西半球安全保障協力研究所

西半球安全保障研究所の紋章

西半球安全保障協力研究所(にしはんきゅうあんぜんほしょうきょうりょくけんきゅうじょ、Western Hemisphere Institute for Security Cooperation, WHISC, WHINSEC)は、アメリカ陸軍の機関。旧「アメリカ陸軍米州学校」(U.S.Army School of the Americas, SOA)。

概要

[編集]

1946年、在パナマアメリカ南方軍本部内にSOAとして置かれる。親米ゲリラ拷問技術・尋問法などの教育を施し、西半球すなわち中央アメリカ南アメリカで親米軍事政権独裁政権と、「反米」左翼政権の転覆を支援した。“修了者”たちは「反米」運動・レジスタンス運動の有力指導者の暗殺に関わったとされ、SOAも“School of Assassin”(暗殺学校)と蔑まれた。ただし、卒業後に反米路線に転じた者もいる。

2001年1月、ラテンアメリカ諸国の幹部に訓練を施す名目で、ジョージア州フォート・ベニング[注釈 1]に移転、機関名も改められた。公式の目的は「民主主義的価値観、人権の尊重およびアメリカ的習慣と伝統の普及」であり、研修受講生は「人権、法の支配、デュー・プロセス・オブ・ロー、軍隊の文民統制、民主主義社会における軍隊」について8時間受講する事になっている。

なお、「研究所」と改称しただけで、その存在目的はSOA当時と全く変わっていないとされている。

著名な出身者

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ “The New Strategy”. Time Magazine. (1965年4月23日) 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]