増毛町
ましけちょう 増毛町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(留萌振興局) | ||||
郡 | 増毛郡 | ||||
市町村コード | 01481-8 | ||||
法人番号 | 5000020014818 | ||||
面積 | 369.72km2 | ||||
総人口 | 3,647人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年9月30日) | ||||
人口密度 | 9.86人/km2 | ||||
隣接自治体 | 留萌市 石狩振興局:石狩市 空知総合振興局:雨竜郡北竜町、雨竜町、樺戸郡新十津川町 | ||||
町の木 | ナナカマド | ||||
町の花 | サクラ(オオヤマザクラ) | ||||
町の鳥 | ウミネコ | ||||
増毛町役場 | |||||
町長 | 堀雅志 | ||||
所在地 | 〒077-0292 北海道増毛郡増毛町弁天町3丁目61番地 北緯43度51分22秒 東経141度31分30秒 / 北緯43.85603度 東経141.52508度座標: 北緯43度51分22秒 東経141度31分30秒 / 北緯43.85603度 東経141.52508度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
増毛町(ましけちょう)は、北海道の北西部、留萌振興局管内南部にある町である。
日本海の海岸美が見られる雄冬海岸と暑寒別天売焼尻国定公園の一部である暑寒別岳を抱える。歴史は古く、町内には北海道遺産に選定されたレトロな建物が立ち並ぶ。ボタンエビの漁獲高が日本一であるが、アマエビやタコなどの水揚げも多い。良質の水を利用して酒造も行われており、明治時代からある國稀酒造(元:丸一本間合名会社)は、日本最北にある造り酒屋でもある。
町名の由来はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」(カモメの多いところ)から。
地理
[編集]日本海側沿岸で留萌管内南部に位置する。西部の日本海と東部の山地に挟まれた険しい地形で、ほとんどの集落は沿岸部に集中する。ただし、別苅以西の海岸は急峻な断崖が続き、国道231号開通までは船以外の交通手段がほぼ存在しない「陸の孤島」であった。
隣接している自治体
[編集]気候
[編集]日本海側の気候であり、冬は雪が多く日照が非常に少ない。夏と冬の寒暖差が少なく、北海道内では比較的温和な気候である。まれに南風が吹くとフェーン現象が発生して気温が上がることがある。
増毛(1991 - 2020)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 10.9 (51.6) | 15.3 (59.5) | 17.5 (63.5) | 27.7 (81.9) | 32.4 (90.3) | 30.5 (86.9) | 33.6 (92.5) | 34.2 (93.6) | 33.5 (92.3) | 29.2 (84.6) | 22.0 (71.6) | 15.9 (60.6) | 34.2 (93.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −0.7 (30.7) | −0.2 (31.6) | 3.5 (38.3) | 9.9 (49.8) | 15.6 (60.1) | 19.0 (66.2) | 23.0 (73.4) | 24.7 (76.5) | 21.6 (70.9) | 15.5 (59.9) | 8.1 (46.6) | 1.7 (35.1) | 11.8 (53.2) |
日平均気温 °C (°F) | −3.3 (26.1) | −3.0 (26.6) | 0.5 (32.9) | 6.0 (42.8) | 11.4 (52.5) | 15.4 (59.7) | 19.5 (67.1) | 20.9 (69.6) | 17.4 (63.3) | 11.5 (52.7) | 4.9 (40.8) | −1.0 (30.2) | 8.4 (47.1) |
平均最低気温 °C (°F) | −6.4 (20.5) | −6.4 (20.5) | −3.0 (26.6) | 1.9 (35.4) | 7.1 (44.8) | 11.8 (53.2) | 16.3 (61.3) | 17.3 (63.1) | 13.3 (55.9) | 7.5 (45.5) | 1.7 (35.1) | −3.7 (25.3) | 4.8 (40.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −17.4 (0.7) | −16.3 (2.7) | −15.1 (4.8) | −7.1 (19.2) | −1.7 (28.9) | 2.4 (36.3) | 7.4 (45.3) | 9.5 (49.1) | 4.5 (40.1) | −1.3 (29.7) | −7.7 (18.1) | −16.3 (2.7) | −17.4 (0.7) |
降水量 mm (inch) | 79.5 (3.13) | 52.2 (2.055) | 48.2 (1.898) | 42.1 (1.657) | 54.6 (2.15) | 54.4 (2.142) | 104.3 (4.106) | 121.6 (4.787) | 143.4 (5.646) | 142.3 (5.602) | 145.6 (5.732) | 98.0 (3.858) | 1,085.9 (42.752) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 17.0 | 12.9 | 11.7 | 9.9 | 9.8 | 8.5 | 9.2 | 10.5 | 13.0 | 14.7 | 18.0 | 18.3 | 153.3 |
