瀬野駅
瀬野駅 | |
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南口(2008年9月) | |
せの Seno | |
◄JR-G08 八本松 (10.6 km) (2.9 km) 中野東 JR-G06► | |
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所在地 | 広島市安芸区瀬野一丁目5-1 |
駅番号 | JR-G07 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陽本線 |
キロ程 | 289.5 km(神戸起点) |
電報略号 | セノ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- | 3,209人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1894年(明治27年)6月10日[2] |
備考 |
瀬野駅(せのえき)は、広島県広島市安芸区瀬野一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。駅番号はJR-G07。
当駅から隣の八本松駅までは、瀬野八と呼ばれる急勾配区間(上り)がある。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1894年(明治27年)6月10日:山陽鉄道糸崎駅 - 広島駅間の開通と同時に開業[2]。旅客・貨物の取扱を開始[2]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官営鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1964年(昭和39年)6月1日:貨物の取扱を廃止[2]。
- 1973年(昭和48年)5月1日:国鉄(→JR)の特定都区市内制度における「広島市内」の駅となる[3][注釈 1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2]。瀬野機関区廃止。
- 1992年(平成4年)11月1日:みどりの窓口営業開始。
- 1996年(平成8年)7月17日:橋上駅舎化工事に着手[4]。
- 1997年(平成9年)3月30日:橋上駅化[1]。2面3線から2面4線となる。
- 1998年(平成10年)8月28日:スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線開業に伴い、みどり口駅と接続。
- 2002年(平成14年)10月5日:快速「シティライナー」の停車駅となる。
- 2005年(平成17年)4月1日:みどりの券売機の稼動に伴い、みどりの窓口営業時間中に閉鎖時間帯が設定される。
- 2007年(平成19年)
- 2010年(平成22年)3月13日:快速「シティライナー」全廃により、普通列車のみの停車となる。
- 2016年(平成28年)3月26日:快速「シティライナー」が土曜・休日に限り復活するが、当駅は通過駅となる。
- 2018年(平成30年)
- 2020年(令和2年)3月14日:快速「シティライナー」が再び土曜・休日に限り復活するが、引き続き当駅は通過駅となる。
- 2023年(令和5年)9月30日:みどりの窓口の営業を終了[7][8]。
- 2024年(令和6年)5月1日:スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線が廃止され、JR瀬野駅北口を発着する「みどり坂タウンバス」に移行。
備考
[編集]客車列車の時代は、上り列車に限り補助機関車(補機)をつけるため当駅に列車が多く停車した。そのため、昭和初期から中期にかけて、上りの特急列車や急行列車の停車駅となっていた。自動扉ではなかった時代のことであり、運転停車の概念は、物理的に存在しなかった。ただし、手動ながら機器操作で扉を一斉施錠することができた20系を使用した特急列車はこの駅での客扱いを行わず、のちに補機が不要なEF65形による牽引になってからは通過となった。
- 瀬野駅に待機中のD52補機(1963年8月)
- 瀬野駅を通過中の151系特急の後部補機EF61(1963年8月)
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、鉄骨造の橋上駅舎を有する[1]。駅構内・構外ともエレベーターが設置されている。トイレは駅構内にはないが、みどり口駅(2024年5月1日廃駅)との間にある改札外の跨線橋(自由通路)に設けられている。なお、改札外の跨線橋は広島市が設置したものであり、鉄道営業法上の鉄道用地には当たらない。
JR西日本中国交通サービスによる業務委託駅である。また、JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅では最も東に位置する。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。早朝・夜間と日中の一部時間帯では駅係員が不在となる。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | 山陽本線 | 下り | 広島・岩国方面[9] | 2番のりばは一部列車のみ[注釈 3] ただし当駅始発は3番のりばから発車 |
