リディア・コ

 リディア・コ 
Lydia Ko
リディア・コ
基本情報
名前 リディア・コ
生年月日 (1997-04-24) 1997年4月24日(27歳)
身長 165 cm (5 ft 5 in)
国籍 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
出身地 大韓民国の旗 大韓民国 ソウル特別市
経歴
プロ転向 2013
優勝数
LPGAツアー 21
女子ヨーロッパ 8
韓国LPGA 1
ALPG 5
他ツアー 1
LPGAメジャー選手権最高成績
(優勝: 3)
ANA : 2016
全米女子プロ 2nd: 2016
全米女子OP T3: 2016
全英女子OP : 2024
エビアン : 2015
成績
優勝回数 29
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オリンピック
女子 ゴルフ
2024 パリ
2016 リオデジャネイロ
2021 東京

リディア・コLydia Ko고보경、漢字表記:高寶璟(コ・ボギョン)、1997年4月24日 - )は、ニュージーランドの女性プロゴルファー。韓国系ニュージーランド人。2024年パリオリンピック金メダリスト。

来歴

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ソウル特別市生まれ。5歳でゴルフを始め、6歳の時にニュージーランドへ移住。現在はニュージーランド国籍。家族は両親と姉が1人いる。オークランドの名門私立校「パインハースト・スクール」卒業。2015年3月より高麗大学校オンライン講座で心理学を専攻。

アマチュア時代に世界ランキングで130週連続1位、全米アマチュア選手権で優勝するなどタイトルを総なめし、2012年1月のALPGツアー「NSW女子オープン」でプロ大会における史上最年少の14歳10か月で優勝した[1](それまでの最年少記録は2007年に石川遼が記録した15歳8か月であった[2][3] が、同年6月にブルック・ヘンダーソン英語版に更新される[4])。同年8月「全米女子アマチュア」制覇。同じく8月のLPGAツアーカナディアン女子オープン」ではレキシー・トンプソンを抜いて米ツアー史上最年少優勝記録を更新する15歳4カ月で優勝。アマチュア優勝は1969年のジョアン・カーナー以来5人目となる。

2013年も「カナディアン女子オープン」を連覇を果たしてLPGAツアー史上初のアマチュア連覇(かつ2勝目)を達成。同年10月に特例(規定では18歳以上)でプロ転向を認められた。

2014年4月に「スインギング・スカートLPGAクラシック」でプロ後初優勝を果たした。同年7月に、LPGAツアー史上最年少で獲得賞金100万ドルを越え、タイム誌の「2014年の最も影響力のあるティーン25人」の一人に選ばれた[5]。プロ1年目で3勝を挙げ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーと初代CMEレース・トゥ・グローブ王者となる。

2015年2月1日付の女子世界ゴルフランキングでは、男女を通じて史上最年少の17歳9カ月で世界ランク1位を獲得した[6]。同年9月13日のエビアン選手権最終日に、前日3位から逆転優勝を決め、メジャー大会初制覇。また同時に18歳4ヶ月20日で女子選手として最年少メジャー制覇を達成した[7]

2016年4月の「ANAインスピレーション」も制し、年をまたいでメジャー連勝を決めた。同年1900年パリオリンピック以来116年ぶりにオリンピックゴルフ女子が復活したリオデジャネイロオリンピックに出場し、2位で銀メダルを授与され、ニュージーランド史上初のオリンピックゴルフでのメダル受賞者となった。

2021年東京オリンピックでは稲見萌寧とのプレーオフに敗れて銅メダルを獲得。

2022年は最終戦「CMEグループ ツアー選手権」などシーズン3勝を挙げて、2015年以来の年間女王とプレーヤー・オブ・ザ・イヤーなどに輝き、史上最長ブランクとなる5年6カ月17日ぶりに世界ランキング1位の座に返り咲いた。また、同年12月に結婚した[8]

2024年の開幕戦「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ英語版」でLPGAツアー20勝目。3大会連続出場となったパリオリンピックで金メダルを獲得し、ゴルフ界初となるメダル3色のコンプリートを達成した[9]。この金メダル獲得ポイントの加算により、最年少でLPGA殿堂入りを決めた[10]

2024年8月の全英女子オープンで優勝し、メジャー通算3勝目を挙げた[11]

プロ優勝歴(28)

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LPGA (21)

