ」を「ドルフィングレーマイカ」に差し替え、「ライラックシルバーメタリック」を廃止。「C」はシート座面色を「テーラードブラック」に変更。併せて、メーターフードやグローブボックスリッドなども黒基調に変更。前席及び後席外側のヘッドレストの形状を変更して大型化するとともに、リア中央席にはヘッドレストと3点式シートベルトを追加し、安全面を強化した。
- 2013年
- 7月11日 - 一部改良[15]。
- 新たにスーパーUVカット・フロントドアガラスを全車に標準装備し、ボディカラーは「スパークリングブラックマイカ」と「ドルフィングレーマイカ」を「ジェットブラックマイカ」と「メテオグレーマイカ」に差し替え、「ベロシティレッドマイカ」を廃止。併せて、特別仕様車「ミスティックレザーセレクション」を発売。「L」の2WD車をベースに、15インチ高輝度塗装アルミホイールとディスチャージヘッドランプを装備し、本革シートとドアトリムに「ティンテッドグレー」を採用(本革シートはホワイトのパイピングとイエローのダブルステッチ付)。ボディカラーは本仕様車専用色の「ブルーリフレックスマイカ」と「ジールレッドマイカ」を含む4色を設定した。
- 12月12日 - 特別仕様車「マゼンタセレクション」を発売[16]。
- 7月11日 - 一部改良[15]。
- 2014年4月1日 - 2014年4月1日以降の消費税率 (8%) に基づき、価格を修正。
- 2015年
- 4月23日 - 特別仕様車「Noble Couture(ノーブル・クチュール)」を発売[17]。
- 「L」をベースに、モカ状ステッチと「Noble Couture」の刻印を施した専用本革シートをはじめ、レッドステッチ入りの専用ステアリング本革巻、レッド合皮の専用ドアトリム、レッド塗装を施した専用塗装グローブボックスリッドと専用メーターフードパネルを採用。併せて、ジェットブラック塗装のドアミラー、15インチタイヤ&高輝度塗装アルミホイール、ディスチャージヘッドランプ、6スピーカーを装備した。ボディカラーは本仕様車専用色の「メテオグレーマイカ」を含む4色を設定した。
- 11月末 - 生産終了[18]。在庫のみの対応となる。
- 12月末 - 公式ホームページ上への掲載終了。
- 4月23日 - 特別仕様車「Noble Couture(ノーブル・クチュール)」を発売[17]。
- 2016年3月末 - 流通在庫分として売れ残った未登録車の登録をすべて完了し販売終了。販売期間は約11年9ヶ月。後継車はなく、2014年9月にフルモデルチェンジしたデミオ(後のMAZDA2)に統合された。
車名の由来
[編集]イタリア語の「Verita」(真実)と英語の「Satisfaction」(満足)を併せた造語で「真の充足」という意味を込めている。
脚注
[編集]補足
[編集]- ^ マツダの公式サイト上ではステーションワゴンに分類されていた。なお、自動車検査証上の[車体の形状]項の記載は「箱形」である。
- ^ 電動パワステの採用など。
- ^ 2WD車はのちに「平成22年度燃費基準+15%」を達成。現在はJC08モード燃費に対応しているが、平成27年度燃費基準は未達成である。
出典
[編集]- ^ マツダベリーサ開発者の話(インターネットアーカイブ)
- ^ マツダ、新型コンパクトカー「マツダ ベリーサ」の車名を公表 - マツダ 2004年4月28日
- ^ 造り込みのよさを実感できる新型コンパクトカー「マツダベリーサ」を発表 - マツダ 2004年6月28日
- ^ 「マツダベリーサ」が日本カー・オブ・ザ・イヤー2004-2005の特別賞「Best Value(ベスト・バリュー)」を受賞 - マツダ 2004年11月11日
- ^ マツダベリーサの限定車「L style(エル・スタイル)」を発売 - マツダ 2004年12月9日
- ^ 「マツダベリーサ」を一部改良して発売 - マツダ 2005年6月7日
- ^ マツダベリーサの特別仕様車「Brown Collection」を発売 - マツダ 2005年12月21日
- ^ 「マツダベリーサ」をマイナーチェンジ - マツダ 2006年8月4日
- ^ マツダ(株)、「アテンザ」、「MPV」、「ベリーサ」の特別仕様車を発売 - マツダ 2006年12月22日
- ^ 「マツダベリーサ」の特別仕様車『Stylish V』を発売 - マツダ 2007年12月5日
- ^ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2009年5月11日
- ^ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2010年7月26日
- ^ 特別仕様車「マツダ ベリーサ CLASSY STYLE」を発売 - マツダ 2011年11月28日
- ^ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2012年6月28日
- ^ 「マツダ デミオ」「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2013年7月11日
- ^ 「マツダ デミオ」を一部商品改良、および「マツダ デミオ」「マツダ ベリーサ」の特別仕様車を発売 - マツダ 2013年12月12日
- ^ 特別仕様車「マツダ ベリーサ Noble Couture」を発売 - マツダ 2015年4月23日
- ^ 月内にベリーサ生産終了 マツダ、販売台数伸び悩み 中国新聞アルファ