西村山郡

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山形県西村山郡の範囲(1.河北町 2.西川町 3.朝日町 4.大江町)
旧西村山郡役所・郡会議事堂

西村山郡(にしむらやまぐん)は、山形県

人口33,315人、面積796.53km²、人口密度41.8人/km²。(2024年10月1日、推計人口

以下の4町を含む。

郡域

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1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記4町のほか、下記の区域にあたる。

歴史

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郡発足までの沿革

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知行 村数 村名
幕府領 幕府領 42村 ●柴橋村、●米沢村、●八鍬村、清助新田村、●谷沢村、●小見村、白岩村、留場村、田代村、幸生村、海味村、間沢村、本道寺村、月岡村、砂子関村、月山沢村、志津村、●大井沢村、●貫見村、小柳村、●黒森村、沢口村、●柳川村、勝生村、小清村、●楯西村、●楯南村、●楯北村、●西根村、●新田村、仁田村、●高屋村、●島村、小泉村、泉村、●溝延村、日和田村、●箕輪村、西里村、松橋村、新町村、●大町村
藩領 出羽松山藩 65村 大隅村、和合村、古真木村、送橋村、下芦沢村、水本村、針生村、杉山村、上郷村、大滝村、東助巻村、四野沢村、末吉良村、新宿村、中郷村、能中村、八ツ沼村、高田村、長沼村、石須部村、立木村、白倉村、太郎村、松程村、大船木村、今平村、夏草村、赤釜村、水口村、新崩村、須野瀬村、一石楢村、雪谷村、西助巻村、西船渡村、藤田村、富沢村、中沢村、粧坂村、本左中村、新左中村、栗木沢村、川通村、堂屋敷村、塩野平村、所部村、材木村、橋上村、楢山村、月布村、大鉢村、滝野沢村、下北山村、原村、左沢村、●船渡村、●本顔好村、●十八才村、●新顔好村、●葛沢村、●上北山村、●荻袋村、●小漆川村、●市野沢村、●松川村
上野館林藩 6村 荒町村、田井村、中郷村、●平塩村、前小路村、●本楯村
陸奥棚倉藩 5村 大暮山村、●大谷村、用村、深沢村、伏熊村
蝦夷館藩 5村 ●沼山村、睦合村、綱取村、岩根沢村、水沢村
出羽新庄藩 4村 北口村、吉田村、岩木村、新吉田村
松山藩・館藩 2村 宮内村、●入間村
幕府領・藩領 幕府領・松山藩 1村 吉川村
幕府領・新庄藩 1村 工藤小路村
その他 寺社領 3村 慈恩寺村、大沼村、小釿村
  • 慶応2年6月19日1866年7月30日) - 棚倉藩が武蔵川越藩に転封。棚倉藩には陸奥白河藩が転封。
  • 慶応4年
  • 明治元年
    • 12月7日1869年1月19日) - 出羽国が分割され、村山郡は羽前国の所属となる。
    • 12月15日(1869年1月27日) - 戊辰戦争後の処分により松山藩が減封。郡内の領地は変更なし。
    • 12月24日(1869年2月5日) - 白河藩が棚倉藩に転封(現状に即した形となる)。このときの減封により郡内の領地が酒田民政局の管轄となる。
  • 明治2年
  • 明治3年
  • 明治4年
  • 明治6年(1873年) - 後の北村山郡域に同名の村が存在した荻袋村が荻野村に改称。
  • 明治8年(1875年)(131村)
    • 東助巻村・西助巻村が合併して助巻村となる。
    • 能中村・八ツ沼村・西船渡村が合併して三中村となる。
    • 中郷村が宮宿村に改称。
  • 明治9年(1876年
    • 本顔好村・新顔好村が合併して顔好村となる。(125村)
    • 夏草村・赤釜村・水口村・新崩村・須野瀬村・一石楢村が合併して常盤村となる。
  • 明治10年(1877年)(118村)
    • 粧坂村が大谷村に合併。
    • 本左中村・新左中村・栗木沢村・川通村・船渡村が合併して玉ノ井村となる。
    • 用村・深沢村・伏熊村が合併して三郷村となる。

