柏まつり
柏まつり | |
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柏おどりパレード (2019年まで開催) | |
イベントの種類 | 地域イベント |
旧イベント名 | 柏商業まつり→サマーフェスティバル・柏まつり |
開催時期 | 毎年7月下旬の最終日曜 |
初回開催 | 1978年 |
会場 | 柏駅周辺 |
主催 | 柏まつり実行委員会(事務局:柏商工会議所) |
来場者数 | 70万人(2011年実績[1]) |
最寄駅 | JR常磐線・東武野田線柏駅 |
公式サイト |
柏まつり(かしわまつり)とは、千葉県柏市で、毎年7月下旬に行われる祭り。毎年70万人の人出がある[1][2]、柏市だけでなく千葉県内でも大規模な祭りの1つである。
概要
[編集]1970年(昭和45年)頃は、柏駅周辺の再開発ラッシュに沸いていた時期であった。そのような状況の中、地元商店会としても盛り上がれるイベントをと考え、徳島県から阿波踊り(徳島市阿波おどり)の有名連を数連呼んで、小規模な阿波踊り大会を開催したのがはじまりである(ただし、「柏まつり」になってからは基本的に阿波踊りは行われていない)。
そして、更に発展しかつ地元に密着した祭りをつくりあげようと、1971年(昭和46年)に柏駅周辺の地元商店会が中心となって「柏商業まつり」として開催したのが、「柏まつり」の前身である。またこのとき、阿波踊りに代わる地元ならではの踊りをやろうと考え、作られたのが柏おどりである。第1回の「柏商業まつり」では、この柏おどりと、元々存在した踊りである京北音頭が踊られるようになった。「柏おどりパレード」や「柏おどりコンテスト」でこれらが披露されていたが、2019年(令和元年)でいずれも結果的に終了し、2023年(令和5年)からは「柏おどりLIVE」としてリニューアルされた。
1978年(昭和53年)からは、柏市役所も祭りに協力するようになり、名称を「サマーフェスティバル・柏まつり」と変更したのが第1回。後に「柏まつり」となり、2017年(平成29年)で第40回目を迎えた。毎年、柏駅東口・西口それぞれで各種イベントが展開される。
下記が開催概要である。後述する1995年(平成7年)、2011年(平成23年)の規模縮小開催時はこれとは異なる。
- 開催時期:毎年7月下旬の土・日2日間(概ね第4土曜・日曜)
- 開催時間:15:00~21:00(2019年までは、概ね13:00~20:00)[3]
- 開催場所:柏駅東口、西口駅前
交通規制
[編集]当日は柏駅周辺は大幅に道路規制が実施される。柏駅前の道路の多くは、祭り開催2時間程度前から開催後1時間程度の間、通行止めとなる(但し、国道6号、国道16号は規制なし)。
そのため、路線バス乗り場、タクシー乗り場が規制区域の外に臨時乗降場を設置する。路線バスだけでなく、イオンモール柏・モラージュ柏などの送迎バスも同様の措置がとられる。
テレビ放映
[編集]祭りの模様は、毎年8月上旬 - 中旬に千葉テレビ放送(チバテレ)で1時間枠で放映される(本放送と再放送の2回放送)。チバテレ開局当初より毎年放送されている番組でもある[4]。
出演するレポーターは、柏ねぶたで運行または跳人体験をするのが恒例となっている。ただし2008年の放送では、祭り2日目の夕方に激しい雷雨となり、柏ねぶたが中止された。そのため、リポーターが跳人として踊るシーンが撮影される予定であったが収録できず、柏まつり特番の中で柏ねぶたに関して放送できない事態となってしまった(このときは、来場者へのインタビュー等で穴埋めして放送した)。
通常チバテレで放送される祭礼特番は、ナレーションのみか、ローカルタレントやフリーアナウンサーがレポートする形式が大方である。2013年までは柏まつりでもこの形態であったが、2014年の放送からは比較的全国区のお笑いコンビが出演している。なお、2019年(令和元年)の放送を最後に放送されておらず、後述する再開後も放送実績が無い。
- 2014年:マシンガンズ
- 2015年:デンジャラス(ノッチ・安田和博)[5]
- 2016年:新宿カウボーイ[6]
- 2017年:オジンオズボーン
