東北方面特科連隊
| 東北方面特科連隊 | |
|---|---|
| 創設 | 2020年（令和2年）3月26日 |
| 所属政体 |  日本 |
| 所属組織 |  陸上自衛隊 |
| 部隊編制単位 | 連隊 |
| 兵科 | 野戦特科 |
| 所在地 | 岩手県滝沢市 福島県郡山市 |
| 編成地 | 岩手・郡山 |
| 上級単位 | 東北方面隊 |
東北方面特科連隊（とうほくほうめんとっかれんたい、JGSDF North Eastern Army Field Artillery Regiment）とは、岩手県滝沢市の岩手駐屯地に連隊本部が駐屯する東北方面隊隷下の野戦特科部隊である。
概要
[編集]2020年3月の陸上自衛隊の部隊改編に伴い、第6特科連隊と第9特科連隊を廃止、統合して新編された[1][2]。連隊本部、本部中隊、情報中隊、4個の特科大隊から編成されていて、第1特科大隊および第3特科大隊は郡山駐屯地に駐屯する。連隊長は1等陸佐が充てられ、岩手駐屯地司令を兼務している。
31中期防では、26中期防から引き続く火砲定数の削減、第9師団の地域配備師団化、第6師団の機動師団化が盛り込まれた。このため、北部方面隊を除く各方面隊では野戦特科火力は方面隊直轄部隊として集約する方針となった。当部隊は廃止された第6特科連隊および第9特科連隊の人員、装備で編成された部隊であり、西部方面特科連隊、中部方面特科隊に続く、3個目（連隊編成では2個目）の方面隊直轄運用のFH-70装備部隊である。
なお、地対艦ミサイルなどを運用する東北方面特科隊とは別個運用とされていた。
沿革
[編集]編成
[編集]特記ない限り岩手駐屯地所在。
- 東北方面特科連隊本部
- 東北方面特科連隊本部中隊「東北特-本」
- 情報中隊「東北特-情」
- 第1特科大隊（郡山駐屯地）
- 第1特科大隊本部
- 本部管理中隊「東北特-1-本」
- 第1射撃中隊「東北特-1-1」
- 第2射撃中隊「東北特-1-2」
- 第2特科大隊
- 第2特科大隊本部
- 本部管理中隊「東北特-2-本」
- 第3射撃中隊「東北特-2-3」
- 第4射撃中隊「東北特-2-4」
- 第3特科大隊（郡山駐屯地）
- 第3特科大隊本部
- 本部管理中隊「東北特-3-本」
- 第5射撃中隊「東北特-3-5」
- 第6射撃中隊「東北特-3-6」
- 第4特科大隊
- 第4特科大隊本部
- 本部管理中隊「東北特-4-本」
- 第7射撃中隊「東北特-4-7」
- 第8射撃中隊「東北特-4-8」
- 第9射撃中隊「東北特-4-9」
- 岩手自動車教習所
整備支援部隊
[編集]主要幹部
[編集]| 官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
|---|---|---|---|---|
| 東北方面特科連隊長 兼 岩手駐屯地司令 | 1等陸佐 | 矢山善隆 | 2024年8月1日 | 第3師団司令部第3部長 |
| 代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 横田紀子[4] | 2020年3月26日 - 2020年8月24日 | 第9特科連隊長 兼 岩手駐屯地司令 | 陸上幕僚監部監理部総務課広報室長 |
| 2 | 香川賢士 | 2020年8月25日 - 2021年12月21日 | 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課 企画班長 | 陸上幕僚監部人事教育部補任課長 |
| 3 | 川間信太郎 | 2021年12月22日 - 2023年7月31日 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 | 自衛隊大分地方協力本部長 |
| 4 | 河内祐介 | 2023年8月1日 - 2024年7月31日 | 陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部付 | 陸上幕僚監部防衛部勤務 |
| 5 | 矢山善隆 | 2024年8月1日 - | 第3師団司令部第3部長 |
主要装備
[編集]- 155mmりゅう弾砲 FH70
- 中砲けん引車
- 対砲レーダ装置 JTPS-P16
- 対迫レーダ装置 JMPQ-P13
- 1/2tトラック／73式小型トラック
- 1 1/2tトラック／73式中型トラック
- 3 1/2tトラック／73式大型トラック
- 89式5.56mm小銃
警備隊区
[編集]![[icon]](%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Wiki_letter_w_cropped.svg){kind=small} | この節の加筆が望まれています。 |
- 本部中隊 - 岩手県盛岡市、滝沢市、紫波郡矢巾町
- 情報中隊 - 岩手県北上市、和賀郡西和賀町
- 第１大隊
- 第２大隊 - 岩手県奥州市、一関市、大船渡市、陸前高田市、気仙郡住田町、胆沢郡金ケ崎町、西磐井郡平泉町
- 第３大隊
- 第４大隊 - 岩手県久慈市、宮古市、岩手郡葛巻町、下閉伊郡（岩泉町、山田町、普代村、田野畑村）、九戸郡野田村
岩手県警備隊区の出典[5]
脚注
[編集]- ^ a b “「第６師団第６特科連隊」...歴史に幕 陸上自衛隊・郡山駐屯地”. 福島民友新聞. (2020年3月26日). オリジナルの2020年3月26日時点におけるアーカイブ。 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b 陸上自衛隊岩手駐屯地 [@Gsdf_Camp_Iwate] (2020年3月26日). "駐屯地主要部隊の第９特科連隊は、部隊の新編のため、６３年の歴史に幕を閉じました。連隊は、「東北方面特科連隊」と名称を改め、郡山駐屯地の第６特科連隊と統合され、３月２６日、新たな歴史の幕を開けました。 （写真：隊旗授与式）". X（旧Twitter）より2020年3月26日閲覧。
- ^ 防衛省発令（1佐職人事）2020年3月26日付
- ^ 横田は女性初の戦闘職の中隊長、連隊長、駐屯地司令。その後女性初となる陸将補に昇進。
- ^ 駐屯地の紹介 - 陸上自衛隊岩手駐屯地
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 岩手駐屯地公式ホームページ
- 郡山駐屯地
- 陸上自衛隊岩手駐屯地 (@Gsdf_Camp_Iwate) - X（旧Twitter）
- 陸上自衛隊郡山駐屯地 (@Camp_Koriyama) - X（旧Twitter）