郡発足後の沿革

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  • 明治11年(1878年11月1日 - 郡区町村編制法の山形県での施行により、村山郡のうち118村に行政区画としての西村山郡が発足。郡役所が楯南村に設置。
  • 明治13年(1880年) - 大隅村が和合村に合併。(117村)
  • 明治14年(1881年)(109村)
    • 楯西村・楯南村・楯北村・本楯村が合併して寒河江村となる。
    • 新田村・仁田村が合併して日田村となる。
    • 小泉村・泉村が合併して三泉村となる。
    • 末吉良村・助巻村が宮宿村に、高田村が三中村にそれぞれ合併。
  • 明治15年(1882年) - 滝野沢村・下北山村・葛沢村・上北山村・小漆川村・市野沢村が合併して本郷村となる。(104村)
  • 明治20年(1887年) - 松橋村・新町村・大町村・荒町村・前小路村・北口村・工藤小路村が合併して谷地村となる。(98村)
1.寒河江村 2.西根村 3.柴橋村 4.高松村 5.左沢村 6.大谷村 7.西五百川村 8.東五百川村 9.本郷村 10.七軒村 11.大井沢村 12.本道寺村 13.川土居村 14.西山村 15.白岩村 16.醍醐村 17.西里村 18.三泉村 19.溝延村 20.谷地村 21.北谷地村(紫:寒河江市 桃:河北町 赤:朝日町 橙:大江町 黄:西川町 水色:西置賜郡白鷹町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により以下の町村が発足。(21村)
    • 寒河江村 ← 寒河江村、島村、高屋村(現・寒河江市)
    • 西根村 ← 西根村、日田村(現・寒河江市)
    • 柴橋村 ← 柴橋村、中郷村、松川村、平塩村(現・寒河江市)
    • 高松村 ← 米沢村、谷沢村、八鍬村、清助新田村(現・寒河江市)
    • 左沢村 ← 左沢村、三郷村、富沢村、小見村、藤田村(現・大江町)
    • 大谷村 ← 大谷村、大暮山村、大沼村、玉ノ井村、中沢村(現・朝日町)
    • 西五百川村 ← 常盤村、松程村、太郎村、大船木村、今平村、石須部村、立木村、白倉村、長沼村、三中村(現・朝日町)
    • 東五百川村 ← 宮宿村、新宿村、雪谷村、四野沢村、大滝村、上郷村、杉山村、古真木村、送橋村、下芦沢村、水本村、和合村(現・朝日町)、針生村(現・西置賜郡白鷹町)
    • 本郷村 ← 橋上村、本郷村、所部村、塩野平村、堂屋敷村、荻野村、材木村、顔好村、十八才村、小釿村、楢山村、月布村、大鉢村(現・大江町)
    • 七軒村 ← 貫見村、沢口村、柳川村、黒森村、小柳村、小清村、勝生村(現・大江町)
    • 大井沢村(単独村制、現・西川町)
    • 本道寺村 ← 本道寺村、砂子関村、月岡村、月山沢村、志津村(現・西川町)
    • 川土居村 ← 沼山村、原村、吉川村、入間村(現・西川町)
    • 西山村 ← 海味村、睦合村、間沢村、綱取村、岩根沢村、水沢村(現・西川町)
    • 白岩村 ← 白岩村、留場村、田代村、幸生村、宮内村(現・寒河江市)
    • 醍醐村 ← 日和田村、慈恩寺村、箕輪村(現・寒河江市)
    • 西里村(単独村制、現・河北町)
    • 三泉村(単独村制、現・寒河江市、河北町)
    • 溝延村 ← 溝延村、田井村(現・河北町)
    • 谷地村(単独村制、現・河北町)
    • 北谷地村 ← 吉田村、岩木村、新吉田村(現・河北町)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治26年(1893年1月7日 - 寒河江村が町制施行して寒河江町となる。(1町20村)
  • 明治29年(1896年
  • 明治33年(1900年2月8日 - 白岩村が町制施行して白岩町となる。(4町17村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和3年(1928年)4月1日 - 東五百川村が町制施行・改称して宮宿町となる。(5町16村)
  • 昭和12年(1942年)7月1日 - 「西村山地方事務所」が寒河江町に設置され、本郡を管轄。
  • 昭和29年(1954年
    • 8月1日 - 寒河江町・西根村・柴橋村・高松村・醍醐村が合併して寒河江市が発足し、郡より離脱。(4町12村)
    • 10月1日(5町4村)
      • 七軒村・本郷村が合併して漆川村が発足。
      • 大井沢村・本道寺村・西山村・川土居村が合併して西川町が発足。
      • 谷地町・北谷地村・西里村・溝延村が合併して河北町が発足。
    • 11月1日
      • 宮宿町・西五百川村・大谷村が合併して朝日町が発足。
      • 白岩町・三泉村が寒河江市に編入。(4町1村)
  • 昭和30年(1955年
  • 昭和34年(1959年8月20日 - 左沢町・漆川村が合併して大江町が発足。(4町)
  • 平成13年(2001年) - 西村山地方事務所が廃止。「村山総合支庁」が山形市に設置され、山形市・寒河江市・上山市村山市天童市東根市尾花沢市・東村山郡・北村山郡とともに管轄。

変遷表

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自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
谷地村 明治29年4月2日
町制
昭和29年10月1日
河北町
河北町 河北町 河北町
北谷地村 北谷地村
西里村 西里村
溝延村 溝延村
寒河江村 明治26年1月7日
町制
昭和29年8月1日
寒河江市
寒河江市 寒河江市 寒河江市
西根村 西根村
柴橋村 柴橋村
高松村 高松村
醍醐村 醍醐村
白岩村 明治33年2月8日
町制
昭和29年11月1日
寒河江市に編入
三泉村 三泉村
大井沢村 大井沢村 昭和29年10月1日
西川町
西川町 西川町 西川町
本道寺村 本道寺村
西山村 西山村
川土居村 川土居村
東五百川村 昭和3年4月1日
町制改称
宮宿町
昭和29年11月1日
朝日町
朝日町 朝日町 朝日町
西五百川村 西五百川村
大谷村 大谷村
左沢村 明治29年8月17日
町制
左沢町 昭和34年8月20日
大江町
大江町 大江町
七軒村 七軒村 昭和29年10月1日
漆川村
本郷村 本郷村

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)11月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 「旧領旧高取調帳」では館林県・館県の管轄となっているが、誤記とみられる。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 6 山形県、角川書店、1981年12月1日。ISBN 4040010604 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連文献

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  • 『編年西村山郡史. 天』西村山郡、1915年。NDLJP:1183236 
  • 『編年西村山郡史. 地』西村山郡、1915年。NDLJP:1183247 
  • 『編年西村山郡史. 玄』西村山郡、1915年。NDLJP:1183254 
  • 『編年西村山郡史. 黄』西村山郡、1915年。NDLJP:1183258 

関連項目

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先代
村山郡
行政区の変遷
1878年 -
次代
(現存)