大友潤

大友 潤
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市[1]
(生まれは北海道上川郡上川町[2]
生年月日 (1996-08-08) 1996年8月8日(28歳)
身長
体重
176 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

大友 潤(おおとも じゅん、1996年8月8日 - )は、北海道上川郡上川町生まれ、札幌市出身の社会人野球選手外野手[3][4]

経歴

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北海道上川郡上川町で生まれ育ち、小学校に上がる頃に札幌市へ引っ越す[2]。小学時代はサッカー柔道をしていたが、札幌市立柏中学校軟式野球部で本格的に野球に取り組むようになる[5][6]。中学時代に札幌市大会優勝などを果たすも、大友自身は特に目立った選手ではなかった[5]

スポーツ推薦ではなく一般受験で札幌第一高等学校に進む。硬式野球部に所属するも3年間で一度もベンチ入りできず、挫折を経験した[5][7]

一浪後に高崎経済大学に進学。浪人中は野球を続けるつもりはなかったが、当時、関甲新学生野球連盟三部リーグ所属の同大学野球部で野球を再開。基礎体力や身体能力の高さから谷口弘典監督より早くから起用されると、個人トレーニングにも励み、急成長を見せ[1][8]、2年春から外野のレギュラーに定着[7]。3年秋、信州大学とのHARD OFF ECOスタジアム新潟での三部リーグ戦でバックスクリーンに飛び込む130m弾を放ち、そのあとの一部リーグ戦の視察目的で訪れていたNPB球団スカウトからこの本塁打を称賛されたことを聞き、社会人プロでの野球継続を目指すようになった[1][7][8]。4年秋は7試合22打数12安打1本塁打、打率.545を記録し[1]、リーグ戦通算では10本塁打を放った[7]

プロ志望届を提出するがドラフト指名からは漏れ、企業チームのトライアウトを受けたが思うような結果は出なかったが、2020年に創部したばかりのクラブチームハナマウイ野球部で監督を務める本西厚博の目に留まり[1]、大学卒業後の2021年からは同部でプレー[8][注 1]。中堅手として3番を打ち、創部2年目のクラブチームながら2020年の都市対抗に初出場する大番狂わせに貢献した[5][7]。都市対抗では初戦の四国銀行高知市)戦で7番・中堅手で先発出場し、1安打を放つが試合は1-0で惜しくも敗れた[9]2021年はチームが二次予選で敗退するも、日本製鉄かずさマジックの補強選手に選ばれ、2年連続で都市対抗に出場した[10]。年齢面を考え、同年でのNPB入りを目指したが、同年の都市対抗前のドラフト会議では指名から漏れ、オフの期間には引退を考えていた。しかし、ハナマウイに恩があり、チームに貢献するために残留して現役を続行[1]2022年は外野手の複数加入によりチーム全体の底上げのため、本西から遊撃手転向を打診されたが[1]、実際には前年までと変わらず中堅手として試合に出場している[11]2023年はチームの主将を務め[12]、同年シーズンをもって退団した[13]

人物

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50mは5秒9、遠投115mの身体能力を持つ[7]

ハナマウイ所属後は東京都内の介護事業所に勤務。デイサービスの送迎車の運転、体操指導や事務作業などにあたっている[14][7]。概ね週4日がフルタイムでの勤務で、週3日を練習に充てている[7]

高校時代、ミスを恐れて力を発揮できず、試合に出るのに怖がってしまうほど野球を楽しめなくなっていた。そのことから卒業後は野球を続けるつもりはなく、浪人中にトレーニングすらしていなかった[5]。高崎経済大学に合格後、借りた部屋の近くの河川敷を散歩していたところ、楽しそうに野球をする青年たちを見掛け、それが同大学の硬式野球部の練習だと知り[5]、「楽しもう」と野球を同部で再開した[8]。練習を強制されず、自主性を求められる環境や[7]、プレー中のミスを怒らない谷口弘典監督の指導方針などが大友にはまり[8][7]、大学では充実した時間を過ごすことができた[1][8]

