あいざき進也

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あいざき 進也( - しんや、本名:相崎 進也[1]1956年昭和31年〉10月26日[1] - )は、日本歌手タレント

身長162cm、体重47kg。渡辺プロダクション、ミヤエンタープライズ、クラッチ.を経て個人事務所オフィスイマージュに所属。1974年に「気になる17才」でデビュー。小柄なルックスと甘い歌声で70年代アイドル全盛期時代の一翼を担う。元祖アクロバットアイドル。近年はコンサートやテレビ出演の他、TASTE4のメンバーとしてユニット活動を行なっている。趣味は磯釣り料理映画鑑賞ゴルフ愛猫家

略歴[編集]

デビュー前[編集]

岐阜県[1]岐阜市生まれ、愛知県尾西市(現一宮市)育ち[2]スクールメイツ出身で、岐阜市立加納中学校卒業、堀越学園堀越高等学校卒業。

1973年、日本教育テレビ(現テレビ朝日)のオーディション番組『スター・オン・ステージ あなたならOK!』第1回グランドチャンピオン大会で優勝し、同年の誕生日翌日に上京。

デビュー後[編集]

1974年ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)から「気になる17才」[3]でデビュー。1974年アイドル時代初頭、城みちるらとともに「新新御三家」と呼ばれた[4]

70年代アイドル全盛期時代に小顔、小柄なルックスと中性的な甘い歌声で人気を博した。デビュー当時のキャッチフレーズは「キャラメルナイト」、ニックネームは「プッチ」。[5]


1974年、第1回FNS歌謡祭新人賞受賞。渡辺プロダクションに所属し、レッツゴーヤング(NHK)や夜のヒットスタジオフジテレビ)など数々の音楽番組やバラエティー番組に出演。「平凡」、「Myojo」、「女学生の友」の雑誌の表紙を飾るなど、一躍トップアイドルとなる。

1974年、明治製菓(現明治)チョコレート「ハイミルク」のCM【第四弾:進也のひとり旅編】にメイン出演。4枚目シングル「愛の誕生日」がCMソングとなりヒットした。同年、ニッポン放送「明治の明治のハイハイハイ」メインパーソナリティとして放送スタート。

1974年11月30日、となりのとなり 第10話「娘のラブレターを開けるとき」(日本テレビ)進 役でドラマ初出演。

1975年リリースの「恋のリクエスト」が初のベスト10入りを果たしヒット。

アイドル全盛期時代末期の1980年、トップアイドルとして順調な活動を続けてきたが、大人のシンガーへの脱皮を図るべくギタリストの寺内タケシの下で修業。 バンドボーイとして裏方の仕事を務める傍ら、約一年半の修行を経験する。人気アイドルから事実上の雑用係への転身は、当時話題となった。しばらく芸能活動を休止したのち復帰。

2000年、ミュージカル『アニー』(2000年、青山劇場ほか) メインキャスト、ルースター役に抜擢。

2005年〜2011年、『オープンサロン834』(エフエム世田谷)メインパーソナリティ。

2005年、芸能活動を行なっている学生が多く通う日出中学校日出高等学校(現:目黒日本大学中学校・高等学校)の校歌を作詞作曲。

2009年より江木俊夫フォーリーブス)らと往年のヒットソングを歌う「同窓会コンサート」を全国各地で開催し、出演者の江木、フィンガー5)、加藤高道狩人)とユニット「s4(エスフォー)」を結成した。

2013年に元「ずうとるび」の江藤博利から誘われお笑いコンビ「あいざき君と江藤くん」を結成し、キングオブコントに出場。アイドル2人がドライブするというコントを披露したが1回戦で敗退した[6]

近年はテレビ・ラジオ出演、ディナーショーの他、「夢スター歌謡祭 春組対秋組歌合戦」に出演し、全国各地を回っている。また、江木俊夫加藤高道(狩人)、(フィンガー5)と共にユニット(TASTE4)を結成し、ライブを行っている。

人物・エピソード[編集]

