白井権八 (橋幸夫の曲)
「白井権八」 | ||||
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橋幸夫 の シングル | ||||
初出アルバム『橋幸夫ステレオハイライト第2集(SJV-8)』 | ||||
B面 | 葵若衆 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター(VS-1182) | |||
作詞・作曲 | 佐伯孝夫(作詞) 吉田正(作・編曲) | |||
橋幸夫 シングル 年表 | ||||
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『白井権八』(しらいごんぱち)は、1964年2月5日に ビクターより発売された橋幸夫の48枚目のシングルである(VS-1182)[1]。
概要
[編集]- 股旅物でない橋の時代歌謡で、作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正による楽曲である。
- ジャーナリスト出身の佐伯は古文・古典についても素養が深く、時代劇や時代物の作詞も得意とし[2]、以前に吉田正の作曲で、三浦洸一『弁天小僧』(1955年)でヒットさせ、前年の63年に橋の歌唱で『お嬢吉三』をヒットさせている。前者は歌舞伎の「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」通称「白浪五人男」)を素材とし、後者は同じく歌舞伎の「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」からとられている。
- 『お嬢吉三』のヒットで歌舞伎ものの続編が制作されることとなり、歌舞伎狂言の「浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)」の白井権八をとりあげ、本楽曲が制作された。
- お嬢吉三が女装の盗賊、白井権八は辻切り浪人だが、佐伯・吉田は大時代的な感じを取り去って、さらりと、現代風に、ややコミックな感じに作りあげ」[3]、軽快なメロディーに乗せている。
- 楽曲は、男伊達で鳴らした白井権八とおいらん小紫との恋、そしてそしてその最後(比翼塚)を描いており、幡随院長兵衛が「お若えの、お待ちなせえやし」と問い、「待てとお止めなされしは、拙者がことでござるかな」と応える有名な台詞がそのまま生かされている。
- 64年のゴールデウィークには、橋は恒例の日劇橋幸夫ショーでは、舞台に豪華な紅格子の吉原青楼門前が再現され、かむろ二人に手を取られて若衆姿の橋が登場し、歌舞伎仕立てでこの楽曲を歌唱している[4]。
- c/wの『葵若衆』も佐伯、吉田の作品で、松平長七郎をとりあげている。
収録曲
[編集]収録アルバム
[編集]- 初期のLP盤のアルバムに収録されている
- 『橋幸夫ステレオハイライト第2集』(1964年、SJV-8)
- 『橋幸夫ゴールデンヒットアルバム第1集』(1965年、JV-166)
- CD-BOXでの収録は以下のとおり。
- 『橋幸夫大全集』1993/9 Disc3
- 『橋幸夫のすべて』2011/2 Disc3
出典
[編集]- ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
- ^ 金子勇『吉田正 誰よりも君を愛す』ISBN 978-4-623-05623-1 ミネルヴァ書房(京都) 2010/1 136-140,292頁
- ^ 『ミュージックブック・橋幸夫傑作集~時代物篇~』(MBK3111)日本ビクター出版 1964年9月刊行 8頁
- ^ 『ミュージックブックあゝ特別攻撃隊橋幸夫傑作集~時代物篇~』(MBK3104)日本ビクター出版 1964年6月刊行 12-13頁