グリーンランド (遊園地)
ウィキペディアから無料の百科事典
グリーンランド | |
---|---|
「パノラマ山展望台」から撮影したグリーンランドのパノラマ写真 | |
施設情報 | |
愛称 | グリーンランド |
前身 | 三井グリーンランド |
キャッチコピー | ココロを「みどり」でいっぱいに |
事業主体 | グリーンランドリゾート株式会社 |
管理運営 | グリーンランドリゾート株式会社 |
面積 | 55万平方メートル |
来園者数 | 年間約300万人 |
開園 | 1966年 |
所在地 | 〒864-0033 熊本県荒尾市緑ケ丘 |
位置 | 北緯32度59分15秒 東経130度27分52秒 / 北緯32.98750度 東経130.46444度座標: 北緯32度59分15秒 東経130度27分52秒 / 北緯32.98750度 東経130.46444度 |
公式サイト | https://www.greenland.co.jp/park/ |
グリーンランドは、熊本県荒尾市にある九州最大級の遊園地。総面積300万平方メートルの広大な敷地には、遊園地の他にゴルフ場、ホテル、温泉、ショッピングモールなども併設されており、これらをグリーンランドリゾートと総称している。同市に本社を置くグリーンランドリゾート株式会社が運営している。西部ガスグループに属する[1]。
開園当初から三井鉱山が親会社であったため、長らく「三井グリーンランド」の名称で親しまれてきたが、三井鉱山が撤退したことにより、2007年7月21日に名称変更された。
概要[編集]
国内最大級の大観覧車「レインボー」(高さ105メートル)など全部で81機種のアトラクションがあり、日本一のアトラクション数を誇る。吊り下げ式の「NIO」、九州最長の「GAO」、「ウルトラツイスター・メガトン」、立ち乗り座り乗り並走の「天の川コースター ミルキーウェイ」など、ジェットコースターの数が10機種あり、こちらは2017年にナガシマスパーランドに抜かれるまで日本一であった。2012年7月には、九州初となる空中回転ブランコ型アトラクションの「スターフライヤー ゴクウ」(総工費5億円)も開業した。立地的に、園全体が丘陵になっており、坂が多く、園内にはロードトレインをはじめ、移動用の乗り物が多い。
開園以来、台風などの悪天候時並びに新型コロナウイルス感染防止対策に伴う休園を除き、「年中無休」を貫いていた。しかし、従業員の休日確保やアトラクションなどの点検強化の観点から2024年1月から年間22日の休園日を設定することを2023年8月に発表した[2]。
運営企業[編集]
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社 |
市場情報 | 大証2部(廃止) 9656 1992年12月 - 2013年7月16日 |
本社所在地 | 日本 〒864-8691 熊本県荒尾市下井手1616 |
設立 | 1980年1月10日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 3330001011679 |
事業内容 |
|
代表者 |
|
資本金 |
|
発行済株式総数 |
|
売上高 |
|
営業利益 |
|
経常利益 |
|
純利益 |
|
純資産 |
|
総資産 |
|
従業員数 |
|
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[3] |
主要株主 | |
主要子会社 | 関連会社の項目を参照 |
外部リンク | https://www.greenland.co.jp/ |
運営企業はグリーンランドリゾート株式会社である。
