岩手日日

岩手日日
本社・東台センター(2023年5月)
種類 日刊紙

事業者 岩手日日新聞社
代表者 代表取締役 山岸学
創刊 1923年(大正12年)2月26日
前身 夕刊いちのせき
言語 日本語
価格 1部 140円
月極 3,150円
発行数 5万400部(2023年1月時点)
ウェブサイト http://www.iwanichi.co.jp/
株式会社 岩手日日新聞社
Iwate Nichinichi Shimbun
本社所在地 日本の旗 日本
〒021-8687
岩手県一関市東台14番地37
事業内容 日刊紙発行
設立 1923年2月
業種 情報・通信業
主要子会社 株式会社一関ケーブルネットワーク
仙台高速オフセット株式会社
栃木高速オフセット株式会社
岩手日日販売株式会社
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株式会社 岩手日日新聞社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
021-8687
岩手県一関市東台14番地37
法人番号 2400501000043 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 山岸学
資本金 9500万円
純利益 ▲4242万9000円(2019年06月30日時点)[1]
純資産 17億2249万5000円(2019年06月30日時点)[1]
総資産 71億7147万6000円(2019年06月30日時点)[1]
決算期 6月末日
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岩手日日(いわてにちにち)は、岩手県一関市に本社を置く、株式会社岩手日日新聞社が発行する地方新聞朝刊)。

発行部数は50,400部。発行エリアは岩手県央エリア(花巻市北上市西和賀町奥州市金ケ崎町)および一関エリア(一関市平泉町[2]。2023年2月26日に創立100周年を迎えた[3]。2023年1月時点、ABC協会非加盟。

概要

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1923年大正12年)に「夕刊いちのせき」として創刊。その後朝刊に転換し、おおむね花巻市から一関市までの県南内陸部を中心とした地域がおもな取材対象・配布地域。岩手県南部の地域情報紙として発行。国際・国内ニュースも発信する。地盤である一関市では特にシェアが高い[4]盛岡市をはじめ、岩手県北部や沿岸部では配布しておらず、郵送のみ対応している[注 1]

一関版の「岩手日日・一関版」[注 2]と、花巻・北上・胆江版の「岩手日日」に分かれており、両者では一面の記事内容が大きく異なる[注 3]。2023年(令和5年)12月1日、一関版廃止、紙面を統一。

同社が制作する情報紙「いわにちリビングun」は岩手日日に折り込まれるほか、盛岡地域から胆江地域においては朝日新聞読売新聞毎日新聞にも折り込まれる[5]。地元ケーブルテレビ局の一関ケーブルネットワークは同社子会社である。

電子版としては、2017年7月にウェブサイト「Iwanichi Online」、8月には「岩手日日電子新聞momotto(モモット)」をリリースした[6]。2023年時点、以下の媒体においてインターネット経由で記事を配信している。また、FacebookTwitterLine上で一部記事へのリンクを配信している。[注 4]

価格は1部140円・月極3,150円、電子新聞は単独で2,445円・本紙併読で+330円(3,480円)[7]

紙面

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全ページフルカラーで、発行日により12頁または16頁建。
  • 一面 - 主に地域の話題(政治・経済)を中心として構成。一関版と花巻・北上・胆江版でそれぞれ内容が異なる。コラムは「日日草」のタイトル[注 5]
  • 総合面(総合1)- 県内話題・小説・天気予報(県内・仙台・東京) - 基本的には盛岡市近郊の話題や、岩手県庁の公表する情報を取り上げる[注 6]
  • 総合面(総合2)- 国内外面・漫画 - 岩手県外、世界の政治・経済・社会・事件に加え、東証株価指数、野菜、果実、枝肉等の市況等。掲載漫画はあしはらたいじ「くもりのち晴れッ!」[注 7]
  • 番組面 - 最終面にNHK総合Eテレ)、県内民放IBC岩手放送テレビ岩手岩手めんこいテレビ岩手朝日テレビ)をフルサイズ、宮城県の民放4社、NHK BS1NHK BSプレミアムをハーフサイズで掲載。下方にはCATVの番組表、全国の天気予報も掲載。紙面中ほどにも番組面を設けており、BSデジタル民放、CS主要局、ラジオ(AM・FM・ラジオNIKKEI)、コミュニティFMFMあすも奥州エフエムFM One)を掲載。
  • 生活・情報面 - 慶弔(県央・一関エリア)、県外の生活・情報関連ニュース、仙台空港・花巻空港空席情報、夜行高速バス空席情報等
  • スポーツ面 - 野球、相撲、水沢競馬等2ページで構成。
  • 地域社会面 - 「胆江・北上・花巻」「一関・平泉」で構成し各2ページずつ。[注 8]。いずれも、政治・経済寄りの話題ではなく「街の話題」や事件記事をピックアップし掲載。

関連紙・関連サイト

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  • いわにちリビングun - フリーペーパー。発行部数は140,300部[8]。県南版、県央版があり、インターネットサイトでは両方を参照可能。
  • なじょったニュース - 岩手日日新聞社が運用するニュースサイト。いわにちリビングunの掲載記事を中心にニュースを掲載。
  • momotto + - 岩手日日電子新聞momotto(モモット)有料会員向け
    • がんばっぺし三陸 - 地域紙連携パートナーの東海新報(大船渡市)と三陸新報(宮城県気仙沼市)の地域のニュースを掲載。

