石経
石経(せっけい、せっきょう)とは、古代中国において石碑や断崖に刻まれた儒教や仏教、道教の経典。
概説
[編集]石経は、儒教において特に国家事業として作成され、五経の定本および漢字の標準字体を示す役割を果たした。
仏教・道教の場合は、写経や私版の大蔵経と同様に、個人や一族、集団で功徳を修めるために行われた。その中でも、房山石経[1]は千年余にわたって継続して行われた。
主な石経
[編集]儒教
[編集]名称 | 時代 | 場所 | 書体 | 備考 | |
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熹平石経 | 一体石経 | 後漢 熹平4年(175年) - 光和6年(183年) | 洛陽 | 隷書 | |
正始石経 | 三体石経・三字石経 | 三国時代、魏の正始2年(241年) | 洛陽 | 古文・隷書・篆書 | |
開成石経 | 唐石経 | 唐 大和7年(833年) - 開成2年(837年) | 長安 | 楷書 | |
蜀石経 | 広政石経 | 五代後蜀 広政14年(951年) - 21年(958年) | 成都 | 楷書 | |
北宋石経 | 二体石経・汴学石経・嘉佑石経 | 北宋 嘉祐元年(1056年) - 6年(1061年) | 開封 | 楷書・篆書 | |
南宋石経 | 高宗御書石経・紹興石経 | 南宋 紹興13年(1143年) | 臨安 | 楷書 | |
清石経 | 乾隆石経 | 清 乾隆56年(1791年) | 北京 | 楷書 |