3・4 | 上り | 西条・三原方面[9] | 3番のりばは当駅止まりと一部列車のみ[注釈 4] |
- 付記事項
- 1番のりばが下り本線、2番のりばが下り副本線、3番のりばが上り副本線、4番のりばが上り本線であり、通常の発着には1番のりばと4番のりばが使用される。3番のりばのみ両方向への発車に対応(八本松側からの入線は不可)。
- 「水曜運休」を実施していた時は、一部の当駅始発の下り列車が2番のりばから発車していた。
- 2002年10月5日から2010年3月12日まで運行されていた快速「シティライナー」とは、当駅で緩急接続を行っていた。
- 上り列車は、当駅止まりの普通列車が3番のりばに到着し、続行で快速「シティライナー」が4番のりばに到着していた。下り列車は、1番のりばから快速「シティライナー」が発車した後、当駅始発の普通列車(上り当駅止の折返し)が3番のりばから発車していた。
- 快速「通勤ライナー」は通過する。2016年3月26日改正で復活して2018年7月の豪雨災害直前まで土休日に運行され、2020年3月14日改正で再度復活した快速「シティライナー」も通過するため、普通列車のみ停車する。
- 瀬野機関区があった頃は相対式・島式の複合2面3線で、旧1番線と旧3番線の間には中線(旧2番線)もあった。また、旧4番線の外側に機関区の施設や線路群が広がっていた。旧3・4番線(島式ホーム)は現在の3・4番線ホームとしてそのまま使用されている。旧1番線ホームと中線(旧2番線)が撤去された後、その跡地に現在の1・2番線(島式ホーム)が新設され、現在の2面4線の姿となっている。
- 改札口(2012年8月)
- ホーム(2018年4月)
利用状況
[編集]- 以下の情報は、広島市統計書に基づいたデータである。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 年度毎 総数 | 定期券 総数 | 普通券 総数 |
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1968年(昭和43年) | 1,404.3 | 1,025,138 | 871,658 | 153,480 |
1969年(昭和44年) | 1,446.1 | 1,055,651 | 882,604 | 173,047 |
1970年(昭和45年) | 1,470.2 | 1,073,263 | 858,936 | 213,327 |
1971年(昭和46年) | 1,554.0 | 1,137,545 | 882,906 | 254,639 |
1972年(昭和47年) | 1,639.7 | 1,197,000 | 893,404 | 303,596 |
1973年(昭和48年) | 1,790.3 | 1,306,892 | 975,538 | 331,354 |
1974年(昭和49年) | 1,973.1 | 1,440,339 | 1,088,560 | 351,779 |
1975年(昭和50年) | 1,978.2 | 1,448,040 | 1,060,514 | 387,526 |
1976年(昭和51年) | 2,097.9 | 1,531,441 | 1,125,036 | 406,405 |
1977年(昭和52年) | 2,124.5 | 1,550,855 | 1,129,820 | 421,035 |
1978年(昭和53年) | 2,099.3 | 1,532,494 | 1,107,648 | 424,846 |
- 以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にしたものである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1979年(昭和54年) | 2,097 |
1980年(昭和55年) | 2,121 |
1981年(昭和56年) | 2,170 |
1982年(昭和57年) | 2,165 |
1983年(昭和58年) | 2,267 |
1984年(昭和59年) | 2,372 |
1985年(昭和60年) | 2,423 |
1986年(昭和61年) | 2,484 |
1987年(昭和62年) | 2,668 |
1988年(昭和63年) | 2,922 |
1989年(平成 元年) | 2,649 |
1990年(平成 2年) | 2,694 |
1991年(平成 3年) | 2,715 |
1992年(平成 4年) | 2,718 |
1993年(平成 5年) | 2,804 |
1994年(平成 6年) | 2,820 |
1995年(平成 7年) | 2,767 |
1996年(平成 8年) | 2,773 |
1997年(平成 9年) | 2,740 |
1998年(平成10年) | 2,706 |
1999年(平成11年) | 2,769 |
2000年(平成12年) | 2,729 |
2001年(平成13年) | 2,713 |
2002年(平成14年) | 2,745 |
2003年(平成15年) | 2,832 |
2004年(平成16年) | 2,856 |
