阿左美駅
阿左美駅 | |
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駅舎(2021年6月) | |
あざみ Azami | |
◄TI 53 藪塚 (3.4 km) (1.5 km) 新桐生 TI 55► | |
所在地 | 群馬県みどり市笠懸町阿左美1032-2[1] |
駅番号 | TI54 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■桐生線 |
キロ程 | 13.1 km(太田起点) |
電報略号 | アミ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- | [東武 1]460人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1937年(昭和12年)5月5日 |
阿左美駅(あざみえき)は、群馬県みどり市笠懸町阿左美にある、東武鉄道桐生線の駅である。駅番号はTI 54。
歴史
[編集]桐生線開業時には阿左美駅は設置されていなかった。1935年(昭和10年)ころ、阿左美沼の遊園地化を目論んでいた今井伊太郎が、東武鉄道社長の根津嘉一郎にかけあい駅設置が認められ、1937年(昭和12年)に開業した[2][注釈 1]。1954年(昭和29年)12月にはホーム拡張工事中に縄文時代の住居跡が発見され、発掘調査が実施され県史跡に指定された[3]。昭和40年代になると赤字を理由とした駅の廃止が計画され、当時の所在自治体である笠懸村議会が、1971年(昭和46年)1月および1973年(昭和48年)7月の二度にわたり駅廃止反対の決議を行い陳情をした[4]。
隣接する群馬県道68号桐生伊勢崎線阿左美バイパスの拡幅のため、2020年(令和2年)3月に駅舎・ホームが従来より北側へ移設された。
年表
[編集]- 1937年(昭和12年)5月5日:開業[5][6]。
- 1954年(昭和29年)12月:ホーム拡張工事中に縄文時代の住居跡が発見される[7]。
- 1955年(昭和30年)3月7日 - 3月9日:住居跡の遺跡調査が行われる。
- 1960年(昭和35年)3月23日:住居跡が群馬県指定史跡となる[7]。
- 2020年(令和2年)3月14日:従来より北に約300メートル離れた新駅舎・ホームの供用を開始[1][8]。これに伴い、営業キロを新桐生駅側に0.2 km移設[1][8]。
- 2021年(令和3年)3月30日:駅前広場が完成[9]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅。桐生線で唯一、交換設備を持たない棒線駅となっている。駅舎・ホームは線路の西側にあり、ホームは1面のみだが「1番線」の表記がある。
2020年の駅移転前は、ホーム中ほどに「阿左美縄文式文化住居跡」(群馬県指定史跡)という、2軒の縄文時代の住居跡が存在し[7]、木造の覆屋越しに遺構を眺めることができた[10]。駅移転後も遺跡・覆屋はそのまま残され、県道側から訪問可能である。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 桐生線 | 下り | 新桐生・赤城方面 |
上り | 太田・ 伊勢崎線 館林・ 東武スカイツリーライン 北千住・とうきょうスカイツリー・浅草方面 |
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は460人である[東武 1]。
近年の一日平均乗降人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 [11][12] | 出典 |
---|---|---|
2004年(平成16年) | 452 | [東武 2] |
2005年(平成17年) | 453 | [東武 3] |
2006年(平成18年) | 425 | [東武 4] |
2007年(平成19年) | 429 | [東武 5] |
2008年(平成20年) | 467 | [東武 6] |
2009年(平成21年) | 466 | [東武 7] |
2010年(平成22年) | 486 | [東武 8] |
2011年(平成23年) | 524 | [東武 9] |
2012年(平成24年) | 575 | [東武 10] |
2013年(平成25年) | 583 | [東武 11] |
2014年(平成26年) | 620 | [東武 12] |
2015年(平成27年) | 584 | [東武 13] |
2016年(平成28年) | 606 | [東武 14] |
2017年(平成29年) | 578 | [東武 15] |
2018年(平成30年) | 595 | [東武 16] |
2019年(令和元年) | 573 | [東武 17] |
2020年(令和 | 2年)420 | [東武 18] |
2021年(令和 | 3年)394 | [東武 19] |
2022年(令和 | 4年)455 | [東武 20] |
2023年(令和 | 5年)460 | [東武 1] |
駅周辺
[編集]- 阿左美沼
- 群馬県立桐生南高等学校
- 桐生大学
- 国道50号(桐生バイパス)
- 群馬県道68号桐生伊勢崎線(桐生県道)
- 東邦病院
- 文真堂書店 阿左美店
- ゲオ阿佐美店
- 南光寺
- みどり市立笠懸東小学校
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『2020年3月14日(土)東武桐生線 阿左美駅 新駅舎を使用開始します』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2020年1月30日。オリジナルの2020年12月27日時点におけるアーカイブ 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 笠懸村誌編纂室 1987, p. 696.
- ^ 笠懸村誌編纂室 1987, pp. 696–697.
- ^ 笠懸村誌編纂室 1987, p. 697.
- ^ “阿左美駅|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2022年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ 東武鉄道年史編纂事務局 編『東武鉄道六十五年史』東武鉄道、1964年、209頁。全国書誌番号:64010839。
- ^ a b c 笠懸村誌編纂室 1987, p. 1060.
- ^ a b 「新駅舎 “岩宿”イメージ 東武桐生線阿左美駅があす供用」『上毛新聞』2020年3月13日。オリジナルの2020年3月19日時点におけるアーカイブ。2020年3月25日閲覧。
- ^ 「東武桐生線 阿左美駅駅前広場が完成 みどり」『上毛新聞』2021年3月31日。オリジナルの2021年4月7日時点におけるアーカイブ。2021年4月7日閲覧。
- ^ 佐藤・浅香 1999, p. 16.
- ^ “レポート”. 関東交通広告協議会. 2024年6月16日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道. 2024年6月16日閲覧。
- 東武鉄道の1日平均利用客数
- ^ a b c 『駅別乗降人員 2023年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、4頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。2024年5月18日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2005年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2007年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2008年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2009年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2010年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2011年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2012年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2013年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2014年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2015年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2016年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2017年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2018年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2019年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2020年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2021年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月1日閲覧。
- ^ 『駅別乗降人員 2021年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、4頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。2024年6月16日閲覧。
- ^ 『駅別乗降人員 2022年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、4頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。2024年6月16日閲覧。
参考文献
[編集]- 笠懸村誌編纂室 編『笠懸村誌』 下、笠懸村、1987年3月、264, 695-697頁頁。全国書誌番号:87037505。
- 佐藤博之、浅香勝輔『民営鉄道の歴史がある景観』古今書院、1999年2月、16-18頁。ISBN 4772214496。全国書誌番号:99068657。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 阿左美駅(駅情報) - 東武鉄道