ラズベリーズ
ラズベリーズ | |
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ジャンル | ポップ・ロック、パワー・ポップ |
活動期間 | 1970年 - 1975年 2004年 - 2009年 |
レーベル | キャピトル・レコード、ライコディスク |
共同作業者 | ジミー・アイナー |
旧メンバー | エリック・カルメン ウォーリー・ブライソン ディヴ・スモーリー ジム・ボンファンティ ジョン・アレクシス スコット・マッカール マイク・マクブライド |
ラズベリーズ(Raspberries)は、アメリカ合衆国のバンド。1971年にデビュー、メンバーチェンジを経て、1975年に解散。解散後に中心メンバーのエリック・カルメンがシンガーソングライターとして成功した。2000年代には、元祖パワー・ポップとして再評価された[1]。
略歴
[編集]1970年、エリック・カルメン(リズムギター、ボーカル、ピアノ)、ウォーリー・ブライソン(リードギター、ボーカル)、ジョン・アレクシス(ベース、ヴォーカル)、ジム・ボンファンティ(ドラム、ヴォーカル)によりオハイオ州クリーブランドで結成される。最初期のリハーサルではザ・ビートルズや、ブライソンが気に入っていたフリーの作品などが取り上げられたが、やがてカルメンや彼とブライソンの自作曲がそこに加わった。バンド名は10月の初ステージを間近に控えた頃に決まった。[2]
1971年、アレクシスが脱退、ベース担当がカルメンに替わり、ベトナム戦争から帰還したディヴ・スモーリーがリズムギターとして加入する。秋頃、音楽プロデューサーであるジミー・アイナーの目に止まり、入札によりキャピトル・レコードと契約。
1972年2月14日、先行シングル 『Don't Want to Say Goodbye』でデビュー。4月10日、ファーストアルバム『Raspberries』発売。7月にシングルカットした『Go All the Way』が10月に全米5位を記録する[3]。その後、カルメンがリズムギター、スモーリーがベース担当になり、11月13日にセカンドアルバム『Fresh』発売。
1973年1月、シングル『I Wanna Be with You』が全米16位、6月には『Let's Pretend』が全米35位を記録。9月10日、アルバム『Side 3』発売。スモーリーとボンファンティが脱退(バンド「Dynamite」を結成[4])。
スコット・マッカール(ベース)とマイク・マクブライド(ドラム)が加入して、1974年9月16日にアルバム『Starting Over』発売。11月にシングル『Overnight Sensation (Hit Record)』が全米18位を記録。
1975年4月、解散。
2004年11月にデビュー時のメンバー4人で再結成コンサートを開催。翌年からツアーを行う[5]。
メンバー
[編集]- エリック・カルメン(1970年 - 1975年)
- ウォーリー・ブライソン(1970年 - 1975年)
- 1978年にラスカルズのディノ・ダネリ、ジーン・コーニッシュらと5人組バンド「Fotomaker」を結成した。
- ジム・ボンファンティ(1970年 - 1973年)
- ディヴ・スモーリー(1971年 - 1973年)
- ジョン・アレクシス(1970年 - 1971年)
- スコット・マッカール(1974年 - 1975年)
- マイク・マクブライド(1974年 - 1975年)
シングル
[編集]- 『Don't Want to Say Goodbye』1972年2月14日
- 『Go All the Way』1972年7月
- 『I Wanna Be with You』1972年11月
- 『Drivin' Around 』1972年
- 『Let's Pretend』 1973年3月
- 『I'm a Rocker』1973年
- 『Ecstasy』1973年
- 『Overnight Sensation (Hit Record)』1974年
- 『Cruisin' Music』1975年
スタジオ・アルバム
[編集]- ラズベリーズ (1972年4月10日)
- 明日を生きよう (1972年11月13日)
- サイド 3 (1973年9月10日)
- 素晴らしき再出発 (1974年9月16日)
評価
[編集]ビートルズ、ビーチボーイズ、スモール・フェイセスを融合した高い音楽性を誇りながらも、ティーンエイジャーのアイドル的な人気に止まった[6][7]。
ジョン・レノンがファンを公言しており、「Raspberries」のロゴ入りTシャツを着ている写真が残されている[8]。
他にも映画監督のキャメロン・クロウもライナーノーツに寄稿するほどのファンであり、また、ブルース・スプリングスティーン、ポール・ウェスターバーグ(リプレイスメンツ)、ジョン・ボン・ジョヴィ、ポール・スタンレー(キッス)、ジェフリー・フォスケット(ビーチ・ボーイズのサポートメンバー)、マックス・ウェインバーグ(Eストリート・バンド)らに影響を与えた[8][7][9]。
エピソード
[編集]デビューアルバム『Raspberries』のジャケットに、擦るとラズベリーの香りがする特殊加工が施された[10]。
2014年公開のアメリカ映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に『Go All the Way』が使用された[11]。
脚注
[編集]- ^ 第32回 ─ POWER POP(2) - TOWER RECORDS ONLINE
- ^ 「ラズベリーズ +5」解説5ページ
- ^ Raspberries Chart History | Billboard
- ^ Raspberries drummer Jim Bonfanti of Mentor honored for part in 'Guardians of the Galaxy' album2015年8月31日
- ^ Cleveland's The Raspberries are as fresh as ever - USATODAY.com2011年
- ^ 45 Years Ago: Raspberries Release Their Second Album, 'Fresh'Ultimate Classic Rock
- ^ a b ビーチ・ボーイズ来日記念 ジェフリー・フォスケット プレイリスト | Special | Billboard JAPAN
- ^ a b Going All the Way With Head Raspberry Eric Carmen | Observer2008/03/17
- ^ The Raspberries: Pop Art LiveStereophile 2017年9月1日
- ^ Most Dangerous Album Covers of All Time | Phoenix New Times
- ^ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:オーサム・ミックス Vol.1 - ヴァリアス・アーティストUNIVERSAL MUSIC