倒立V型エンジン
倒立V型エンジン(とうりつブイがたえんじん)は、シリンダーがクランクシャフトに対して下方向、逆V字型(Λ型)に配置されたV型エンジンのことである。主に第二次世界大戦期の枢軸国側の航空用液冷V型12気筒エンジンに見られるが、液冷直列エンジンのほか、空冷エンジン(V8、V12)も存在する。
エンジン形式としての特徴
[編集]エンジン形式としての特徴は以下の通り。
- 長所
航空機エンジンとしての特徴
[編集]航空機(戦闘機)用エンジンとしての特徴は、以下の通り。
- 長所
- 短所
運用
[編集]ナチス・ドイツ時代のドイツ空軍では、上記の長所に固執し、航空機用液冷エンジンにほとんどこのタイプを採用した。ダイムラー・ベンツおよびユンカースなどで製造され、イタリアや日本もダイムラー・ベンツの倒立V型エンジンをライセンス生産、戦闘機および艦上爆撃機エンジンとして使用している。
主な倒立V型エンジン
[編集]ライセンス生産
[編集]- アルファロメオ
- RA1000RC41(DB 601のライセンス生産品)
- RA1050RC58(DB 605のライセンス生産品)
- 川崎航空機
- ハ40(DB 601のライセンス生産品)
- 愛知航空機
- アツタ(DB 600、DB 601のライセンス生産品)