- 2018年:トンツカタン[7]
- 2019年:いかちゃん、ターリーターキー
歴史
[編集]- 1971年(昭和46年):「柏商業まつり」開催
- 1978年(昭和53年):「柏まつり」に改称して、第1回開催(当時の名称は正確には「サマーフェスティバル・柏まつり」)
- 1994年(平成6年):「柏ねぶた」が初開催。
- 1995年(平成7年):この年に発生した阪神・淡路大震災の影響(柏市に地震の直接の被害はないが、震災の影響による祭事の自粛が各地で相次いだこと)により、規模縮小・会場変更の上開催(この年だけ柏駅から離れた「柏ふるさと公園」で1日だけ開催し、ささやかなステージイベントと模擬店だけの質素な形での開催である。このときは、手賀沼花火大会と同日開催で、実質花火大会のプレイベントだった。)[8]。
- 1996年(平成8年):再度、柏駅前での開催に戻る。
- 1997年(平成9年):「柏ねぶた」が復活し、以後「柏ねぶた」が1つの名物となる。
- 2011年(平成23年):この年に発生した東日本大震災の影響により、規模縮小の上開催[9]。主な変更点は以下のとおり[10]。
- 柏駅前の開催は通常通りだが、開催時間を13:00-19:00に変更
- 柏ねぶたは両日18:00-19:00の1時間に短縮され、西口では両日のクライマックスのイベントになる(例年は「輪おどり」である)
- そのほかのイベントについても、例年より開始時間が前倒し・時間短縮等の影響がある
- 2012年(平成24年):これまでは、開催時間が14:00-21:00であったが、引き続き節電協力のため、この年より開催時間を13:00-20:00に変更した。
- 2018年(平成30年):7月28日(土)については、台風12号の影響により中止(「柏おどりコンテスト」など、イベントの延期はなし)[11]。そのため、1995年以来となる1日間だけ(7月29日(日))の開催となった。
- 2019年(令和元年):この年で、これまで恒例行事であった「柏おどりパレード」「柏おどりコンテスト」が最後となった。
- 2020年(令和2年):開催時期である7月第4土日にあたる7月25日・26日が、2020年東京オリンピック開催時期と重なることとなった。そのため、警備上の問題、および他の時期への移動が市内の他のイベント・小中学校の学校行事等との兼ね合いから困難であるため、祭り自体を中止することになった(手賀沼花火大会も同様の理由で中止となり、柏市内の夏の主要イベントが全て中止の事態となった)。祭り全体の中止は、「柏商業まつり」時代を含めても初の事態となる[12][13]。
- 2021年(令和3年):前述の東京オリンピックの延期、および新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況が不透明であるとして、前年に続いて2年連続での中止となった[14]。
- 2022年(令和4年):当初予定では、リニューアルを施した上で7月31日に開催予定だったが、様々な制限を課した上での開催では期待に沿えないと判断して中止を決定。これにより、3年連続での中止となった[15]。
- 2023年(令和5年):4年ぶりの開催[16]。開催時刻を15:00からに変更。「柏ねぶた」が、管理費や修繕費の高騰による問題で、この年が最後となる。また、2019年で廃止された「柏おどりコンテスト」の常連チーム等による「柏おどりLIVE」が新設される。
- 2024年(令和6年):柏おどりをクラブミュージック風にアレンジした「シン☆柏おどり」を西口商店街が考案し、西口の新イベントとして開催[17]。前年新設の「柏おどりLIVE」は、模範演舞としての形での開催に変更[18]。
主なイベント
[編集]※いくつかイベントがあるため伸縮型メニューで表記。柏ねぶたは後述とする。
- オープニングパレード
- 土日両日とも、14:00~15:30頃実施。
- かつては「ミュージック&花自動車パレード」という名前で実施していた。消防音楽隊等によるマーチング、各種団体による花自動車(トラック等を飾りつけたもの)が練り歩くパレード。土日両日とも、例年約15団体が参加する。