平均月間日照時間 | 38.1 | 62.2 | 127.0 | 179.4 | 206.7 | 176.3 | 172.5 | 176.9 | 168.7 | 121.3 | 52.6 | 28.2 | 1,509.9 |
出典:気象庁 |
歴史
[編集]かつては増毛支庁が置かれ、この地域の中心であった。現在は支庁が留萌市に移転し留萌振興局となっている。
- 1751年(宝暦元年):松前の商人、村山伝兵衛が出張番屋を置く。
- 江戸時代後期:ロシアの進出にそなえ、久保田藩により元陣屋が設置、北方警備の拠点となる。
- 1897年(明治30年)11月:増毛支庁を設置。
- 1900年(明治33年)7月1日:増毛郡増毛市街9町、増毛村、別苅村(べつかり)、岩尾村、暑寒沢村(しょかんざわ)、阿分村(あふん)、舎熊村(しゃぐま)が合併、一級町村制、増毛郡増毛町になる。
- 1914年:支庁を留萌に移転、留萌支庁に改称。
- 1921年(大正10年)11月5日:留萠線(現留萌本線)が増毛まで開通。
- 1981年(昭和56年)11月10日:南方の断崖絶壁により開通できていなかった雄冬地区までの国道が開通。
- 2016年(平成28年)12月:留萌本線の増毛駅-留萌駅間が廃止。
経済
[編集]漁業が盛ん。昭和30年ごろまでは千石場所が置かれニシン漁で栄えたが、資源枯渇により漁獲量が激減。太平洋戦争後は近海漁業、水産加工が中心となった。漁業のほかには商業、農業(主に果樹栽培)、工業(食品工業)があるが、特にどの産業に依存するということはなく縮小均衡している。
農協・漁協
[編集]- るもい農業協同組合(JAるもい)増毛支所
- 増毛漁業協同組合
郵便局
[編集]- 増毛郵便局(集配局)
- 舎熊郵便局(集配局)
- 別苅郵便局
- 雄冬郵便局
公共機関
[編集]地域
[編集]人口
[編集]増毛町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 増毛町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 増毛町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
増毛町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
[編集]2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]。
- 増毛町 - 御料
教育
[編集]閉校した学校
[編集]- 道立高等学校
- 北海道増毛高等学校(2011年3月閉校)
- 中学校
- 増毛第二(2008年3月閉校)
- 小学校
- 新信砂、歩古丹、信砂、舎熊(しゃぐま)、阿分、別苅
- 小中学校
交通
[編集]鉄道
[編集]現在、町内に鉄道路線は通っていない。以前はJR北海道留萌本線が通っていたが、町内の区間は2016年(平成28年)12月5日に廃止された。町内には増毛駅、箸別駅、朱文別駅、舎熊駅、信砂駅、阿分駅があった。
バス
[編集]道路
[編集]文化財
[編集]重要文化財(建造物)
[編集]- 旧本間家住宅5棟:旧商家丸一本間家
町指定史跡
[編集]- 開拓使増毛船改所跡
- 御料局札幌支庁増毛出張所跡
- 増毛運上屋跡
- 津軽藩増毛勤番越年陣屋跡
- 秋田藩増毛元陣屋跡
- 増毛治安裁判所跡
- 秋田藩元陣屋第一台場跡
- 開拓使増毛外五郡役所跡
- 官立札幌病院増毛出張所跡
- 山口藩増毛出張所跡
- 雄冬冷清水
- 雄冬遺跡
- 松浦武四郎信砂越えの地
- 増毛土木派出所跡
- 入船町浜茶屋跡
- 旧増毛山道入口
- 増毛郡役所出張所跡
- 旧高橋農場跡
- 別苅発祥の地
- 普伝寺跡
- 秋田藩元陣屋第二台場跡
- 仁奈良山道仁奈良駅逓跡
- 水戸藩主一行宿営の地
- 舎熊遺跡
- 阿分発祥の地
- 増毛新廓跡
- 信砂水田発祥の地
- リンゴ栽培の父藤原筆吉翁の碑
- 増毛税務署跡
- 天塩国水産会さけます孵化場跡
その他
[編集]- 増毛厳島神社本殿 - 町指定有形文化財
- 雄冬神楽 - 町指定無形文化財。増毛町雄冬の雄冬神社
神社
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]観光
[編集]出身の有名人
[編集]- 三國清三 - フランス料理シェフ
- 池田三男 - メルボルンオリンピックレスリング金メダリスト
- 桂本和夫 - 元国鉄スワローズ、メルボルンオリンピック5位入賞
- 琴若央雄 - 元大相撲力士(最高位は前頭2枚目)
- 遠田誠治 - 元中日ドラゴンズ
- 本間一夫 - 日本点字図書館創設者
- 本間貞雄 - 元札幌信用金庫理事長
- 本間欧彦 - 札幌市出身、フジテレビプロデューサー、本間貞雄の孫
- 石崎喜太郎 - 元道漁連会長、町長石崎大輔の父
- 小笠原賢二 - 文芸評論家
- 富野康日己 - 順天堂大学医学部教授
- 高津カリノ - 漫画家
作品
[編集]増毛駅、雄冬岬などが映画『駅 STATION』のロケ地になった。
脚注
[編集]- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課『平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日 。2017年5月20日閲覧。※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ^ http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gst/grp/01/0630masike.pdf
- ^ http://www.town.mashike.hokkaido.jp/menu/bousai/bousai.html