Clam AntiVirus
Clam AntiVirusのGUIインターフェース (ClamTk) | |
開発元 | Tomasz Kojm |
---|---|
初版 | 2002年5月8日[1] |
最新版 | 1.3.0 - 2024年2月7日[2] [±] |
リポジトリ | |
対応OS | Linux / BSD / macOS / AIX / HP-UX / Solaris Windows等 |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | アンチウイルスソフトウェア |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト | www.clamav.net/ |
Clam AntiVirus (クラム・アンチウイルス 略称: ClamAV)とは、オープンソース (GPL) で提供されているクロスプラットフォームのCUIアンチウイルスソフトウェアである。
Clam AntiVirusの開発プロジェクトでは、メールゲートウェイで電子メールのウイルススキャンを行うことを開発目標の主眼としている[3]。当初UNIX用として開発され、その後AIX, BSD, HP-UX, Linux, OpenVMS, macOS, OSF及びSolaris、Windowsに移植されている。
主にメールサーバにおけるサーバサイドにおけるE-mailウイルススキャンの分野で広く利用されている。 従来より常駐監視機能(オンアクセススキャン)が標準実装されていなかったため、常駐監視としてはDazuko+Clamukoを利用したりcrondのジョブとしてフルスキャンを実施する方法が一般的だった。
しかし、2013年9月19日にリリースされた Ver.0.98 からはfanotifyを用いた監視機能が実装されたため、2.6.36 以降のLinux等ではDazukoモジュールを用いなくても任意のフォルダの常駐監視が可能となった。
その他、macOS 版の ClamXav では ClamXav Sentry を常駐させる事ができ、任意のフォルダなどを監視させる事が可能である。また、Mac OS X Server 10.4 Tiger 以降には ClamAV が標準で含まれている。 その他、常駐保護機能を持つものとして「ClamAV for Windows」や「MoonSecureAV」などの派生版がある。
機能
[編集]ClamAVには次に示すような3種類のユーティリティが含まれる。コマンドライン版スキャンツール (clamscan)、データベース アップデートツール (freshclam)、マルチスレッドで実行可能なデーモン (clamd) である。また、sendmailのメールフィルタリング拡張コンポーネント機能を持っており、オンデマンドのスキャンを行える。さらに、ZIPやtar、gzipといった圧縮ファイルや、Microsoft Officeで作成されたファイルやPDFファイルもスキャンすることが出来る。
ウイルスデータベースは、最大1日数回アップデートされ、2011年7月20日現在では1,000,066 件のウイルスパターンを保有している。[4]
グラフィカルインターフェース (GUI)
[編集]Linux
[編集]- ClamTk[1] − gtk2-perlアプリケーション。RHELやCentOSでは ClamTk 公式サイトにて最新版のRPMパッケージが公開されている。
- ClamAV[2] - RHEL や CentOS ではソースコードでインストールする必要がある。FedoraではLivnaリポジトリにrpmパッケージが公開されている場合がある。
Windows
[編集]ClamWin(2021年更新停止、32bitのみ)
- 補助ツールである Clam Sentinel をインストールすることで、常駐化が可能。
macOS
[編集]- ClamXav[3]
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ https://blog.clamav.net/2022/05/celebrating-20-years-of-clamav.html
- ^ “ClamAV 1.3.0 feature release and 1.2.2, 1.0.5 security patch release!”. 2023年4月12日閲覧。
- ^ “about us”. clamav.net. 2023年8月13日閲覧。
- ^ 開発元ホームページ http://www.clamav.net/ にて確認
- ^ https://sourceforge.net/projects/eg-clamnet-antivirus/