PureMail -ピュアメール-
ジャンル | 純愛アドベンチャーゲーム(表向き) |
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対応機種 | Windows 95/98(CD版) Windows 95/98/Me/XP(DVD版) DVDプレーヤー(DVDPG版) |
開発元 | オーバーフロー(CD版/DVD版) アイチェリー(DVDPG版) |
発売元 | オーバーフロー(CD版/DVD版) アイチェリー(DVDPG版) |
発売日 | 2000年8月25日(CD版) 2001年12月28日(DVD版) 2003年6月12日(DVDPG通常版) 2005年6月24日(DVDPG廉価版) 2007年2月16日(DL版) |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | なし |
エンディング数 | 6 |
セーブファイル数 | 40 |
メディア | CD-ROM:2枚組 DVD-ROM:1枚組 |
画面サイズ | 800×600(フルカラー) |
BGMフォーマット | PCM MIDI |
キャラクターボイス | 女性キャラフルボイス |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
備考 | CD版、DVD版、DVDPG版はロットアップ済み |
『Pure Mail』(ピュアメール)は、2000年8月25日(CD版。DVD版は2001年12月28日)にオーバーフローより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。
概要
[編集]オーバーフローの第1作として企画(諸般の事情により第2作として発売)された凌辱・調教物である[1]が、『ら〜じ・PonPon』のために企画からメイザーズぬまきちが離れた後、表向きのみ「学園純愛物」に変更された。リアリティにこだわって作られているため、各ヒロインには2、3人のモデルが存在しており、作中のシチュエーション、メールやチャット内容も取材を元に生々しさを出している。
2001年にはグリーンバニーによってアダルトアニメ化され、全2巻で発売された。
2001年4月27日に発売された『オーバーフロー ぷれじゃ〜ボックス』には、本作の外伝に当たる『ピュアメール外伝』と、本作の7年後を描いた『その後のピュアメール』が掲載されている。 このうち、『その後のピュアメール』は、同ブランドの『School Days』と同じ時間軸であることが示唆されている。
ゲームシステム
[編集]アドベンチャーゲーム形式であり、最終的に登場する女性のいずれかと結末を迎えるが、各ヒロインには「感情値」が設定されており、選んだ選択肢によってそれが変化するようになっている。感情値の状態によってストーリーの特定箇所で出現する選択肢が変化し、それによってストーリーが分岐していく。ただし、感情値は隠しパラメータとなっており、プレイヤーには分からない。更には碧にのみ、隠しパラメータとして「調教値」が設定されている。
操作には「既読スキップ」「自動送り」「次の選択肢まで進む」「前の選択肢まで戻る」などがあり、システムでは「音声」「SE」「BGMの個別ボリューム」「自動送り速度」「フォント」「女性毎のヘアの有無」などが設定できる。
PC内に『ら〜じ・PonPon』がインストール済みでセーブデータが存在すると、テキストや展開が通常と変わる場合がある。また、エンディングにクレジットされている協力メーカー作品がインストールされていると、チャット中のアイコンが各メーカー作品の物になり、会話にもそれ関連の選択肢が出現する。
時系列としては『Summerラディッシュバケーション!!』の後、『Summerラディッシュバケーション!! 2』、『ら〜じ・PonPon』と同時期。本作の後が『MISS EACH OTHER』、『LOST M』、更に半年後が『School Days』『Cross Days』となっている。
ユーザーサポート
[編集]発売後は5回に渡り、週1回更新の公式サイト上の攻略コーナーにて2ちゃんねるなどの反応を見ながら、『なぜなにピュアメール』で攻略ヒントを提供したり、修正プログラムを配布したり、ユーザー登録葉書を出したユーザーには最終修正プログラムとアクセサリの入ったCD-ROMを無料配布するなどのユーザーサポートが実施された。
ストーリー
[編集]『Pure Mail』では、正規ルートと、隠しルートである「鬼畜ルート」が存在する[2]。 『美少女ゲームマニアックス2』によると、正規ルートの内容は非常にまっとうな「学園物の恋愛ゲーム」であるとされており、ヒロインとの真ハッピーエンドにはHシーンが全くないルートもあるとされている[2]。 一方、「鬼畜ルート」は、嫉妬や恨み、独占欲といった様々な感情や欲望が、圭と碧以外の人物にも広がる内容であり、同ルートでは碧に対する凌辱や調教だけでなく、碧が脱糞する場面や、圭たちの担任教師の娘が中出しをされた末に妊娠する場面も存在する[2]。
