内田富夫 (外交官)
内田 富夫(うちだ とみお、1942年(昭和17年)11月8日[1] - )は、日本の外交官、シリアおよびスウェーデン駐箚特命全権大使等を務めた。
経歴・人物
[編集]1942年(昭和17年)11月8日、福岡県福岡市に生まれる。第二次世界大戦・太平洋戦争中は、佐賀県に疎開する[2]。灘高等学校を経て、1965年(昭和40年)東京大学法学部を卒業し、外務省に入省する[1]。フランス、ベトナム、中国、韓国の各大使館、在外公館に勤務。1989年(平成元年)6月、外務省大臣官房外務参事官兼中近東アフリカ局。1991年(平成2年)[要検証 ]12月、外務省大臣官房審議官兼中近東アフリカ局。1992年(平成3年)[要検証 ]2月、欧州共同体(EC)日本政府代表部公使。1995年(平成7年)4月、シリア駐箚特命全権大使。1997年(平成9年)8月、海外経済協力基金理事。1999年(平成11年)10月、国際協力銀行理事を経て[1]、2000年(平成12年)スウェーデン駐箚特命全権大使。2004年(平成16年)外務省を退官し、2012年(平成24年)まで日韓文化交流基金理事長を務めた[2]。
2018年(平成30年)春の叙勲で瑞宝中綬章を受章。
趣味は、合唱(東京アカデミー合唱団に所属)、料理、ピアノ、将棋、ゴルフ、読書(村上春樹)など[2]。植木等のスーダラ節を好む[2]。
勤務した国に関連した著書があり、ストリンドベリの『令嬢ジュリー』は、原語であるスウェーデン語から翻訳・出版した[3]。
著作
[編集]著書
[編集]- 『イスラムを語る』(1990年、中東調査会)
- 『韓国近代の叫び』(1987年、韓国雲亭社)
訳書
[編集]- ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ『恋の火遊び/令嬢ジュリー ヨーハン・A・ストリンドベリ戯曲』中央公論社(中央公論事業出版)、2005年。ISBN 4-89514-238-8 C0097
同期
[編集]- 加藤良三(駐米大使・外務審議官・総合外交政策局長・アジア局長・プロ野球コミッショナー)
- 折田正樹(駐英大使・北米局長・条約局長)
- 茂田宏(テロ対策担当大使・駐イスラエル大使)
- 津守滋(00年駐ミャンマー大使・98年駐クウェート大使)
- 田中克之(駐メキシコ大使・中南米局長)
- 木谷隆(駐ペルー大使)
- 小西正樹(駐マレーシア大使・国連大使)
- 佐藤裕美(駐コートジボワール大使)
- 佐々木高久(駐ナイジェリア大使)
- 朝海和夫(欧州連合大使・国際社会協力部長)
- 河村武和(欧州連合大使・儀典長)
- 松井啓(01年駐ナイジェリア大使・98年駐ブルガリア大使・93年初代駐カザフスタン大使)
- 竹中繁雄(03年査察担当大使・99年駐トルコ大使・97年法務省入国管理局長・93年駐バングラデシュ大使)
脚注
[編集]- ^ a b c Ⅰ国際銀行の概要, 国際協力銀行 2018年1月3日閲覧。
- ^ a b c d 内田富夫, 内田富夫 2018年1月3日閲覧。
- ^ 自費出版 中央公論出版事業 恋の火遊び/令嬢ジュリー 2018年1月3日閲覧。
外部リンク
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