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No. Date Tournament 優勝スコア パー 打差 2位(タイ)
1 2012年8月26日 CNカナディアン女子オープン
(as an amateur)
68-68-72-67=275 −13 3 strokes 大韓民国の旗 朴仁妃
2 2013年8月25日 CNカナディアン女子オープン
(as an amateur)
65-69-67-64=265 −15 5 strokes フランスの旗 カリン・イシェール
3 2014年4月27日 スインギング・スカートLPGAクラシック 68-71-68-69=276 −12 1 stroke アメリカ合衆国の旗 ステイシー・ルイス
4 2014年7月20日 マラソン・クラシック 67-67-70-65=269 −15 1 stroke 大韓民国の旗 ユ・ソヨン
5 2014年11月23日 CMEグループ・ツアー選手権 71-71-68-68=278 −10 Playoff スペインの旗 カルロタ・シガンダ, パラグアイの旗 フリエタ・グラナダ
6 2015年2月22日 ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン1 70-70-72-71=283 −9 2 strokes 大韓民国の旗 エイミー・ヤン
7 2015年4月26日 スインギング・スカートLPGAクラシック (2) 67-72-71-70=280 −8 Playoff アメリカ合衆国の旗 モーガン・プレッセル
8 2015年8月23日 カナディアン・パシフィック女子オープン (3) 67-68-69-72=276 −12 プレーオフ アメリカ合衆国の旗 ステイシー・ルイス
9 2015年9月13日 エビアン選手権 1 69-69-67-63=268 -16 6打差 アメリカ合衆国の旗 レクシー・トンプソン
10 2015年10月25日 フボンLPGA台湾選手権 69-67-67-65=268 −20 9打差 大韓民国の旗 ジ・ウンヒ
大韓民国の旗 ユ・ソヨン
11 2016年3月27日 起亜クラシック 68-67-67-67=269 −19 4打差 大韓民国の旗 朴仁妃
12 3 Apr 2016 ANAインスピレーション 70-68-69-69=276 −12 1打差 大韓民国の旗 田仁智
イングランドの旗 チャーリー・ハル
13 26 Jun 2016 ウォルマートNWアーカンソー選手権 66-62-68=196 −17 3打差 中華民国の旗 キャンディ・クン
アメリカ合衆国の旗 モーガン・プレッセル
14 17 Jul 2016 マラソン・クラシック (2) 68-66-67-69=270 −14 Playoff タイ王国の旗 アリヤ・ジュタヌガーン
大韓民国の旗 ミリム・リー
15 29 Apr 2018 LPGA Mediheal Championship 68-70-67-71=276 −12 Playoff オーストラリアの旗 Minjee Lee
16 17 Apr 2021 ロッテ選手権 67-63-65-65=260 −28 7 strokes 大韓民国の旗 Inbee Park, 大韓民国の旗 Sei Young Kim,
アイルランドの旗 Leona Maguire, アメリカ合衆国の旗 Nelly Korda
17 30 Jan 2022 Gainbridge LPGA at Boca Rio 63-70-72-69=274 −14 1 stroke アメリカ合衆国の旗 Danielle Kang
18 23 Oct 2022 BMW選手権 68-68-66-65=267 −21 4 strokes アメリカ合衆国の旗 Andrea Lee
19 20 Nov 2022 CMEグループ・ツアー選手権 (2) 65-66-70-70=271 −17 2 strokes アイルランドの旗 Leona Maguire
20 22 Jan 2024 トーナメント・オブ・チャンピオンズ英語版 69-67-68-70=274 −14 2 strokes アメリカ合衆国の旗 Alexa Pano英語版
21 25 Aug 2024 AIG女子オープン1 71-70-71-69=281 −7 2 strokes アメリカ合衆国の旗 ネリー・コルダ
大韓民国の旗 申ジエ
アメリカ合衆国の旗 Lilia Vu
中華人民共和国の旗 Yin Ruoning

1 ALPGと欧州女子ツアーとの合同大会

LPGAプレーオフ記録 (4–1)

No. Year Tournament 相手 結果
1 2014 CMEグループ・ツアー選手権 スペインの旗 カルロタ・シガンダ, パラグアイの旗 フリエタ・グラナダ 4ホール目、コがパーを決め優勝。
2ホール目、グラナダが脱落。
2 2015 スインギング・スカートLPGAクラシック アメリカ合衆国の旗 モーガン・プレッセル 2ホール目、コがバーディーを決め優勝。
3 2015 カナディアン女子オープン アメリカ合衆国の旗 ステイシー・ルイス 1ホール目、コがバーディーを決め優勝。
4 2016 KPMG女子PGA選手権 カナダの旗 ブルック・ヘンダーソン サドンデス1ホール目でヘンダーソンがバーディーを取り敗れる
5 2016 マラソン・クラシック タイ王国の旗 アリヤ・ジュタヌガーン
大韓民国の旗 ミリム・リー
4ホール目、コがバーディーを決め優勝。
6 2018 LPGA Mediheal Championship オーストラリアの旗 Minjee Lee Won with eagle on first extra hole
7 2021 ペリカン女子選手権 アメリカ合衆国の旗 Lexi Thompson
アメリカ合衆国の旗 ネリー・コルダ
大韓民国の旗 Kim Sei-young
Korda won with birdie on first extra hole

欧州ツアー (7)

