アヴェンチュラ
ウィキペディアから無料の百科事典
アヴェンチュラ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年秋華賞 | |||||||||
欧字表記 | Aventura | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牝 | ||||||||
毛色 | 鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2008年3月7日(16歳) | ||||||||
登録日 | 2010年5月13日 | ||||||||
抹消日 | 2012年6月15日 | ||||||||
父 | ジャングルポケット | ||||||||
母 | アドマイヤサンデー | ||||||||
母の父 | サンデーサイレンス | ||||||||
生国 | 日本(北海道安平町) | ||||||||
生産者 | ノーザンファーム | ||||||||
馬主 | (有)キャロットファーム | ||||||||
調教師 | 角居勝彦(栗東) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
タイトル | JRA賞最優秀3歳牝馬(2011年) | ||||||||
生涯成績 | 7戦4勝 | ||||||||
獲得賞金 | 2億1634万8000円 | ||||||||
WTR | 115L(2011年)[1] | ||||||||
|
アヴェンチュラ (Aventura、2008年3月7日 - ) は日本の競走馬である[2]。主な勝ち鞍は2011年の秋華賞。馬名の意味はイタリア語で「冒険(伊: aventura)」。
経歴
[編集]2歳
[編集]2010年6月20日に阪神競馬場の2歳新馬戦でデビュー。このレースにはディープインパクト産駒初の出走となるシュプリームギフトや後のニュージーランドトロフィー勝ち馬のエイシンオスマンといった評判馬が出走しており、そのなかでアヴェンチュラは単勝3.7倍の2番人気に支持された。レースは中団を進み、直線では上がり3ハロン34秒4の末脚を繰り出し3馬身1/2の差で快勝した。2戦目の重賞初挑戦となった10月2日札幌競馬場の札幌2歳ステークスは2番人気で出走、レースでは中団後方から脚を伸ばしたがオールアズワンの2着だった。その後、12月12日阪神の阪神ジュベナイルフィリーズではスタートで出遅れ後方からレースを進んだがスローペースが響き4着になった。その後、右前第三手根骨が判明し、長期休養に入った。
3歳
[編集]復帰初戦となった2011年7月30日の漁火ステークスでは道中好位の4番手を進み、直線で先頭に立つとシルクアーネストの追走を3馬身差で抑え2勝目となった。8月14日のクイーンステークスではコスモネモシンをクビ差抑え、重賞初勝利となった。クイーンステークスから直行した秋華賞では、当初はエドガー・プラードが騎乗予定だったが、岩田康誠に変更となった。2番人気に支持され、メモリアルイヤーの大逃げというレース展開から最後の直線で早めに抜け出すとキョウワジャンヌ、1番人気のホエールキャプチャの追走を封じて1着となり、GI初制覇を果たした。11月13日のエリザベス女王杯では好位の7番手で脚を溜め直線で外から襲い掛かるが、後方から脚を伸ばしたスノーフェアリーにかわされクビ差の2着となった。後日、競走中に両第3手根骨々折を発症していたことが判明した[3]。その後も復帰に向けて準備を進めたものの左前第3手骨骨折が判明し、復帰に時間がかかることから2012年6月15日付で競走馬登録を抹消[4]。引退後は、ノーザンファームで繁殖馬となった。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[5]。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010. 6.20 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 12 | 2 | 2 | 3.7(2人) | 1着 | 1:35.7(34.4) | -0.6 | 福永祐一 | 54 | (エイシンオスマン) | |
10. 2 | 札幌 | 札幌2歳S | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 7 | 11 | 4.5(2人) | 2着 | 1:49.9(35.7) | 0.1 | 池添謙一 | 54 | オールアズワン |
12.12 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 1 | 9.9(3人) | 4着 | 1:36.1(34.1) | 0.4 | 和田竜二 | 54 | レーヴディソール |
2011. 7.30 | 函館 | 漁火S | 1600万下 | 芝1800m(良) | 12 | 4 | 4 | 3.3(2人) | 1着 | 1:47.9(35.4) | -0.4 | 池添謙一 | 52 | (シルクアーネスト) |
8.14 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 6 | 9 | 2.7(1人) | 1着 | 1:46.6(35.5) | -0.0 | 池添謙一 | 52 | (コスモネモシン) |
10.16 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(稍) | 18 | 2 | 4 | 3.1(2人) | 1着 | 1:58.2(34.9) | -0.2 | 岩田康誠 | 55 | (キョウワジャンヌ) |
11.13 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 18 | 1 | 1 | 4.8(2人) | 2着 | 2:11.6(34.2) | 0.0 | 岩田康誠 | 54 | スノーフェアリー |
繁殖成績
[編集]馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
不受胎 | 2014年 | クロフネ | [6] | ||||||
