乃村工藝社本社ビル
乃村工藝社本社ビル | |
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情報 | |
用途 | オフィス |
設計者 | 日建設計・乃村工藝社 |
施工 | 大林組 |
建築主 | 乃村工藝社 |
構造形式 | 鉄骨構造、鉄骨鉄筋コンクリート構造[1] |
敷地面積 | 2,409.14 m² [1] |
建築面積 | 1,152.21 m² [1] |
延床面積 | 15,780.97 m² [1] |
状態 | 完成 |
階数 | 地下2階、地上13階 |
エレベーター数 | 4基 |
竣工 | 2007年12月[2] |
開館開所 | 2008年1月7日 |
所在地 | 〒135-8622 東京都港区台場2丁目3番4号 |
座標 | 北緯35度37分46.8秒 東経139度46分45.2秒 / 北緯35.629667度 東経139.779222度座標: 北緯35度37分46.8秒 東経139度46分45.2秒 / 北緯35.629667度 東経139.779222度 |
乃村工藝社本社ビル(のむらこうげいしゃ ほんしゃビル)は、東京都港区台場に建つオフィスビルである。ディスプレイ業大手の乃村工藝社が本社を置く。
建築
[編集]新交通ゆりかもめのお台場海浜公園駅前に位置する。一団地認定制度[注釈 1]により台場2丁目計画N棟として建設され、敷地の南側には賃貸オフィスビルの台場ガーデンシティビルが建設された[4]。
正方形の細い格子の入ったガラスカーテンウォールと、その内側に見える非対称の白いブレースが外観の大きな特徴である。眺望や、低層部エントランス外周のピロティの通路の妨げにならないように配慮し、強度上必要のないブレースを除いて構造設計した結果このような配置になった[2]。
乃村工藝社は2008年の本ビルへの移転以前は港区芝浦に清家清が設計した旧本社で事業を行っており、社員からの評価が高かったことから、エントランスホールの内階段や、駐車場から資材の搬入出が行いやすい地下1階のスタジオの空間構成は旧本社の考え方を踏襲している[2]。旧本社では室内の窓から2mの位置に柱があり、その外側は打ち合わせスペースとして使われていた。新ビルでも、ミーティングスペースとデスクで個人作業を行うワークスペースとの間に間仕切りを設けず、各フロアをワンルームで使用している[5]。ミーティングスペースは2層吹き抜けで、内階段を設けることで、上下のフロア間でも交流が生まれるような造りとした[2]。旧本社では片側に集約されていた給湯室などの共用設備は分散配置され、社員同士が偶然出会う機会を創出し、知的創造を支援する[5]。屋上は芝生を植えたルーフガーデンとし、スロープガーデンで最上階とつないでいる[6]。
本建物は2008年に、グッドデザイン賞を受賞している[7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d (日置 2013, p. 177)
- ^ a b c d (日経アーキテクチュア 2010, pp. 66–67)
- ^ “一団地建築物設計・連担建築物設計の認定”. 東京都都市整備局 (2020年12月1日). 2021年1月10日閲覧。
- ^ “【プロジェクト】お台場海浜公園駅前の好立地オフィス――乃村工芸社本社ビル(台場2丁目計画N棟)/台場2丁目計画S棟”. 日経クロステック (2007年3月5日). 2021年1月10日閲覧。
- ^ a b (日経クロステック 2008)
- ^ (日置 2013, p. 176)
- ^ (日本デザイン振興会 2008)
参考資料
[編集]- “2008年度グッドデザイン賞受賞作品 乃村工藝社本社ビル”. GOOD DESIGN AWARD. 日本デザイン振興会. 2021年1月9日閲覧。
- “「ワンルーム」を目指した乃村工芸社本社ビル”. 日経クロステック (2008年3月4日). 2021年1月10日閲覧。
- 日経アーキテクチュア 編『建築セレクション東京』日経BP、2010年、66-67頁。ISBN 978-4-8222-6673-8。
- 日置滋(執筆代表)『IS建築設計テキスト オフィス建築』市ケ谷出版社、2013年、176-179頁。ISBN 978-4-87071-274-4。