1964年、荒尾市や隣接する福岡県大牟田市に三井三池炭鉱を保有し運営していた三井鉱山の子会社である三井三池開発株式会社として設立。1966年に観光果樹園として三井グリーンランド遊園地を開業し、以後テナント誘致しアトラクションを設置。1976年に三井鉱山土地建物株式会社に吸収合併。その後、再び三井鉱山土地建物から独立するかたちで1980年、新たに株式会社グリーンランドとして会社を設立。1987年に三井鉱山が直接の親会社となり1990年、三井グリーンランド株式会社に社名変更。
しかし、2005年に三井鉱山が三井グリーンランドの株式を西部ガスグループへ譲渡し同社が筆頭株主となった[4]ことに伴い、2006年7月1日付けで現社名に変更した。
沿革[編集]
- 1980年1月10日 - 株式会社グリーンランドとして会社を設立する。
- 1990年6月 - 社名を三井グリーンランド株式会社に変更する。
- 1991年11月 - 福岡証券取引所に上場する。
- 1992年12月 - 大阪証券取引所第2部に上場する。
- 2005年9月1日 - 大株主が三井鉱山から西部ガスへ異動する。
- 2006年7月1日 - 社名をグリーンランドリゾート株式会社に変更する。
- 2013年7月 - 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物株市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
- 2022年4月 - 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
関連会社[編集]
- グリーンランド開発株式会社(熊本県荒尾市)
- 有明リゾートシティ株式会社(熊本県荒尾市)
- 空知リゾートシティ株式会社(北海道岩見沢市) - 北海道グリーンランド遊園地や北海道グリーンランドホテルサンプラザを運営、旧 岩見沢三井グリーンランド。
交通[編集]
鉄道[編集]
- JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線 大牟田駅から西鉄バス大牟田の路線バスで約20分。グリーンランド正門前下車。平日1時間に1便、土休1時間に1~2便の運行。
- JR鹿児島本線 荒尾駅から産交バスの路線バスで約10分。グリーンランド正門前もしくはグリーンランドホテル前(北門)下車。
自動車[編集]
- 九州自動車道南関インターチェンジから15㎞。
現在稼働しているアトラクション[編集]
- ジェットコースター
- 恐竜コースター「GAO」
- NIO(ニオー)
- ミルキーウェイ織姫
- ミルキーウェイ彦星
- てんとう虫コースター
- グランパスジェット
- ブラックホールコースター
- スピンマウス
- スフィンクスコースター
- ウルトラツイスターメガトン(無期限運休中)
- お化け屋敷
- ホラータワー廃校への招待状
- 地獄堂
- どろろん病院
- 3Dサウンドシアタードラキュラ
- 観覧車
- 大観覧車レインボー
- その他絶叫系
- スプラッシュ
- 急流すべりパニックジャングル
- スーパーバイキング
- ウェーブスインガー
- ジャイロストーム
- ドラゴンリバー
- スターフライヤーゴクウ
- わんぱくエリア
- ミニバイキング
- ハンマーストライカー
- みんなの新幹線
- ドライブザウルス
- マシンガンシティ
- その他キッズアトラクション
- くるるんタワー
- グッジョブ大作戦
- マーメイドパラダイス
- プテラノドン
- ウォーターショット
- 飛ぶゾウくん
- ヒナタキッズ
- キッズステーション
- 働く車ドリフトレーシング
- ダックス
- ボールシュート
- レディ・バード
- ハッピースカイくまモンVer.