Pure Mail
[編集]葵学園に通う主人公・緒方圭(おがた けい)は、幼少期に両親から虐待を受けたことが理由で他人との繋がりを真っ向から拒絶し、自分の殻に閉じこもる日々を送っていた。その中で、彼はEVE(イヴ)というハンドルネームの女性と毎晩チャットを楽しみ、EVEからも尊敬を受けていた[3]。ある日、ある日偶然にも、EVEがクラスメイトの奈川碧(ながわ みどり)であることを知ってしまう[3]。
ピュアメール外伝
[編集]主人公・古谷奨(ふるや しょう)は葵学園に通い、圭や碧とはクラスメイトであった。特に何事も無かった夏休みも終わり、再び学園生活が始まったある日。奨は登校中に、自分と同じく葵学園の制服を着る少女・友坂真彩(ともさか まあや)と出会う。登校後、夏休みの間に転校してしまったクラスメイトの結城綾華と鰐垣と入れ替わりに真彩が転校してくるが、彼女は周囲に自分について語ることを極端に恐れていた。それと同時に、奨の携帯電話には久美と名乗る人物から「メル友になって欲しい」というメールが届く。奨は気まぐれでそれを承諾し、久美と親しくなっていく。
声の主演
[編集]- 奈川 碧 - ダイナマイト♥亜美
- 澤永 美紀 - 小嶋千明
- 結城 綾華 - 齋藤よし子
- 緒方 藍 - 寧々
- 青葉 衣里 - 森本れおな
- 真東 悠美 - 春乃うらら、春日アン(アダルトアニメ版)
- 関端 りん - 岩泉まい
- 緒方 圭 - 瀧川大輔(オーバーフロー ぷれじゃ〜ボックス、アダルトアニメ版)
スタッフ
[編集]- 監督、シナリオ監修:メイザーズぬまきち
- キャラクターデザイン、原画:西E田
- OSデザイン:りつべ
- 背景原画:おおしろしげき、かわせみはるか
- シナリオ:屑美たけゆき、マロガッツ、メイザーズぬまきち、GON
- 音楽:ZEL
- サウンドエフェクト、音声編集:みずっち
主題歌
[編集]- オープニングテーマ「OPEN THE MIND」
- 作詞:TEN / 作曲:ZEL / 歌:静木亜美
- エンディングテーマ「Angelic Feather」
- 作詞:TEN / 作曲:ZEL / 歌:静木亜美
復刻・DL版
[編集]- 2006年1月27日に発売された『オーバーフロー プレミアム・トリロジーBOX』には、復刻版と『その後のピュアメール』が収録された。
- 『School Days』のテレビアニメ化(放送開始は2007年7月)に伴い、2007年2月16日よりダウンロード販売が開始された。
関連商品
[編集]音楽CD
[編集]アダルトアニメ
[編集]ストーリーに重きを置いているため、Hシーンは物語の演出上に必要な場面のみに限られており、各巻で2箇所ずつあるのみである[4]。また、原作では隠れキャラクターだった悠美がメインキャラクターとして登場している[4]。
反響
[編集]本作はルート次第で純愛ものにも凌辱ものにもなりうる内容とルートによってヒロインの性格が大幅に変わる事が反響を呼んだ一方、主人公の妹である藍はファンの間では不人気だった[4]。 また、CD-ROM版はソフ倫からクレームが付き、回収された。
評価
[編集]おたぽるの穴リスト猫は、本作がインターネットを題材とした『螺旋回廊』と同じ年に発売されたことについて、「2000年前後の時点でコンピュータを通じた出会いは珍しく、物語にしやすかったのではないか」と推測している[4]。
また、穴リスト猫はアダルトアニメ版について、「『ピュアメール』というタイトルに反して重苦しい内容だが、オーバーフローの隠れた名作はアニメになっても名作」と評し、主人公の弱みを握って脅す悠美をメインキャラクターに据えたことについても、主人公の苦しみや虚無がよく表れていると評した[4]。その一方で、穴リスト猫は作画の出来が良くないことについても触れた[4]。
脚注
[編集]- ^ 「特別企画『School Days』を創った男」、『超エロゲー ハードコア』,p.211.
- ^ a b c 「ピュアメール」、『美少女ゲームマニアックス2』,p.95.
- ^ a b 「ピュアメール」、『美少女ゲームマニアックス2』,p.94.
- ^ a b c d e f 穴リスト猫 (2017年2月17日). “タイトル詐欺な名作エロアニメ『ピュアメール』 School Daysのオーバーフローの歴史を知る上でも重要な作品!”. おたぽる. 2017年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月23日閲覧。
参考文献
[編集]書籍
[編集]- 多根清史、箭本進一、阿部広樹「特別企画『School Days』を創った男」『超エロゲー ハードコア』太田出版、2012年10月、206-229頁。
- “ピュアメール”. 美少女ゲームマニアックス2. 東京: キルタイムコミュニケーション. (2001-10-10). pp. 94-95. ISBN 4-86032-002-6. OCLC 675030565
外部リンク
[編集]- Overflow OFFICIAL WEB SITE(18歳未満閲覧禁止)