イェシュ・アティッド

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イスラエルの旗 イスラエル政党
イェシュ・アティッド
יש עתיד
党首 ヤイル・ラピド
成立年月日 2012年1月
本部所在地 テルアビブ
クネセト
24 / 120   (20%)
(2022年11月1日)
政治的思想・立場 中道
自由主義
世俗主義
リベラルシオニズム
二国家解決[1][2]
公式サイト יש עתיד – בראשות יאיר לפיד
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イェシュ・アティッドヘブライ語:יש עתיד)は、イスラエル政党。党名の意味は「未来がある」。

概説

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イスラエル国内で著名なジャーナリストであったヤイル・ラピド政治家に転身し、旗揚げされたのがこの党である。世俗志向、中道志向が強い党である。

2013年1月22日のクネセト総選挙英語版前の世論調査では10議席程度の獲得しか見込まれていなかったが、蓋を開けてみると19議席を獲得、予想外の躍進を果たした。いきなりクネセト(議会)第2党となった。

この選挙では中道を標榜する党が3つあった。一つはカディマ、もう一つはハトヌア、そして、イェシュ・アティッドである。カディマは2006年から2009年までは政権を担う党であったが、2013年の総選挙ではその影もなく、僅か2議席しか獲得できず、惨敗した。背景にはイェシュ・アティッドの存在があり、中道票がのこの党に多く流れたのである。

2013年1月の総選挙後、ネタニヤフが主導する連立政権に参画。しかし、ユダヤ人国家を定義する法律を推進する極右政党との間で閣内不一致を起こし、リブニ法務大臣と共に、経済産業大臣であったヤイル・ラピドも罷免されてしまう。

2015年3月のクネセト総選挙では11議席と約半減してしまう。これは経済再生を掲げたラピドが、経済産業大臣として功績を挙げられなかったことが要因と言われている。新0内閣にはシャス、トーラー連合などの宗教政党が参画したため、世俗政党である同党は入閣を拒んだとされている。

2021年6月2日に野党8党からなる新連立政権に参加することとなり、ラピドが2023年より首相を務めることで合意した[3][4]。ところが先に首相を務めていたナフタリ・ベネットが早期に首相を辞任したため2022年7月1日よりラピドが首相に就任した[5]。同年11月1日に執行されたクネセト総選挙では24議席と前回よりは増えたもののリクードを中心とする右派連合が過半数の65議席を得る見通しとなりイェシュ・アティッドは下野することとなった[6]

2023年10月7日、ガザ地区よりハマースがイスラエル領内への奇襲攻撃を実行したことを受け、10月8日にネタニヤフ首相、ラピド、国家団結英語版ベニー・ガンツ代表が臨時に統一政府を樹立することを協議[7]。10日、与党リクードは主要野党と挙国一致内閣を樹立することを発表し、イェシュ・アティッドも参加することで基本合意した[8]

政策

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イェシュ・アティッドの掲げる政策は以下の通り[9][リンク切れ]

  1. イスラエルの市民生活を力強いものに変革する。
  2. 政府システムを抜本的に変革する。
  3. 超正統派ユダヤ教徒アラブ系イスラエル人含め、すべてのイスラエル人の徴兵を実現。
  4. 政府の汚職を許さず、法の支配を強化する。
  5. 官僚主義と闘い、輸送機関システムを効率の良いものに改善し、住宅コストならびに生活費を下げ、イスラエルから貧困を撲滅する。
  6. 教育法の改正。
  7. 憲法の制定(イスラエルには成文憲法がなく、基本法があるのみである)。
  8. イスラエルとパレスチナの二国家共存による平和の実現。イスラエルがつくった大規模入植地の安全の確保。

脚注

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  1. ^ “[On the list of the founders of the party of Lapid: writer and judoka]” (Hebrew). nana10. (2012年5月3日). http://news.nana10.co.il/Article/?ArticleID=894279 2013年9月19日閲覧。 
  2. ^ Yori Yanover (2012年5月4日). “Newest Israeli Party Includes Chairman's Makeup Artist, Karate Trainer”. The Jewish Press. http://www.jewishpress.com/news/politics/new-party-12-seats-projected-in-polls-includes-chairman-lapids-makeup-artist-karate-trainer/2012/05/04/0/?print 2013年9月19日閲覧。 
  3. ^ “野党勢力が連立合意 首相は「輪番」―ネタニヤフ陣営は抵抗・イスラエル”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2021年6月3日). https://web.archive.org/web/20210602212837/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021060300220&g=int 2021年6月3日閲覧。 
  4. ^ “イスラエル野党が連立合意 ネタニヤフ氏退陣へ”. AFPBB News. フランス通信社. (2021年6月3日). https://www.afpbb.com/articles/-/3349805 2021年6月3日閲覧。 
  5. ^ “イスラエル国会が解散、ラピド氏が首相に 11月1日に総選挙”. ロイター. (2022年6月30日). https://jp.reuters.com/article/israel-politics-idJPKBN2OB0QS 2022年11月3日閲覧。 
  6. ^ “イスラエル総選挙、ネタニヤフ元首相が返り咲きへ 極右の支援受け”. BBC News. BBC. (2022年11月3日). https://www.bbc.com/japanese/63494711 2022年11月3日閲覧。 
  7. ^ “Gantz, Liberman open to emergency unity government, but demand say in waging war”. The Times of Israel. (2023年10月8日). https://www.timesofisrael.com/gantz-liberman-open-to-emergency-unity-government-but-demand-say-in-waging-war/ 2023年10月11日閲覧。 
  8. ^ “Netanyahu, Lapid and Gantz discuss forming emergency government as country faces war”. The Times of Israel. (2023年10月7日). https://www.timesofisrael.com/lapid-urges-emergency-government-says-pm-cant-manage-war-with-extreme-cabinet/ 2023年10月11日閲覧。 
  9. ^ [1]

関連項目

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外部リンク

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