基準
基準(きじゅん)とは、行動や判断の根拠となる物や数値である。何かを比較する時に用いる。
類義語
[編集]類義語として、規(のり)、物差し(ものさし)、規準(きじゅん)、水準(すいじゅん)、標準(ひょうじゅん)、尺度(しゃくど)など。
規(のり)は、基準や標準のみならず、規則や測定器具(定規など)についても汎用的にいう。また、「準」は「規」の類義字で「測定器具」を意味するが、「水平を測る水盛り」が原義である。
規準は、哲学において信仰や思惟、評価、行動などの見習うべき規則のこともいう。
水準は、もともと水平面からの高さを意味したことから、上下高低に基づく基準をいう。
標準は、最も平準的な状態についても言う。
また、基準は、キリスト教では聖書のこともさす。なお、物質はセルシウス温度0℃、1気圧の時が標準であるとされる。また、しばしば社会的に望ましい水準を指すこともあるほか、統計心理学では、テスト得点等の分布特性を示す指標として用いられる。
基準になる物
[編集]基準となるものは、すべての中から最も平均的で且つ一般的な物や人が多く、時刻のような太陽、温度や質量の水、長さの光、気圧や高さの海面などがよく使われる。また、音楽のように440ヘルツの音がイ音であるなど、人為的に一定の数値を決めることもある。
規準
[編集]規準(英: criterion)と基準(英: standard, reference)とを区別する分野が存在する.
- 哲学
- 規準とは、信仰や思惟、評価、行動などの見習うべき規則のこと。
- 統計学
- 規準とは、モデルA, B, C (モデル以外でも可)の各々を評価する尺度値を指す。なおこの場合に、最良の規準の値を持つモデルを採用するのが通常。→「赤池情報量規準」を参照
- 教育学
- 規準とは、物事の規範や手本となる標準[1]。→「絶対評価」を参照
脚注
[編集]- ^ 皆見英代「「規準」と「基準」・'criterion'と'standard'の区別と和英照合--教育評価の専門用語和訳に戸惑う」(PDF)『国立教育政策研究所紀要』第137巻、国立教育政策研究所、2008年、273-281頁、ISSN 1346-8618、NAID 40016238931。