向井滋春

向井 滋春
生誕 (1949-01-21) 1949年1月21日(76歳)
日本の旗 日本
出身地 愛知県名古屋市
学歴 同志社大学
ジャンル ジャズ
フュージョン
職業 ジャズトロンボーン奏者
活動期間 1971年-
レーベル 日本コロムビア
公式サイト 向井滋春 web site
著名使用楽器
King Trombore 3B Plus イエローベル[1]

向井 滋春(むかい しげはる、1949年1月21日 - )は、日本ジャズトロンボーン奏者。

来歴

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愛知県名古屋市出身。愛知県立熱田高等学校に入学時に吹奏楽でトロンボーンを始めた[2]のがこの世界に入るきっかけになった。同志社大学入学時にはサードハード楽団に参加し、2年からはモダン・ジャズ・バンドにも参加しトロンボーンの腕前を磨いた。1971年に上京して、大友義男川崎遼のバンドで研鑽する。1976年にプロ・デビューし『For My Little Bird』を発表する[3]

1979年に約1年間ニューヨークに在住しフュージョン・ジャズに触発を受ける。この時に多くのアメリカで活躍していた各国のジャズ・ミュージシャンらの知己を得た。日本に帰国後はフュージョン・バンドを結成し、その後の向井のアルバムに各国のジャズ・ミュージシャンが多数セッション参加する動機となった。

1970年代後半からは、山下達郎のアルバム『SPACY』や寺尾聰のアルバム『Reflections』に参加するなど、スタジオ・ミュージシャンとしても数多くの作品に参加した。

1980年代には渡辺香津美の「KYLYN BAND(キリンバンド)」や松岡直也によるラテン・フュージョンバンド「松岡直也&ウィシング」などにも参加した。1980年代後半には親日家であるエルヴィン・ジョーンズが日本で結成したバンド「ジャパニーズ・ジャズ・マシーン」に参加してエルヴィンとともに約3年間、日本中を回り演奏活動をした。エルヴィンとの演奏を通してフュージョン・ジャズからモダン・ジャズの良さを改めて再認識し、その後の演奏に大きな影響を与えた。

1999年、『STANCE』(BMGビクター)の録音でマルグリュー・ミラーニコラス・ペイトンと共演した。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科発足後以来客員教授を務め、2012年からは講師も兼任している。[4]

ディスコグラフィ

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No. タイトル 発売日 備考
1 For My Little Bird 1975年3月25日 デビュー・アルバム

向井滋春クインテット(向井滋春、高橋知己、古野光昭、元岡一英、亀山憲一郎)

ゲスト:今村裕司、土岐英史、大徳俊幸

2 むかい風 A HEAD WIND 1975年12月25日 向井滋春クインテット(向井滋春、高橋知己、元岡一英、望月英明、古澤良治郎)
3 スペイシング・アウト 1977年 清水靖晃渡辺香津美大徳俊幸古澤良治郎元岡一英川端民生横山達治とのセッション
4 ヒップ・クルーザー 1979年2月 植松孝夫、元岡一英、渡辺香津美、橋本信二真鍋信一、古澤良治郎、横山達治、吉田和雄三島一洋ベラ・マリア山木秀夫、大徳俊幸、大貫妙子とのセッション
5 プレジャー 1980年10月 松岡直也ウォーレン・バーンハートホルヘ・ダルト川崎燎ジェフ・ミロノフニール・ジェイスンスティーヴ・ガッドラファエル・クルスナナ・ヴァスコンセロスとのセッション
6 マルガリータ 1981年2月25日 向井滋春MORNING FLIGHT(向井滋春、佐山雅弘、廣木光一、斉藤誠、トニー木庭)

ゲスト:ペッカー

7 ライヴ97 1981年12月25日 六本木ピット・インでのライヴ

向井滋春MORNING FLIGHT(向井滋春、佐山雅弘、廣木光一、斉藤誠、トニー木庭) ゲスト:宮野弘紀、ペッカー、Martin Willweber、三島一洋

8 ORISSA 1982年 津垣博道高橋ゲタ夫トニー木庭ペッカー、川崎遼、塩次伸二宮野弘紀とのセッション
9 SO&SO 1983年2月 アストラッド・ジルベルト、ホルヘ・ダルト、イリアーヌ・イリアス、ジェフ・ミロノフ、アンソニー・ジャクソンオマー・ハキムマノロ・バドレーナとのセッション
10 ヤポネシア 1984年5月21日 向井滋春オリッサ(向井滋春、津垣博通、加藤崇之、高橋ゲタ夫、ヤヒロ・トモヒロ)

ゲスト:古澤良治郎、山岸潤史、塩次伸二、三島一洋、細畑洋一、ウィリー長崎

11 On the Wing 1991年 ライブ盤
12 ザ・デイズ・オブ・ベターデイズ 1992年12月21日 アストラッド・ジルベルト、アンソニー・ジャクソン、渡辺香津美とのセッション
13 J5向井滋春Jクインテット・フィーチャリング・大西順子 1994年2月23日 大西順子山口真文ロドニー・ウィテカーグレッグ・ハッチンソンとのセッション
14 BETTER DAYS OF SHIGEHARU MUKAI 1997年4月19日
15 スタンス 1999年4月21日 村田陽一マルグリュー・ミラービリー・ハートルーファス・リードニコラス・ペイトンジョン・スタブルフィールド とのセッション
16 SUPER 4 BRASS 2001年1月12日 岡野等緑川英徳岡淳今泉正明山下弘治田鹿雅裕とのセッション
17 室内楽団八向山 2002年6月28日 山下洋輔八尋知洋とのセッション
18 向井滋春クインテットLIVE@BODY&SOUL 2003年5月27日 多田誠司今泉正明古野光昭江藤良人とのセッション
19 向井滋春FOUR TROMBONES 2003年5月25日 佐藤春樹中路英明堂本雅樹、今泉正明、山下弘治、安藤正則とのセッション
20 Jazz Strings 2004年4月20日 里見紀子高橋亜聖成谷仁志平山織絵、今泉正明、山下弘治、岡部洋一とのセッション
21 プレイズスタンダード 2008年5月28日 池田篤道下和彦らとのセッション
22 Stretch Over 2011年12月14日 小島伸子福田重男、山下弘治、小山太郎とのセッション 向井初プロデュース

他に、Favorite Time(1976年)などがある。

DVD

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  • 向井滋春クインテットLIVE@BODY&SOUL

受賞

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脚注

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出典

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  1. ^ 向井滋春 instrument”. SHIGEHARU MUKAI. 2019年2月2日16:00閲覧。
  2. ^ プロフィール| 向井滋春 | 日本コロムビアオフィシャルサイト”. 日本コロムビア公式サイト. 2021年1月14日閲覧。
  3. ^ 向井滋春 profile”. www.s-mukai.com. 2021年1月14日閲覧。
  4. ^ 洗足学園音楽大学音楽学部 ジャズ - 指導陣 向井滋春

外部リンク

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