運動神経が良い。8時だョ!全員集合(TBS)の出演時にはアクロバットを披露した。

オールスター大運動会にて、自身の身長と同じ高さの走り高跳び160㎝を成功させるなど元祖アクロバットアイドルである。

アイドル時代末期の1980年からは寺内タケシの許でバンドボーイとして修業。当時は本人の気まぐれと発表されたが、実際は渡辺プロダクションが与えた「試練」だった。寺内の下には複数のバンドボーイがいたが、軍隊の如く規律や上下関係が厳しく、彼に認められてバンドボーイを卒業するまでの1年あまりは、休みもなく、辛い下働きの日々を過ごした[7]。その代わり、寺内は卒業に際して「よく頑張ったな」と、あいざきを労ったという。

趣味は磯釣り。幼少期に父親の影響で釣りを始め、釣り歴は50年以上。28歳の時にエド山口に磯釣りを教わる。ホームグラウンドは南伊豆で丹羽正が創設したフィッシングチーム「サバル」に所属。

愛猫家である。幼少期から現在まで猫を飼い続けており、飼育歴は50年以上。現在は自宅で猫4匹、犬1匹を飼っている。

ものまね番組に出場した際には浜崎あゆみのものまねをして登場した。

出演[編集]

ドラマ[編集]

バラエティ[編集]

CM[編集]

Vシネマ[編集]

  • 極楽競馬 のるかそるかの大逆転(1992年、パックインビデオ) - 主演・山田太七 役
  • 制服の愛人(1996年1月22日、TIME FILES) - 主演・村松 役

ラジオ[編集]

舞台[編集]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
ワーナー・パイオニア
1 1974年
1月25日
A面 気になる17才 安井かずみ 穂口雄右 L-1166R
B面 ひとつちがい
2 1974年
5月10日
A面 シンデレラは6月生まれ L-1190R
B面 ひとりぼっちの夕焼け
3 1974年
7月25日
A面 君におくる愛のメロディー L-1194R
B面 レモンの香りの女の子
4 1974年
10月25日
A面 愛の誕生日 岡田冨美子 すぎやまこういち L-1213R
B面 バラのセレナーデ さいとう大三 すぎやまこういち 馬飼野俊一
5 1975年
1月25日
A面 想い出のバイオリン 山上路夫 平尾昌晃 森岡賢一郎 L-1226R
B面 ふるえる愛
6 1975年
4月25日
A面 恋のリクエスト 藤公之介 井上忠夫 萩田光雄 L-1237R
B面 通学電車
7 1975年
7月25日
A面 恋のペンダント 一ツ橋けい子 L-1258R
B面 夜明けの潮騒 岡田冨美子 あかのたちお
8 1975年
10月25日
A面 君のハートに火をつけて 小泉まさみ 加瀬邦彦 竜崎孝路 L-1274R
B面 狙いは女神 岡田冨美子 馬飼野康二 宮川泰
9 1976年
2月10日
A面 北へ北へ[9] あいざき進也 西村コージ L-1298R
B面 恋はあまのじゃく 小泉まさみ 船山基紀
10 1976年
5月10日
A面 愛の舟 落合恵子 筒美京平 L-10R
B面 帰っておいでよ 筒美京平 高田弘
11 1976年
8月10日
A面 真夏の感触 森雪之丞 筒美京平 L-29R
B面 友達からもう一度 山川啓介 筒美京平 高田弘
12 1976年
10月25日
A面 青春物語 橋本淳 筒美京平 L-44R
B面 僕のハロー・グッドバイ
13 1977年
1月25日
A面 ミッドナイト急行 松本隆 三木たかし L-61R
B面 早春にはばたけ
14 1977年
5月25日
A面 セクシー・レディー 麻生香太郎 加瀬邦彦 竜崎孝路 L-82R
B面 何かいいことないかな子猫ちゃん 船山基紀
15 1977年
9月10日
A面 ストーミー・ラブ 山川啓介 馬飼野康二 L-165R
B面 コールド・ハート・プレイボーイ 船山基紀
16 1978年
1月25日
A面 雨は降る降る 山口洋子 馬飼野康二 L-191R
B面 ふりむくなあなた
17 1978年
5月25日
A面 PEAK 島武実 穂口雄右 L-221R
B面 プラネット・ステーション
SMS Records
18 1979年
2月10日
A面 ダウンタウン、ひとりぼっち かぜ耕士 鈴木キサブロー 渡辺茂樹 SM06-6
B面 ナインティーン・レディー 麻生圭子