- 2005年に沼南町が柏市と合併して以降、旧沼南町内にある海上自衛隊下総航空基地によるカラーガードが行われるようになった。
- 運行は「NTT柏前」→「柏神社」→「イトーヨーカドー柏店前」→「スカイプラザ前」→「寺嶋駐車場」のルート。(1990年代までは柏神社→寺嶋駐車場を2周していたこともあった)
- 1990年代までは、土曜日に市内小学校の吹奏楽クラブが10校程度パレードに参加していたが、2000年代以降、小学校の吹奏楽クラブの演奏は後述の東口ステージに移行していった。
- 1990年代までは、薗田憲一とデキシーキングスが、京北スーパーの花自動車に参加するのが通例であった。
- みこしパレード
- 土日両日とも実施。土曜日は18:00~20:00頃、日曜日は16:00~18:00頃実施。
- 地元の神輿同好会による神輿が練り歩く。地元ボーイスカウトによる神輿もある。東口の各所を練り歩く。
- 柏市工業祭
- 土日両日とも実施。2018年は、イトーヨーカドー柏店裏の駐車場で久々に実施された。
- 地元工場による模擬店や、東京大学柏キャンパスによる実験コーナーがある。
- かつては、イトーヨーカドー柏店裏の駐車場で実施していたが、その地に高層マンションが建設されたため、しばらくはスカイプラザ屋上で行っていた。2014年から2017年は旧水戸街道で実施していた。
- 東口ステージイベント
- 土日両日とも実施。長年、柏マルイ(旧柏VATの建物で、かつて「ジャックと豆の木広場」といわれていた場所)の特設ステージで実施されてきたが、2018年は東口サンサン通りにステージが設置された。
- 前述の市内小学校吹奏楽クラブによる演奏、太鼓演奏、ダンス等が披露される。
- なお、かつては夜に毎年2~4名程度の演歌歌手が登場し、持ち歌を披露するのが定番であったが、2008年頃から減少している。その代わりに、下記「よさこいブレイク」出演団体がこちらに出演することがある。
- よさこいブレイク
- 土日両日とも実施。両日ともサンサン通りで、17:30~19:00頃に実施。
- 地元踊り子隊によるYOSAKOIが披露される。
- 輪おどり
- 土日両日とも実施されるエンディングのイベントで、19:00~20:00頃にサンサン通りで実施。西口でも同時刻に開催している。「柏おどり」の踊り納めとなるイベント。
- その他
- 各商店街で模擬店・フリーマーケット・流しそうめん等のイベントが行われている。
西口のイベントは、商店街の模擬店以外は、柏髙島屋ステーションモールS館前に設置された西口ステージのイベントである。
- 酒井根中学校吹奏楽部コンサート
- 土曜日の14:20~15:00頃に実施。
- 2008年から西口のオープニングセレモニー終了後に実施されている。
- 子供みこしパレード
- 土曜日の15:00~16:00頃に実施。
- 市立柏高校吹奏楽部コンサート
- 日曜日の14:00~15:00頃に実施。
- 但し、楽器が水に弱いため、夕立が発生すると途中でも終了となることがある。
- 2009年以降は土曜日に東口サンサン通りでも実施されていたが、現在は行われていない。
- 子供綱引き大会
- 日曜日の14:00~15:00頃に実施。西口では比較的古くから行われているイベントである。
- サンバパレード
- 近年西口で定番化したイベント。かつては土曜に行うことがあったが、現在は日曜夕方にほぼ固定化された。
- お隣の松戸市を拠点とするサンバグループで、例年浅草サンバカーニバルにも参加する「フロール・ヂ・マツド・セレージャ」によるパレード。
- 輪おどり
- 土日両日とも実施されるエンディングのイベントで、19:00~20:00頃に実施。東口でも同時刻に開催している。
- ミス柏コンテスト
- かつて第1日目に行われていたミスコン。柏フェニックスホテル(現在は閉店・解体)やホテルサンガーデン柏(現在の、三井ガーデンホテル柏)といった、シティホテルでコンテストが実施されていた。ミス、準ミスに選ばれると、翌日2日目には上記の「ミュージック&花自動車パレード」でお披露目されていた。2000年代になって実施されなくなっている。
- キャラクターショー、ぬいぐるみショー
