南塚信吾
人物情報 | |
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生誕 | 1942年1月3日 日本・富山県富山市 |
出身校 | 東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 歴史学(東欧史) |
研究機関 | 千葉大学 |
南塚 信吾(みなみづか しんご、1942年1月3日[1] - )は、日本の歴史学者、千葉大学・法政大学名誉教授。専門はハンガリー史。2020年4月より「世界史研究所」所長[2]。
略歴
[編集]1942年、富山県富山市生まれ[1]。東京大学教養学部を卒業し、東京大学大学院博士課程修了[1]。
卒業後は津田塾大学学芸学部の講師・助教授をつとめ、千葉大学文学部助教授・教授を経て、1998年から2000年まで千葉大学副学長を務める。2004年から法政大学国際文化学部教授を務め、2012年定年退職。名誉教授となる。
その間、ハンガリー(1972年 - 1974年、1991年 - 1992年)およびブルガリア(1983年 - 1984年)に留学した。
大学院の指導学生にハンガリー史の秋山晋吾一橋大学教授、フランス史の君塚弘恭早稲田大学准教授など[3]。
受賞・栄典
[編集]- ハンガリー共和国オフィサー十字勲章受章。
著書
[編集]単著
[編集]- 『東欧経済史の研究――世界資本主義とハンガリー』(ミネルヴァ書房, 1979年)
- 『東欧経済史研究序説』(多賀出版, 1985年)
- 『静かな革命――ハンガリーの農民と人民主義』(東京大学出版会<新しい世界史・4巻>, 1987年)
- 『ハンガリーの改革――民族的伝統と「第三の道」』(彩流社「叢書東欧」, 1990年)
- 『ハンドブック 東欧諸国』(岩波書店<岩波ブックレット>, 1990年)
- 『ハンガリーの「第三の道」――資本主義と社会主義のはざまで:シリーズ東欧現代史』(岩波書店<岩波ブックレット>, 1991年)
- 『ハンガリーに蹄鉄よ響け――英雄となった馬泥棒』(平凡社, 1992年)
- 『義賊伝説』(岩波新書, 1996年)
- 『アウトローの世界史』(日本放送出版協会<NHKブックス>, 1999年)
- 『ブダペシュト史――都市の夢』(現代思潮新社, 2007年)
- 『世界史なんていらない?』(岩波書店<岩波ブックレット>, 2007年)
- 『図説 ハンガリーの歴史』(河出書房新社, 2012年)
- 『「連動」する世界史:19世紀世界の中の日本』(「シリーズ 日本の中の世界史」岩波書店, 2018年)
- 『「世界史」の誕生──ヨーロッパ中心史観の淵源』(ミネルヴァ書房, 2023年)
共著
[編集]- (西川正雄)『世界の歴史(18)帝国主義の時代』(講談社, 1986年)
- (永井清彦・NHK取材班)『社会主義の20世紀(1)守護の壁・恥辱の壁[東ドイツ]/反革命か民衆蜂起か[ハンガリー]』(日本放送出版協会, 1990年)
- (伊東孝之・NHK取材班)『社会主義の世紀(3)[連帯]10年の軌跡[ポーランド]/おしつぶされた改革[チェコスロヴァキア]』(日本放送出版協会, 1990年)
- (木畑洋一・加納格)『帝国と帝国主義 21世紀歴史学の創造・4巻』(有志舎, 2012年)ISBN 978-4-903426-63-1
- (古田元夫・加納格・奥村哲)『人びとの社会主義 21世紀歴史学の創造・5巻』(有志舎, 2013年)ISBN 978-4-903426-69-3
- (油井大三郎・木畑洋一・山田朗)『軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える』(岩波書店, 2023年)
編著
[編集]- 『東欧の民族と文化』(彩流社<叢書東欧>, 1989年)
- 『東欧革命と民衆』(朝日新聞社<朝日選書>, 1992年)
- 『歴史学事典(4)民衆と変革』(弘文堂, 1996年)
- 『ドナウ・ヨーロッパ史』新版世界各国史・19巻(山川出版社, 1999年)
- 『神川松子・西川末三と測機舎:日本初の生産協同組合の誕生』西川正幹編集協力(アルファベータブックス、2021年)ISBN 978-4-86598-090-5
- 『地図で見る渋谷東のあゆみ』(アルファベータブックス、2024年)
共編著
[編集]- (許世楷・原彬久)『国際関係論基礎研究』(福村出版, 1976年)
- (宮島直機)『'89・東欧改革――何がどう変わったか』(講談社現代新書, 1990年)
- (下村由一)『東欧革命と欧州統合:千葉大学国際シンポジウム』(彩流社「叢書東欧」, 1993年)
- (下村由一)『マイノリティと近代史』(彩流社, 1996年)
- (小谷汪之・木畑洋一と編者代表)『座談会 世界史の中の安倍政権』(日本経済評論社、2015年)ISBN 978-4-8188-2411-9
- (秋田茂・永原陽子ほか)『「世界史」の世界史』(MINERVA世界史叢書:総論)(ミネルヴァ書房、2016年)ISBN 978-4-623-07111-1
- (小谷汪之)『歴史的に考えるとはどういうことか』(ミネルヴァ書房、2019年)ISBN 978-4-623-08635-1
責任編集
[編集]- 『情報がつなぐ世界史』(MINERVA世界史叢書・6巻)(ミネルヴァ書房、2018年)ISBN 978-4-623-08470-8
- 『国際関係史から世界史へ』(MINERVA世界史叢書・3巻)(ミネルヴァ書房、2020年)ISBN 978-4-623-08871-3
共編
[編集]- (秋田茂・高澤紀恵)『新しく学ぶ西洋の歴史:アジアから考える』(ミネルヴァ書房、2016年)ISBN 978-4-623-06681-0
- (小谷汪之・木畑洋一)『歴史はなぜ必要なのか:「脱歴史時代」へのメッセージ』(岩波書店、2022年)ISBN 978-4-00-025676-6
訳書
[編集]- E・H・カー『ロシア革命の考察』(みすず書房, 1969年)
- ボリス・ニコラエフスキー『権力とソヴェト・エリート』(みすず書房, 1970年)
- E・H・カー『一国社会主義――ソヴェト・ロシア史 1924-1926(1・2)』(みすず書房, 1974年-1977年)
- I・T・ベレンド, G・ラーンキ『東欧経済史』(中央大学出版部, 1978年)
- ジュルコー・ラースロー編『カーダール・ヤーノシュ伝――現代ハンガリー史の証人』(恒文社, 1985年)
- R. オーキー 『東欧近代史』越村勲・田中一生共編訳(勁草書房, 1987年)
- ヤーノシュ・サーヴァイ『ハンガリー』秋山晋吾共訳(白水社 文庫クセジュ, 1999年)
- A. アンダーソン『<新訳>ハンガリー1956』監訳(吉橋弘行訳)(現代思潮新社, 2006年)
- ビル・ローマックス『終わりなき革命――ハンガリー1956』(彩流社「叢書東欧」, 2006年)
- ノーマン・J.ウィルソン『歴史学の未来へ』 木村真共監訳(法政大学出版局, 2011年)
- パトリック・マニング『世界史をナビゲートする:地球大の歴史を求めて』渡邊昭子共監訳(彩流社、2016年)ISBN 978-4-7791-2217-0
- ダニエル・ウルフ『「歴史」の世界史』(ミネルヴァ書房「世界史〈翻訳〉ライブラリー」小谷汪之・田中資太共訳、2024年)ISBN 978-4-623-09740-1