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No. Date Tournament 優勝スコア パー 打差 2位
1 2013年2月10日 ISPSハンダ・ニュージーランド女子オープン1 [12]
(as an amateur)
70-68-68=206 −10 1 stroke アメリカ合衆国の旗 アミリア・ルイス
2 2015年2月22日 ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン2 70-70-72-71=283 −9 2 strokes 大韓民国の旗 エイミー・ヤン
3 2015年3月1日 ISPSハンダ・ニュージーランド女子オープン1 70-61-71=202 −14 4 strokes オーストラリアの旗 Hannah Green (a)
4 2015年9月13日 エビアン選手権 69-69-67-63=268 −16 6 strokes アメリカ合衆国の旗 Lexi Thompson
5 14 Feb 2016 ISPSハンダ・ニュージーランド女子オープン[6] (3) 69-67-70=206 −10 2 strokes 大韓民国の旗 Choi Hye-jin (a)
イングランドの旗 Felicity Johnson
デンマークの旗 Nanna Koerstz Madsen
6 7 Nov 2021 Aramco Saudi Ladies International 67-70-63-65=265 −23 5 strokes タイ王国の旗 Atthaya Thitikul
7 19 Feb 2023 Aramco Saudi Ladies International (2) 64-69-66-68=267 −21 1 stroke インドの旗 Aditi Ashok
8 25 Aug 2024 AIG女子オープン 71-70-71-69=281 −7 2 strokes アメリカ合衆国の旗 ネリー・コルダ
大韓民国の旗 申ジエ
アメリカ合衆国の旗 Lilia Vu
中華人民共和国の旗 Yin Ruoning

4  Ko won the 2013 ISPS Handa New Zealand Women's Open as an amateur.
5  Co-sanctioned by the LPGA Tour.
6  Co-sanctioned by the ALPG Tour.

1 ALPGツアーとの共催 2 ALPGとLPGAツアーとの合同大会

ALPG (4)

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No. Date Tournament 優勝スコア パー 打差 2位
1 2012年1月29日 Bing Lee Samsung Women's NSW Open
(アマチュアとして)
69-64-69=202 −14 4 strokes ウェールズの旗 ベッキー・モーガン
2 2013年2月10日 ISPSハンダ・ニュージーランド女子オープン1
(アマチュアとして)
70-68-68=206 −10 1 stroke アメリカ合衆国の旗 Amelia Lewis
3 2015年2月22日 ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン2 70-70-72-71=283 −9 2 strokes 大韓民国の旗 エイミー・ヤン
4 2015年3月1日 ISPSハンダ・ニュージーランド女子オープン1 70-61-71=202 −14 4 strokes オーストラリアの旗 Hannah Green (a)

1 LETとの共催 2 欧州ツアーとLPGAツアーとの合同大会

KLPGA (1)

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No. Date Tournament 優勝スコア パー 打差 2位
1 2013年12月8日 Swinging Skirts World Ladies Masters 68-68-69=205 −11 3 strokes 大韓民国の旗 So Yeon Ryu

脚注

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  1. ^ “Lydia Ko, 14, wins tour event in Australia”. ESPN.com. Associated Press. (29 January 2012). http://espn.go.com/golf/story/_/id/7515608/lydia-ko-14-becomes-youngest-winner-tour-event 26 August 2012閲覧。 
  2. ^ Ko plays her way into golfing history”. Stuff.co.nz (29 January 2012). 27 August 2012閲覧。
  3. ^ Lydia Ko becomes golf's youngest tour winner, aged 14”. BBC Sport (29 January 2012). 27 August 2012閲覧。
  4. ^ リディア・コー プロフィール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2024年8月10日閲覧。
  5. ^ “最も影響力のあるティーンエイジャー25人発表!クロエ・モレッツなど-米TIME誌”. シネマトゥデイ. (2014年10月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0067216 2014年10月16日閲覧。 
  6. ^ “Ko youngest ever world No 1”. ラジオ・ニュージーランド. (1 February 2015). http://www.radionz.co.nz/news/national/265009/ko-youngest-ever-world-no-1 31 January 2015閲覧。 
  7. ^ コがメジャー最年少V朝日新聞(電子版)
  8. ^ 女子プロゴルフ世界1位リディア・コ、現代カード副会長の息子と挙式…現代G一族勢ぞろい”. 朝鮮日報. 2022年12月31日閲覧。
  9. ^ リディア・コが涙の金メダル!ゴルフ界初の“メダルスラム”達成!リオ銀、東京銅に続き3色コンプリート - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年12月31日閲覧。
  10. ^ <パリ五輪>ついに女子ゴルフ金メダルを獲得したリディア・コー、最年少の殿堂入りも”. 中央日報. 2024年8月12日閲覧。
  11. ^ パリ五輪金メダルのリディア・コが聖地でメジャー通算3勝目、西郷真央と岩井明愛は7位・・・AIG全英女子OP”. スポーツ報知. 2024年8月26日閲覧。
  12. ^ “Lydia Ko wins New Zealand Women's Open”. Stuff.co.nz. (10 February 2013). http://www.stuff.co.nz/the-press/sport/8284729/Lydia-Ko-wins-New-Zealand-Open 10 February 2013閲覧。  1

外部リンク

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