- 年により異なるが、西口ステージで14:00~16:00頃実施されていた。
- 柏レイソル選手を囲む会
- 日曜日の16:00~17:00頃に実施。
- 毎年、柏レイソルの選手2~3名が来場して、トークショーやサイン会を行う。また、応援団であるレイソルダンサーズによるショーも行われる。
- 2009年以降は東口でも15:00頃から実施されている。
- NEW柏おどりコンテスト
- 日曜日の15:00~16:00頃に実施。小学生限定の柏おどりコンテストで、アップテンポ調にした柏おどりで、各校の創作ダンスを披露する。2013年 - 2016年に実施されていた。
- 柏おどりコンテスト
- 土曜日の16:00~18:30頃に実施。2019年を最後に廃止。
- 市内企業(京葉ガス(およびケイハイなどの京葉ガス関連会社)、髙島屋など)・町内会・姉妹都市である只見町(福島県)等が31名以内のチームを作り、柏おどりで競うコンテスト。かつては土曜日に予選、日曜日に決勝と2日間に分けて行っていたが、近年は参加チーム自体の減少により、土曜日のみに実施され、予選・決勝という区別はなくなった。2016年まではそごう柏店も毎年参加していたが、そごう柏店自体の閉店によりチームも解散となってしまった。
- コンテストは「伝統柏おどり部門」と「創作柏おどり部門」に別れ、例年それぞれに5~10チーム程度がエントリーする。踊るのは「柏おどり」のみで、「京北音頭」は含まれない。
- 「伝統柏おどり部門」は、柏おどりの基本に忠実に従い踊る。いわゆる「女踊り」といわれている踊り方で競う。
- 「創作柏おどり部門」は、各チームのオリジナルの振り付けで踊る。ここでは、前述「女踊り」とは少し異なる「男踊り」が披露されたり、フラダンス教室生徒によるハワイアン調の踊り等様々である。
- 優勝に該当するのが「柏市長賞」で、両部門1団体ずつに送られる。その他上位には、「柏商工会議所会頭賞」「千葉テレビ賞」等がある。「努力賞」を含め全チームに何かしらの賞が与えられる。
- 柏おどりパレード
- 土日両日とも、15:00~17:00頃実施。上記柏おどりコンテスト同様、2019年を最後に廃止。
- 柏市内の盆踊りの定番曲である、「柏おどり」「京北音頭」のパレード。毎年、黄色と紫の着物を着た踊り手(柏市民謡連盟)が何百人も並んで踊る。殆どが女性であるが、若干名男性もいる。パレードのルートは、上記オープニングパレードとほぼ同じ。近年は小学生や一部の町内会がパレードに参加することもある。
現在は有名芸能人が出演することは稀となった。ただし年によっては、柏市にゆかりのある高木ブー、元爆風スランプのメンバー(サンプラザ中野くん、パッパラー河合)などが出演することがある。
柏ねぶた
[編集]1994年から2023年に、西口イベントとして開催されていた。例年ならば両日の17:30~19:00(東日本大震災前は18:00~20:00)頃が運行時間。夕立や台風等、荒天の場合は中止となる。
元々、柏市と旧青森県柏村(平成の大合併により、現在はつがる市)との交流があり、柏市でのねぶたが実現した。第1回目の出陣は本場青森から運行、囃子、跳人を呼び、見世物として開催し、単年で終わる予定であった。このときのねぶたのテーマは「平将門」であった[19]。
しかし、地元市民の開催を望む声が高まっていた。前述の1995年の規模縮小開催を経て、西口の地元商店会が中心となり1997年から地元市民が運行する形で再スタートし、市民参加型のイベントとして定着した[19]。近年は関東地方でも渋谷センター街、桜新町、靖国神社など、イベントの1つとしてねぶたの運行を行う祭りが増えてきているが、2000年以前から行われている青森県外での青森市型のねぶたは、関東以外以外では福江みなとまつり(1977年開始で圧倒的に古く、青森県内の小規模市町村並みの台数を誇る、長崎県五島市)、柏市以外の関東地方では湘南ねぶた(1997年開始、神奈川県藤沢市)、まつりつくば(つくば大パレードとして1998年開始、茨城県つくば市)くらいである。