2005年(平成17年) | 2,944 |
2006年(平成18年) | 3,030 |
2007年(平成19年) | 3,211 |
2008年(平成20年) | 3,319 |
2009年(平成21年) | 3,315 |
2010年(平成22年) | 3,303 |
2011年(平成23年) | 3,344 |
2012年(平成24年) | 3,381 |
2013年(平成25年) | 3,445 |
2014年(平成26年) | 3,406 |
2015年(平成27年) | 3,570 |
2016年(平成28年) | 3,668 |
2017年(平成29年) | 3,672 |
2018年(平成30年) | 3,532 |
2019年(令和 元年) | 3,593 |
2020年(令和 2年) | 3,125 |
2021年(令和 3年) | 3,000 |
2022年(令和 4年) | 3,209 |
- 乗車数グラフ
駅周辺
[編集]橋上駅舎になるまで旧瀬野機関区の遺構が残っていた。かつての難所越えの遺構でもあったが、現在はその面影もなくなっている。1998年8月28日 - 2024年4月30日はスカイレールサービス広島短距離交通瀬野線のみどり口駅が駅北側にあったが、同線は2024年5月1日付で廃線となった。同線の廃止後は代替交通として路線バスを運行している(詳細は後述)。
北口
[編集]- 瀬野機関区記念碑
- スカイレールタウンみどり坂(住宅団地)
- 広島市瀬野駅北口自転車等駐車場
- ショージみどり坂店
- 広島市立瀬野川東中学校
- のんの保育園
- JAアグリパーク瀬野菜園
- 浄行寺
- 宮木医院
- 瀬野川団地
- 瀬野機関区記念碑(2001年6月)
- みどり口駅(路線廃止に伴い、2024年に廃駅となった〈2008年9月撮影〉)
南口
[編集]- 広島市瀬野福祉センター
- ひろしま農業協同組合(JAひろしま)瀬野支店
- 瀬野川郵便局
- 広島市立瀬野小学校
- 広島市立瀬野幼稚園
- 瀬野白川病院
バス路線
[編集]南口側
[編集]瀬野駅南側の国道2号沿いに芸陽バス[10]の「瀬野駅」停留所がある。運行路線は下記のとおり。
- 芸陽バス
北口側
[編集]2024年4月30日をもって運行を終了したスカイレールサービス広島短距離交通瀬野線の代替交通として「みどり坂タウンバス」が運行されている。みどり坂タウンバスは芸陽バスが2024年3月30日から中型EVバスで運行している路線バスで、JR瀬野駅北口とみどり中央方面とを結んでいる[11]。
- 芸陽バス「みどり坂タウンバス」
- 77-1 循環便 JR瀬野駅北口→みどり中街→みどり中央→瀬野西5丁目南→みどり中街→JR瀬野駅北口
- 77-2 下り便 みどり中央→瀬野西5丁目南→みどり中街→JR瀬野駅北口
- 77-3 上り便 JR瀬野駅北口→みどり中街→みどり中央→瀬野西5丁目南
- 77-4 急行便 みどり中央→みどり中街→JR瀬野駅北口 のみ停車 平日朝の通勤通学時間帯のみ運行(2024年4月8日以降)
道路
[編集]- 国道2号 - 海田町方面 / 山陽自動車道志和インターチェンジ・東広島市八本松町方面
- 国道2号 東広島バイパス
- 広島県道33号瀬野川福富本郷線
- 広島県道85号下瀬野海田線
- 広島県道174号瀬野呉線 - 安芸区阿戸・熊野町方面
- 広島県道274号瀬野船越線
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “山陽線瀬野駅橋上化が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 7. (1997年4月4日)
- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、227頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ “山陽線瀬野駅を橋上化 JR西日本が安全祈願祭 来年3月完成へ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年7月24日)
- ^ a b 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年8月22日時点):JR西日本
- ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年9月11日時点):JR西日本
- ^ “瀬野駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月22日閲覧。
- ^ 『JR時刻表』2023年10月号、索引地図
- ^ a b “瀬野駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月25日閲覧。
- ^ 路線のご案内 | 芸陽バス株式会社
- ^ みどり坂タウンバスの運行開始について 芸陽バス株式会社
参考文献
[編集]- 各 広島市統計書
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 瀬野駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道