初仔 | デサフィアンテ | 2015年 | 牝 | 黒鹿毛 | キングカメハメハ | (有)キャロットファーム | 栗東・角居勝彦[7] →栗東・中竹和也 →栗東・角居勝彦[8] →美浦・稲垣幸雄 | 13戦0勝 (引退・繁殖) | [9] |
2番仔 | 2016年 | 牡 | 黒鹿毛 | ハービンジャー | 不出走 | [10] | |||
3番仔 | カイザーライン | 2017年 | 牡 | 黒鹿毛 | エピファネイア | (有)キャロットファーム | 栗東・藤原英昭 | 4戦1勝(引退) | [11] |
4番仔 | サファル | 2018年 | 騸 | 黒鹿毛 | キングカメハメハ | (有)キャロットファーム | 美浦・木村哲也 →美浦・岩戸孝樹 →美浦・木村哲也 →美浦・黒岩陽一 | 11戦1勝(引退) | [12] |
不受胎 | 2019年 | [6] | |||||||
5番仔 | トラヴォルジェンテ | 2020年 | 牡 | 鹿毛 | ロードカナロア | (有)キャロットファーム →(株) ファーストビジョン | 栗東・安田隆行 →園田・三宅直之 | 26戦0勝(現役) | [13] |
6番仔 | アクセッション | 2021年 | 牝 | 栗毛 | レイデオロ | 吉田和美 | 道営・櫻井拓章 | 1戦0勝(引退) | [14] |
7番仔 | ナヴィガトーレ | 2022年 | 牡 | 鹿毛 | ロードカナロア | (有)キャロットファーム | 美浦・田村康仁 | デビュー前 | [15] |
8番仔 | 2023年 | 牡 | 栗毛 | ブリックスアンドモルタル | デビュー前 | [16] |
- 情報は2024年10月2日現在[6]。
血統表
[編集]アヴェンチュラの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ゼダーン系 | |||
父 ジャングルポケット 1998 鹿毛 | 父の父 *トニービンTony Bin 1983 鹿毛 | *カンパラ | Kalamoun | |
State Pension | ||||
Severn Bridge | Hornbeam | |||
Priddy Fair | ||||
父の母 *ダンスチャーマーDance Charmer 1990 黒鹿毛 | Nureyev | Northern Dancer | ||
Special | ||||
Skillful Joy | Nodouble | |||
Skillful Miss | ||||
母 アドマイヤサンデー 1995 鹿毛 | *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 | Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *ムーンインディゴMoon Indigo 1986 鹿毛 | El Gran Senor | Northern Dancer | ||
Sex Appeal | ||||
Madelia | Caro | |||
Moonmadness | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-p) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×4 | [§ 3] | ||
出典 |
- 全兄:東京スポーツ杯2歳ステークス、共同通信杯を連勝し、皐月賞で3着に入ったフサイチホウオー。
- 全姉:阪神ジュベナイルフィリーズ、優駿牝馬を制したトールポピー。
- 半兄:全日本2歳優駿2着のナサニエル。
- 甥:京都大賞典、ジャパンカップを勝ったヴェラアズール。
脚注
[編集]- ^ “The 2011 World Thoroughbred Rankings”. IFHA. 2021年11月6日閲覧。
- ^ “アヴェンチュラ”. JBISサーチ. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “アヴェンチュラ号が故障”. 日本中央競馬会 (2011年11月15日). 2011年11月15日閲覧。
- ^ “アヴェンチュラ引退、繁殖生活へ”. ラジオNIKKEI. 2022年7月2日閲覧。
- ^ “アヴェンチュラの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
- ^ a b c “繁殖牝馬情報:牝系情報|アヴェンチュラ”. JBISサーチ. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “3歳新馬|2018年02月18日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “3歳未勝利|2018年07月01日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “デサフィアンテ”. JBISサーチ. 2022年10月10日閲覧。
- ^ “_________”. JBISサーチ. 2022年10月10日閲覧。
- ^ “カイザーライン | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “サファル”. JBISサーチ. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “トラヴォルジェンテ”. JBISサーチ. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “アクセッション”. JBISサーチ. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “ナヴィガトーレ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月4日閲覧。
- ^ “_________”. JBISサーチ. 2023年7月26日閲覧。
- ^ a b c “血統情報: 5代血統表|アヴェンチュラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年5月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- アヴェンチュラ - 競走馬のふるさと案内所