- その他アトラクション
- 魔女のフライングトリップ
- メリーゴーランドランデブー
- カード迷路「ぐるり森大冒険」
- 巨大立体迷路KARAKURI城
- ティーカップ
- バン!バン!!バズーカ
- バズーカ砲
- コズミックメイズ
- トランポリン
- スモールジャワ
- アイスワールド
- クリスタルハウス
- ルクソールマジック王家の心理判断
- モンスター×ヒーローズ
- スカイジェット
- 悪モンバスターズ〜ウエスタン列車〜
- 4Dギミックシアター
- 園内移動アトラクション
- スカイリフト(展望台方面⇆プール入口方面)
- スカイシップ(ドラゴンリバー方面⇆モンスター×ヒーローズ方面)
- リフト(恐竜コースター「GAO」方面⇆スーパーバイキング方面)
- ロードトレイン(園内周遊列車)(いろんなところに停車する)
- 縁日アトラクション
- カーニバルサルタン(輪投げ)
- シューティングハウス(射的)
- レーザーシューティング
- G-ZONE(体感ゲーム)
- カーニバルゲーム
- ゲームセンター
- ゲームコーナー
- ゲームプラザ
- ジョイプラザ
- ゴーカート
- インディーカート1人乗り
- インディーカート2人乗り
- GTゴーカート1人乗り
- GTゴーカート2人乗り
- 動物園
- ワンちゃんとゆかいな動物広場(ブタ、フラミンゴ、モルモット、イヌなど)
新機種の導入履歴[編集]
- 1983年夏 - クリスタルハウス
- 1988年夏 - アイス・ワールド
- 1995年 - グランパスジェット
- 1997年4月 - ニオー
- 1998年7月 - ドラゴンリバー、スピンマウス
- 2006年頃 - 廃校への招待状
- 2006年4月 - 魔女のフライングトリック
- 2007年 - ヒナタ・キッズ
- 2007年3月 - ブラックホールコースター
- 2009年9月19日 - ジャイロストーム
- 2011年3月12日 - ウォーターショット
- 2012年3月 - カード迷路「ぐるり森大冒険」
- 2012年7月28日 - スターフライヤー・ゴクウ[5]
- 2014年秋 - 巨大立体迷路KARAKURI城
- 2018年7月21日 - くるるんタワー
- 2019年3月 - モンスターヒーローズ、ウエスタン列車悪モンバスターズ、レーザーシューティング
- 2019年代 - スーパーシューティングライド モンスター×ヒーローズ
- 2019年7月 - グッジョブ大作戦
- 2020年5月 - コズミックメイズ
- 2021年7月 - バン!バン!!バズーカ!
- 2022年4月 - ダックス、レディバード、ハッピースカイ くまモンver.[6]
関連・周辺施設[編集]
- ホテルヴェルデ
- ホテルブランカ
- グリーンランドリゾートゴルフコース(旧・三井グリーンランドゴルフコース)
- 焼肉 ヌルボンガーデン
- パスカワールド
- KKT住宅展示場
- グリーンスマイル 一番館
かつて存在した施設[編集]
- ウルトラマンランド - 1996年よりグリーンランドの敷地の一部を利用して円谷プロダクション直営で開園、2013年9月1日限りで閉園した。
- 九州わんわん王国 - 2000年3月に隣接する形で開園したが、2005年6月30日限りで閉園し、同年7月20日に三井グリーンランド園内において「ワンちゃんとゆかいな動物広場」として再出発した。現在は九州わんわん王国の跡地にスーパーマーケットなどができている。
- アジアパーク - 1993年(平成5年)7月21日に、オープン。1996年(平成8年)に「セガ・ワールド」を誘致したが経営難から脱することができず、2000年(平成12年)8月に約31億円の負債を抱えて閉鎖した。
グリーンランドを取り扱った番組・作品[編集]
テレビ[編集]
- プレイガールQ(1974年放送、第7話) - ドラマの後半部分はほぼ園内でのロケシーンで構成されている。
- 西部警察(1980年放送、第64話・第65話)- シリーズ初の地方ロケを実施。隣接する三池鉄道とともに登場。園内での大門軍団と犯人グループの攻防戦に加え、無料休憩所の爆破が撮影された。
- 特救指令ソルブレイン(1991年放送、第34話・第35話)- ほぼ全編に渡って敵との攻防を描く。前後編の2話編成。
- デュア!!ウルトラマンランド スパあらおリゾート(1996年10月12日 - 2002年9月28日)- 三井グリーンランドとウルトラマンランドで収録されたローカル番組。RKB毎日放送・熊本放送・中国放送で放映。
