都会交響楽
都会交響楽 | |
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監督 | 溝口健二 |
脚本 | 岡田三郎 畑本秋一 小林正 |
原作 | 片岡鉄兵 浅原六朗 林房雄 岡田三郎 |
出演者 | 夏川静江 小杉勇 入江たか子 |
撮影 | 横田達之 |
配給 | 日活 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 70分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
『都会交響楽』(とかいこうきょうがく)は、1929年(昭和4年)製作・公開、溝口健二監督による日本の長篇劇映画である。サイレント映画であり、傾向映画とされる[1]。日本映画データベースでの「都会交響曲」の表記[2]は誤り。
略歴・概要
[編集]本作に先行し、1927年(昭和2年)にドイツで製作・公開された純粋映画とされるサイレント映画『伯林 大都会交響楽』[3](原題 : Berlin: Die Sinfonie der Großstadt、ヴァルター・ルットマン監督)が日本で公開された、1928年(昭和3年)9月14日から1年後に製作・公開された作品である。
新感覚派からプロレタリア文学に転向したばかりの片岡鉄兵[4]、モダニズム文学の作家浅原六朗[5]、当時はプロレタリア作家であった林房雄[6]、新興芸術派の作家岡田三郎[7]の4人の小説家が原作として名を連ねている[2]。岡田は共同脚本にも参加している[2]。
1929年(昭和4年)11月29日に公開されたが、公開にあたって、検閲により多くの箇所が削除された[8]。
本作の上映用プリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず[9]、マツダ映画社も所蔵していない[10]。現状、観賞することの不可能な作品である。
スタッフ・作品データ
[編集]- 製作 : 日活太秦撮影所
- 上映時間(巻数 / メートル) : 70分[11](10巻 / 1,910メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.33:1) - サイレント映画
- 初回興行 : 浅草・日本館 / 神田・神田日活館 / 麻布・麻布日活館
キャスト
[編集]- 夏川静江 - お染
- 小杉勇 - 元蔵
- 入江たか子 - 山田麗子
- 高木永二 - 藤井金之助
- 一木札二 - 藤井の息子・春吉
- 山本嘉一 - 大池伝右衛門
- 吉井康 - 山田善次郎
- 滝花久子 - お仙ちゃん
- 見明凡太郎 - サム公
- 田村邦男 - ピン公
- 横山運平 - 藤井の鞄持ち・安田
- 大原仁美 - 外交官と称する吉野
- 村田宏寿 - コック・村田
- 築地浪子 - カフェー鈴蘭の女将
註
[編集]- ^ 無声映画人物録、マツダ映画社、2010年1月8日閲覧。
- ^ a b c 都会交響曲、日本映画データベース、2010年1月8日閲覧。
- ^ 伯林 大都会交響楽、キネマ旬報映画データベース、2010年1月8日閲覧。
- ^ 片岡鉄兵、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。
- ^ 浅原六朗、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。
- ^ 林房雄、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。
- ^ 岡田三郎、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。
- ^ 『日本映画検閲史』、牧野守、パンドラ / 現代書館、2003年 ISBN 476847814X
- ^ 所蔵映画フィルム検索システム、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年1月8日閲覧。
- ^ 主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇、マツダ映画社、2010年1月8日閲覧。
- ^ Film Calculator換算結果、コダック、2010年1月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 都会交響曲 - 日本映画データベース(題名のみ誤字)
- 都会交響楽 - IMDb