その他の名義のシングル[編集]

# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
進也 with SASUGA'S 名義[10]
日本クラウン
1 1992年
4月23日
01 夜の銀狐〜Noche Del Amor〜[11] 湯川れい子 中川博之 若草恵 CRDP-35
02 飲んでバルセロナ 植田芳暁
N-FREAKS 名義[12]
1 1994年
6月22日
01 俺たちのフィールド[13] みやざきしげお 遥木晃 池沢公隆 CRDP-94
Lookin' for the Paradise 名義[14]
ダイプロ・エックス
1 1997年
5月21日
01 Revolution FoolyouS 新田一郎 DXDL-4
2 1997年
7月24日
01 光と闇のボーダーライン FoolyouS DXDL-9
02 機械じかけのFake Town

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

10.「Again〜君のもとへ」(2004年11月14日/IMAGE-197401)
11.「旅路〜Memories」(2016年10月26日/MHCL-2640)

ライブ・アルバム[編集]

  1. JUMP ON STAGE1975年7月25日/L-10007R)[15]

ベスト・アルバム[編集]

  1. BEST OF SHINYA1976年9月10日/L-10044R)[16]
  2. あいざき進也 ゴールデン☆ベスト2009年9月16日/VICL-63299)

CD-BOX[編集]

  1. FOREVER SHINYA Complete Albums & Premium DVD BOX 1974-19792013年2月20日/WPZL-30521〜31)[17]

著書[編集]

  • 『JUMP ON』(1975年9月30日、株式会社ルック社)
  • 『僕の玉手箱』(1976年2月15日、株式会社ルック社)
  • 『もう一人の僕』(1976年11月) 

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『テレビ・タレント人名事典(第6版)』日外アソシエーツ、2004年6月、5頁。ISBN 978-4-8169-1852-0 
  2. ^ 岐阜市生まれだが、気になる17才(デビュー曲)などの公式プロフィールでは、出生地 岐阜県、出身地 愛知県尾西市となっている。
  3. ^ 穂口雄右の作曲家デビュー作となった。
  4. ^ 月刊『平凡』1974年3月号
  5. ^ 1969年に放送されたフジテレビ系アニメ『そばかすプッチー』の主人公・プッチーのような小柄な体格で、顔にそばかすがあることから(「気になる17才」が流された『Beautiful Songs〜こころの歌〜』(NACK5)2016年11月1日放送分より)
  6. ^ あいざき進也と江藤博利 コント挑戦も1回敗退
  7. ^ 読売新聞「青春グラフィティ」2011年8月15日付より。
  8. ^ 中京テレビ イベントホームページ”. 中京テレビ. 2022年3月20日閲覧。
  9. ^ 発売当初は「恋はあまのじゃく」がA面だったが、ファンの要望であいざき作詞の「北へ北へ」をA面に直して発売された。
  10. ^ あいざきと南流石によるユニット。
  11. ^ 斎条史朗の「夜の銀狐」のスペイン語カバー。
  12. ^ Mr.J名義のあいざきと、高橋栄一池沢公隆の3人による覆面バンド。
  13. ^ 漫画「俺たちのフィールド」オフィシャルサポーターズソング。
  14. ^ あいざきと、伊丹幸雄西口久美子の3人によるユニット。
  15. ^ 1975年4月25日に大阪フェスティバルホールで行われたコンサートのライブ録音盤
  16. ^ 1994年10月25日にCD版が発売された(規格品番:WPC6-8065)。
  17. ^ 10枚のアルバムCDと1枚のDVDによる11枚組コンプリートBOX。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ 第25回 大里洋吉 氏 | Musicman”. 音楽業界総合情報サイト | Musicman. 2021年4月9日閲覧。