幼少期は上川町で育ったが、同い年の女子スキージャンプ選手・髙梨沙羅と同郷であり、当時、髙梨とは家族ぐるみでの付き合いがあった[2]。大学時代までは雲の上の存在と差を感じており、一ファンとして応援していたが、プロ入りを意識し始めてからはモチベーションの対象になったという[15]

脚注

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注釈

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  1. ^ ハナマウイ監督の本西は、元ロッテブルペン捕手の高崎経済大監督・谷口とロッテで一緒だった期間があり、その縁もあった。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h 山岡則夫 (2022年2月9日). “ハナマウイ・大友潤、自身のプロ入りよりチームを優先させた男の覚悟”. スポチュニティ. 2022年8月9日閲覧。
  2. ^ a b c 山岡則夫 (2022年2月5日). “高梨沙羅を“沙羅”と呼ぶ幼馴染が語る、子ども時代の印象「スポーツする子に見えなかった」”. AERA dot. (朝日新聞出版): p. 1. https://dot.asahi.com/articles/-/42511?page=1 2022年8月9日閲覧。 
  3. ^ ハナマウイ”. スポニチプラス. スポーツニッポン新聞社. 2022年8月9日閲覧。
  4. ^ メンバー”. ハナマウイ野球部. 2022年8月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 高木遊 (2020年11月26日). “本職は介護業。異色の非エリート選手が都市対抗出場でプロ入りを狙う”. web Sportiva (集英社): p. 1. https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2020/11/26/___split_130/ 2022年8月9日閲覧。 
  6. ^ 山岡則夫 (2022年2月5日). “高梨沙羅を“沙羅”と呼ぶ幼馴染が語る、子ども時代の印象「スポーツする子に見えなかった」”. AERA dot. (朝日新聞出版): p. 2. https://dot.asahi.com/articles/-/42511?page=2 2022年8月9日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j 横市勇 (2020年11月17日). “ハナマウイ、創部2年目で都市対抗出場 無名の道産子スラッガーが挑む夢舞台”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社): p. 3. https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/11/17/kiji/20201116s00001003525000c.html 2022年8月10日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f 高木遊 (2020年11月26日). “本職は介護業。異色の非エリート選手が都市対抗出場でプロ入りを狙う”. web Sportiva (集英社): p. 2. https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2020/11/26/___split_130/?page=2 2022年8月9日閲覧。 
  9. ^ 北海道新聞、2020年11月27日朝刊スポーツ面「都市対抗野球5日目 パナソニックら2回戦へ ハナマウイは初陣飾れず 大友(上川町出身)気を吐く」
  10. ^ 第92回都市対抗野球大会補強選手一覧”. 2022年8月9日閲覧。
  11. ^ 大友 潤(ハナマウイ)-選手プロフィール”. 一球速報.com. OmyuTech. 2022年8月14日閲覧。
  12. ^ ハナマウイ硬式野球部 [@HanaMaui_bbc] (2023年1月10日). "【2023年体制決定のお知らせ】". X(旧Twitter)より2023年2月11日閲覧
  13. ^ ハナマウイ硬式野球部 [@HanaMaui_bbc] (2024年1月24日). "【退団選手のお知らせ】". X(旧Twitter)より2024年1月30日閲覧
  14. ^ 高木遊 (2020年11月26日). “本職は介護業。異色の非エリート選手が都市対抗出場でプロ入りを狙う”. web Sportiva (集英社): p. 3. https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2020/11/26/___split_130/?page=3 2022年8月9日閲覧。 
  15. ^ 山岡則夫 (2022年2月5日). “高梨沙羅を“沙羅”と呼ぶ幼馴染が語る、子ども時代の印象「スポーツする子に見えなかった」”. AERA dot. (朝日新聞出版): p. 3. https://dot.asahi.com/articles/-/42511?page=3 2022年8月9日閲覧。 

外部リンク

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