特徴としては、西口のペデストリアンデッキや、あさひ通り商店街等の狭い道路を通過するため、高さや幅を柏専用で製作している。本場青森ねぶたより小さい(W=6m、D=4m、H=3m)サイズのねぶたが3基運行するが、規制線がないため目の前を通過する迫力は本場に引けを取らない。製作者は本場青森ねぶた祭のねぶた師で存命するねぶた名人の1人、五代目ねぶた名人の千葉作龍氏である。2012年までは「平将門」、「妙見尊星王」、「不動明王」、「討入り」、「勧進帳」、「富士の誉」、「津軽為信」が製作された。2013年には5年ぶりに「勧進帳」に代わる新作「安倍晴明」が作られ、「富士の誉」「津軽為信」もリニューアルされた[20]。それ以降は2年に1度新作が制作されている。
この他、子供ねぶたも別に1基製作され参加している。テーマは、その年人気のキャラクター(過去には「ケロロ軍曹」、「おでんくん」などで、後述する最後の2023年は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のクワッス・ニャオハ・ホゲータ)や、その年の時事を反映した(過去には愛・地球博開催年でのモリゾー・キッコロ、東京スカイツリー開業年でのソラカラちゃんなど)ねぶたであり、このねぶたの製作者は地元のフリースクールである「ゆうび小さな学園」の生徒たちである[21]。学園自体が豊四季の凸版印刷柏工場の近くにあるため、毎年初日(土曜日)の開始前に学園から柏駅西口まで数時間かけて実際に運行しながら移動する。
運行ルートは、南口商店街→西口ステージ→あさひ通り→西口ステージ→西口本通り→西口ステージとなり、最後はT館高島屋方向に帰っていく。なお、ねぶたが西口ステージを離れている時間帯、西口ステージでは「ねぶたの代表的なお囃子の披露」などが行われ、ステージ上の跳人だけでなくステージ前広場の観客なども参加し、会場全体が「ラッセラー」の掛け声のもと、見よう見まねで演者と観客一体となって盛り上がりを見せる。
柏商工会議所婦人会等の団体、二松学舎の有志団体、市の広報(広報かしわ)募集で参加した一般跳人など、在京の青森県人以外にも正装した跳人は年々増えている。
2014年に、第2回(1997年)運行から参加していた柏ねぶた囃子会は解散し、代わって2015年から柏ねぶた運行委員会が運営する柏佞武多会が運行・囃子・跳人の地元育成を目指して設立された。2015年からは囃子方として、柏佞武多会と共に、前述のオープニングパレードや日曜の西口最初を飾るコンサートを行っている、市立柏高校吹奏楽部も参加するようになった。更にこの2015年からは、柏ねぶたを同じ千葉県の佐倉市で毎年8月に行われる「臼井ふるさとにぎわい祭」で行われるようになった[22]。
前述の通り、ねぶたの管理費や修繕費の負担が大きいことから、2023年を最後に廃止となった[16][21]。残っていたのは以下の2基のみで、上記子供ねぶたのみ2023年用の新作(前述のポケモンモチーフのもの)が作られたものの、例年の3基(+子供ねぶた1基)よりは少ない形で最後を迎えることになった。子供ねぶたを除く2基は今後処分される[23]。
- 「香取の神経津主命・鹿島の神武甕雷命」(2017年新作、「津軽為信」との入れ替え) - 柏まつり40回目の節目として登場[24]
- 「千葉介常胤・源頼朝 富士川の勝鬨」(2019年新作、「降魔調伏 安倍晴明」との入れ替え) - 結果的に2019年・2023年の2回しか披露されなかった。
問題点
[編集]毎年多くの人が参加する祭りではあるが、いくつかの問題点が指摘されている[2]。
- 毎年1,000万円以上の市税が祭りに使われていることを問題視する声がある。柏市としては、市民同士のつながりを深めるために必要なものとしている。
- 柏駅前が長時間にわたり交通規制がかかるため、周辺地域の騒音やバスへの乗り継ぎが不便になる(駅から離れた場所に臨時バス停があり、かつ祭りの混雑で移動が困難)など支障が出る。
- 2011年に限っては、節電対策と祭りの開催自体が矛盾しているとの声がある。ただし、前述のとおり大幅に時間を見直して、特に夜の開催を取り止めるなどの対策が行われた。2012年以降についても、節電への配慮で夜間開催を1時間減らす形で、開催時間全体を従来より1時間前倒しすることになった。
出典
[編集]- 『柏 その歴史・地理』 相原正義著、崙書房出版
- 『柏まつりの歴史』 柏まつり実行委員会著