沿革

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  • 1923年大正12年)2月26日 - 前身となる「夕刊いちのせき」が創刊。
  • 1940年昭和15年)-「夕刊岩手日日」に改題。
  • 1941年(昭和16年)12月 - 戦時中の新聞統廃合により休刊。
  • 1946年(昭和21年)2月 - 復刊し、夕刊から朝刊に変更。
  • 2020年令和2年)4月1日 - 完全子会社である「青森高速オフセット」の全株式を読売新聞社へ売却[9]
  • 2023年(令和5年)
    • 1月1日 - 月ぎめ購読料を値上げ。
    • 6月5日 - 本社ビル(一関市南新町60[10])の老朽化に伴い、本社機能を編集・営業・印刷局を置く東台センターに移転[11]

本社

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旧本社ビル(2009年10月)
本社・東台センター・東台印刷工場

総務局、経理局、編集局、販売局、営業局、制作局、東台ファーム工場を置く[12]

  • 〒021-8687 岩手県一関市東台14番地37(一関東工業団地内)
支社
  • 東京、仙台、盛岡、中部、水沢
支局
  • 千厩、平泉

関連会社

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  • 岩手日日販売株式会社

  一関市新大町39

  一関市八幡町1-24

  • 仙台高速オフセット株式会社

  仙台市若林区卸町東5丁目7-26

  • 栃木高速オフセット株式会社

  栃木市惣社町1693-7

地域紙連携パートナー

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地域紙連携パートナーの東海新報(大船渡市)と三陸新報(宮城県気仙沼市)から旬の話題を月1回の特集面『復興応援企画「がんばっぺし三陸」』として掲載[13]

競合紙

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受託印刷新聞

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岩日グループの印刷会社である「仙台高速オフセット」が主に宮城県山形県福島県の全域と岩手県の一部向けに発行する新聞を日本経済新聞社から委託を受けて現地印刷している[14]
岩日グループの印刷会社である「栃木高速オフセット」が主に栃木県向けに発行する新聞[14]、「仙台高速オフセット」が主に宮城県向けに発行する新聞を読売新聞東京本社から委託を受けて現地印刷している。なお2020年3月まで岩日グループにあった「青森高速オフセット」も青森県・秋田県岩手県の読売新聞朝刊を委託印刷していたが、同4月に読売新聞社に事業譲渡、10月から「青森読売プリントメディア」に社名を変更し事実上読売新聞の直営化されている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2012年から盛岡市内の一部コンビニで一関本社版を1部売りしていた。現在もJR盛岡駅構内にあるNewDaysで一関本社版を1部売りしている。この他、宮城県栗原市(旧金成町)の一部コンビニで一関版を1部売りしている。
  2. ^ 一関版は「岩手日日」題字の左に「一関」と入っている。
  3. ^ かつては胆江地域(奥州市金ケ崎町)は「岩手日日たんこう」、北上地域(北上市西和賀町)は「岩手日日きたかみ」、花巻地域(花巻市)は「岩手日日はなまき」という題名で発行されており、内容もそれぞれ一部異なっていたが、この3版はのちに統合されている。
  4. ^ アカウント名は、Facebook、Twitter上で「岩手日日デジタル編集部」、Line上では「岩手日日」。
  5. ^ 4地域版が存在した時期は、各地域版でタイトルが異なっていた(一関版の場合「栗駒おろし」)が、内容は各版同じであった。
  6. ^ 県北部や沿岸の話題は本紙の本来の取材対象でないため、記事になることは少ない。
  7. ^ 以前はきざきのぼる(木崎ゆきお)の「あきれたとうサン」。
  8. ^ 4地域版が存在した時期は、「一関・両磐地方」(2ページ)、「胆江地方」「北上地方」「花巻地方」(各1ページ)。

出典

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  1. ^ a b c 株式会社岩手日日新聞社 第7期決算公告
  2. ^ 株式会社岩手日日新聞社 (2023年1月). “岩手日日 発行地域データ”. 2023年3月27日閲覧。
  3. ^ 来年、創立100周年を迎えます”. Iwanichi Online 岩手日日新聞社. 2023年3月27日閲覧。
  4. ^ 株式会社ニューアド社 (2017年2月3日). “新聞折込枚数合計表(岩手県)”. 2019年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。
  5. ^ 岩手全域をカバーする人と人をつなぐ生活情報誌「いわにちリビングun」媒体資料 | 資料JP”. siryou.jp. 2022年1月8日閲覧。
  6. ^ クラウドで切り開け“超ローカル新聞”の未来--岩手・岩手日日新聞社”. ZDNet Japan (2018年3月17日). 2022年1月8日閲覧。
  7. ^ Iwanichi Online 岩手日日新聞社”. Iwanichi Online 岩手日日新聞社. 2022年1月8日閲覧。
  8. ^ 広告料金表(2023年2月1日)
  9. ^ 青森高速オフセット 、読売の完全子会社に”. 文化通信デジタル (2020年4月13日). 2020年4月15日閲覧。
  10. ^ 会社案内”. Wayback Machine. 2023年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月5日閲覧。
  11. ^ 【社告】来月5日に本社移転”. 岩手日日新聞 (2023年5月25日). 2023年6月5日閲覧。
  12. ^ 会社案内”. 岩手日日新聞. 2023年6月5日閲覧。
  13. ^ つなぐ”. Iwanichi Online 岩手日日新聞社. 2023年3月27日閲覧。
  14. ^ a b 岩手日日新聞社. “グループ企業”. 2018年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。

参考文献

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  • 『岩手県史 第10巻 近代篇 5 岩手県篇(その3)』岩手県、1965年3月30日。 

外部リンク

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