海底大戦争
海底大戦争 | |
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Water Cyborg Agent X-2: Operation Underwater Battle Beneath the Sea Terror Beneath the Sea | |
監督 | 佐藤肇 |
脚本 | 大津皓一 |
原案 | 福島正実 |
出演者 | 千葉真一 ペギー・ニール フランツ・グルーバー アンドリュー・ヒューズ |
音楽 | 菊池俊輔 |
撮影 | 下村和夫 |
編集 | 祖田冨美夫 |
製作会社 | 東映 ラム・フィルム |
配給 | 東映 |
公開 | 1966年7月1日 |
上映時間 | 83分[1] |
製作国 | 日本 アメリカ合衆国 |
言語 | 日本語・英語 |
『海底大戦争』(かいていだいせんそう、Water Cyborg or Terror Beneath the Sea )は、1966年の日本・アメリカ合作映画[2]。主演:千葉真一。監督:佐藤肇。製作:東映、ラム・フィルム。カラー、スタンダード、83分[1]。
概要
[編集]深海改造人間を造りあげ、海底王国を築こうとする狂信的科学者に、日本人記者とアメリカ人女性カメラマンが立ち向かう、怪奇ミステリ・アクション・SF・サスペンス・冒険が盛り込まれた作品[3]。水中撮影・特殊撮影を駆使し、随所に特撮で演出された展開により、迫力ある映像となっている[3]。
ストーリー
[編集]アメリカ海軍の潜水艦による新型水中ミサイル実験中、モニターに謎の人影が横切るのが目撃される。取材のため立ち会っていた日本の新聞記者・安部とアメリカの女性カメラマン・ジェニーは謎を探るため、人影が現れた海域に潜り、海底の洞窟で半魚人のような怪物に遭遇する。
拉致され、謎の海底基地で目覚めた2人は、世界征服を企む悪の科学者・ムーア博士から怪物の正体が「深海サイボーグ」であることを明かされる。ムーア博士は野望のために改造人間の専門家を集め、人間をさらっては自我のない怪物に改造し、「海底王国」の兵士として育成していた。安部とジェニーも改造機に閉じ込められ、肉体が徐々に変容していく。
同じく怪物に拉致されたハワード教授が基地のコントロール盤を破壊したため、怪物が人間に攻撃を始め、基地内は大混乱に陥る。安部とジェニーは怪物になる寸前にハワード教授に救われる。怪物と基地の人々は同士討ちになり、3人とムーア博士だけが生き残る。基地の所在を探知した海軍の潜水艦がミサイルを撃ち込んだため、基地全体の爆発が迫ったが、ムーア博士を倒した3人は脱出に成功する。ハワード教授の治療によって安部とジェニーの姿は元通りになり、潜水艦は帰路につく。
キャスト
[編集]- 千葉真一 - 安部
- ペギー・ニール - ジェニー・グリアゾン
- フランツ・グルーバー - ブラウン中佐
- アンドル・ヒューズ - ハワード教授
- エリック・ニールセン - ルハス・ムーア博士
- マイク・ダニーン - ヨゼフ・ハイム博士
- ビバリー・ケラー - ルイーザ
- ブラウン・ガンター - 潜水艦艦長
- 三重街恒二 - チャン
- 菅沼正 - 西田
- 室田日出男 - 海底基地技官A
- 山之内修 - 海底基地技官C
- 岡野耕作 - 中村
- 水城一狼 - 海底基地技官D
- 富士あけみ - 研究員
- エンベル・アルテンバイ - 記者A
- ハンス・ホルネフ - ビル・サービル
- ジョン・クレイン - リチャード
- ピーター・スミス - 記者C
- ブラウン・ケラー - 士官B
- カール・スィリング - 士官C
- 比良元高
- 並木喜一
- 大竹直樹
ノンクレジット[4]
スタッフ
[編集]ノンクレジット[4]
- スチル写真:加藤光男
製作
[編集]サイボーグ半魚人の水中でのシーンは、『大アマゾンの半魚人』と同様に着ぐるみを着たまま水中演技を行なっている[5]。変身シーンは照明効果を組み合わせたコマ落としによって表現されている[5]。サイボーグ半魚人は撮影終了後に手直しされ、同年のテレビドラマ『悪魔くん』で「化石人」として再登場した。
アメリカ海軍所有のマンモス潜水艦、海底基地、サイボーグ半魚人のデザインを担当した成田亨は、当時円谷特技プロダクションとの契約を結んでいたため、「武庫透」名義で参加している[6]。
特撮映画は本編班・特撮班の2班体制が組まれることが多いが、本作ではこれに水中撮影班を加えた3班体制となっている[5]。
興行
[編集]1986年にポニーキャニオンからVHSが発売され、2004年に東映ビデオからDVDが発売された(型番:DSTD02368)[1]。原版の問題から、冒頭部を含む計3か所で、数秒間黒味のほか何も映らない部分がある。放送やVOD配信においてもこの仕様が引き継がれている。
脚注
[編集]- ^ a b c 海底大戦争 (東映ビデオ): 2004 国立国会図書館サーチ
- ^ “映画 海底大戦争 (1966) - all cinema”. allcinema. 2022年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月19日閲覧。
- ^ a b 海底大戦争 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b 海底大戦争 - KINENOTE
- ^ a b c 石井博士、ほか『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年、172頁。ISBN 4766927060。
- ^ 2004年に東映ビデオから発売されたDVD『海底大戦争』の解説書に収録された矢島信男インタビューより。また、2016年に同社から発売された廉価版DVDに解説書は封入されていないが、商品紹介ページには「武庫透(成田亨)」と明記されている(#外部リンクを参照)。
外部リンク
[編集]- Terror Beneath the Sea - オールムービー
- Kaitei daisensô - IMDb
- 海底大戦争 - 東映ビデオオフィシャルサイト