- ウルトラマンティガ(1997年放送、第43話)- 怪獣が園内に出現し、ジェットコースター等を破壊。
- USO!?ジャパン(2001年放送)- アトラクションの「ホラータワー」の怪奇現象を紹介。ただし、名前は伏せられていた。
- 仮面ライダー555(2003年放送、第2話)- 質屋に売られてしまったベルトを取り戻すため、園内で主人公たちが、子供向けに散髪屋を開く設定。映っている時間は短く、正門付近で撮影。
- 一攫千金!日本ルー列島(2008年9月5日放送)- クイズとして出演者に園内の特徴などを出題。
イベント[編集]
- 機動戦士Vガンダム - 放映記念として三井グリーンランド決戦!VガンダムVSボーリアンがイベントとして行われた。巨大Vガンダムを除いては内容はオリジナルのものである。
小説[編集]
映画[編集]
- オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年)[9] - 小説『オズの世界』の映画化作品。グリーンランド全面ロケの上、作中でも「グリーンランド遊園地」として実名で登場。
ミュージックビデオ[編集]
- GReeeeN「ミドリイロ」(2019年) - GReeeeNとのコラボレーションによるオリジナルテーマソング。2019年3月16日から5月26日にかけて、タイアップキャンペーン「GReeeeNLAND」が開催された[10]。
事故[編集]
- 2007年5月5日、大阪府吹田市のエキスポランドに設置されていたジェットコースター「風神雷神II」で乗客が死傷する事故が発生。この影響により事故当日の夕方から園内に設置されていた同型機「風神雷神」も含む複数のジェットコースターの運転を休止した。また、エキスポランドにある事故機の「風神雷神II」については、製造元の泉陽興業(本社:大阪府)に運搬して解体検査を行うことになったため運転を休止したが、グリーンランドの「風神雷神」については名称を「天の川コースター ミルキーウェイ」に変更のうえ、2007年7月21日より運転を再開した。
- 2012年1月2日、園内の遊具の一つ「パラシュートタワー」において、ゴンドラが上った後、元の場所に降下する際、減速を十分に行わないまま着地し、乗っていた女性客とその小学生の娘が、首や腰などに軽傷を負う事故があった。国土交通省は、重大事故に繋がりかねないインシデントであるとして、調査を行った[11]。
- 2019年8月、波の出るプールで女子(5歳)の溺死事故が発生した[12]。
脚注[編集]
- ^ グループ企業の紹介 - 西部ガスグループ(2019年2月17日閲覧)
- ^ 山下航 (2023年8月11日). “グリーンランドが来年から休園日 1966年から続く「年中無休」を転換”. 西日本新聞. 2023年8月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k グリーンランドリゾート株式会社『第44期(2022年1月1日 - 2022年12月31日)有価証券報告書』(レポート)2023年3月30日。
- ^ ゴルフ特信2005年9月号. “有明CC大牟田G・久留米CC広川G、三井グリーンランドGCが西部瓦斯系列に”. 椿ゴルフ. 2017年9月21日閲覧。
- ^ 新規アトラクション「スターフライヤー ゴクウ」導入のお知らせ 2012年5月11日
- ^ PR TIMES. “グリーンランドに新アトラクションが3機種同時オープン!”. prtimes.jp. 2023年1月17日閲覧。
- ^ PR担当イケダ (2015年11月20日). “遊園地が舞台!”. グリーンランドスタッフ日記. グリーンランドリゾート. 2018年8月13日閲覧。
- ^ “村上春樹さんら有名作家 荒尾に注目 新刊本に相次ぎ登場”. 西日本新聞. (2016年1月13日) 2018年8月13日閲覧。
- ^ 此花さくや (2018年10月27日). “地方遊園地のリアルを『オズランド』にみる”. シネマトゥデイ 2018年10月30日閲覧。
- ^ “GReeeeNLAND|グリーンランド遊園地×GReeeeN”. 2020年5月12日閲覧。
- ^ “「パラシュートタワー」で女児と母親けが…熊本”. 読売新聞. (2012年1月6日)
- ^ “プールで溺れた5歳女児死亡、熊本・荒尾”. サンスポ. (2019年8月18日)
関連項目[編集]
- 三池鉄道 - 玉名線平井駅が最寄り駅であった。
- オズの世界
- JR九州811系電車 - 三井グリーンランド時代にラッピング車両が存在した。