脚注
[編集]- ^ a b 『柏まつりPress Release 2012』(プレスリリース)柏商工会議所、2012年6月 。2012年6月20日閲覧。
- ^ a b “『広報かしわ』「夏のかしわを盛り上げる 柏まつりの運営」”. 柏市 (2011年7月15日). 2012年5月18日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “柏まつり2023”. 柏市 (2023年7月26日). 2023年7月26日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『千葉テレビ放送20年』(千葉テレビ放送開局20周年記念誌)より。
- ^ 『チバテレナビ 2015年8月』(プレスリリース)千葉テレビ放送、2015年7月24日 。2015年7月26日閲覧。
- ^ 『房総の祭りシリーズ「茂原七夕まつり」「柏まつり」』(プレスリリース)千葉テレビ放送、2016年8月2日 。2016年8月2日閲覧。
- ^ “柏まつり 2018”. 極東電視台(当年の番組制作会社) (2018年8月12日). 2018年8月12日閲覧。
- ^ “『広報かしわ』 平成7年7月15日発行分”. 柏市 (1995年7月15日). 2020年4月28日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “柏まつり開催のお知らせ”. 柏市観光協会 (2011年5月11日). 2011年5月16日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『2011 柏まつり』(プレスリリース)柏まつり実行委員会、2011年 。2011年6月10日閲覧。
- ^ “柏まつり開催のお知らせ”. 柏市 (2018年7月29日). 2018年8月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “令和2年度柏まつりの中止について”. 柏市 (2020年1月10日). 2020年1月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “手賀沼花火大会と夏の柏まつり中止 五輪で警備確保困難”. 千葉日報. (2020年1月10日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ 『令和3年度柏まつりの中止について(令和3年2月24日発表)』(プレスリリース)柏市、2021年2月24日 。2021年3月11日閲覧。
- ^ “柏まつり 2022年も開催断念 3年連続”. 千葉テレビ放送. (2022年5月10日) 2022年5月10日閲覧。
- ^ a b “千葉の「柏まつり」4年ぶり開催”. 産経新聞. (2023年7月26日) 2023年7月26日閲覧。
- ^ “伝統踊り クラブ調で 「シン☆柏おどり」登場 今風のノリが夏彩る”. 千葉日報. (2024年7月25日) 2024年7月27日閲覧。
- ^ 『2024柏まつりガイドマップ』(プレスリリース)柏市商工会議所、2024年7 。2024年7月27日閲覧。
- ^ a b 『広報かしわ 平成27年7月1日』(プレスリリース)柏市、2015年7月1日 。2015年7月26日閲覧。
- ^ 『2013 柏まつり』(プレスリリース)柏まつり実行委員会、2013年 。2013年5月24日閲覧。
- ^ a b “29年間、まつりに花添える 有終「柏ねぶた」拍手万雷 若者参加のパレード、別れ惜しむ”. 千葉日報. (2023年7月31日) 2023年8月27日閲覧。
- ^ “佐倉に「ねぶた」登場 22日、「臼井にぎわい祭」”. 千葉日報. (2015年8月20日) 2016年8月1日閲覧。
- ^ “ありがとう柏ねぶた 最後の勇姿を目に焼き付けて!”. 東葛毎日新聞 (2023年7月23日). 2023年7月30日閲覧。
- ^ “2017柏まつり 柏まつりは今年で40回目!”. 柏市 (2017年7月25日). 2017年8月8日閲覧。[リンク切れ]