ケビン・ポーター・ジュニア

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曖昧さ回避 この項目では、2000年生のバスケットボール選手について説明しています。血縁関係のない1950年生のバスケットボール選手については「ケヴィン・ポーター」をご覧ください。
ケビン・ポーター・ジュニア
Kevin Porter Jr.
ヒューストン・ロケッツでのポーター
(2022年)
フリーエージェント
ポジション PG
シュート 左
基本情報
愛称 KPJ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (2000-05-04) 2000年5月4日（23歳）
出身地 ワシントン州シアトル
身長 198cm (6 ft 6 in)
体重 92kg (203 lb)
キャリア情報
高校 レイニアー・ビーチ高等学校（英語版）
大学 USC
NBAドラフト 2019年 / 1巡目 / 全体30位[1]
プロ選手期間 2019年–現在
経歴
2019–2021クリーブランド・キャバリアーズ
2021–2023ヒューストン・ロケッツ
2021→リオグランデバレー・バイパーズ
受賞歴
  • オールNBAGリーグファーストチーム (2021)
  • NBAGリーグ得点王 (2021)
  • NBAGリーグアシスト王 (2021)
  • ワシントン州ミスター・バスケットボール (2018)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ブライアン・ケビン・ポーター・ジュニア（Bryan Kevin Porter Jr., 2000年5月4日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のプロバスケットボール選手。ポジションはポイントガード。

経歴[編集]

カレッジ[編集]

南カリフォルニア大学（USC）で1年間プレーし、2019年のNBAドラフトにアーリーエントリーした。

クリーブランド・キャバリアーズ[編集]

ドラフト全体30位でミルウォーキー・バックスから指名を受け、その後デトロイト・ピストンズを経由したトレードで交渉権がクリーブランド・キャバリアーズへ移り[1][2]、7月3日にキャバリアーズと契約した[3]。

キャバリアーズでのポーター
(2020年)

1年目の2019-20シーズン、2020年2月24日のマイアミ・ヒート戦でキャリアハイの30得点を記録した[4]。このシーズンは50試合(3先発)に平均23.2分の出場で、10.0得点・3.2リバウンド・2.2アシスト・0.9スティールを記録した。オフの11月15日に銃器不法所持により逮捕され、4000ドルの保釈金を支払って釈放された[5]が、開幕後もしばらくはロースターに登録されなかった。

2020-21シーズンは逮捕の影響で、シーズン開幕後も試合に出場しない日々が続いた。その後、チームが無断で自身のロッカーの荷物を片付け、空いたロッカーをシーズン途中のトレードで移籍してきたトーリアン・プリンスに与えたことに対して激怒し、チームメイトやスタッフに食べ物を投げつけた[6]。このような問題行動が重なり、手に負えないと判断したキャバリアーズのフロントはポーターをトレードもしくは解雇することを発表した[7]。

ヒューストン・ロケッツ[編集]

2021年1月22日に将来のドラフト2巡目指名権とのトレードでヒューストン・ロケッツに移籍した[8]。Gリーグのリオグランデバレー・バイパーズで数試合プレーした後、3月11日に初出場。4月29日のバックス戦でキャリアハイを大幅に更新する50得点を記録した。21歳未満の50得点以上は史上4人目[9]で、50得点以上・10アシスト以上はレブロン・ジェームズの23歳66日を超えて史上最年少記録となった[10]。

2022年10月17日にロケッツと4年8250万ドルの契約延長に合意した[11]。

2023年9月11日に、交際していた元WNBA選手のカイスレ・ゴンドレジック（英語版）への暴行容疑で逮捕された[12]。これを受けて10月18日にビクター・オラディポ、ジェレマイア・ロビンソン＝アールとのトレードで、2つのドラフト2巡目指名権とともにオクラホマシティ・サンダーへ放出され、すぐに解雇された[13]。

プレースタイル[編集]

ハンドリングスキルに優れており、ステップバックやクロスオーバーからのプルアップジャンパーなど多彩な得点パターンを持つ[14]。キャバリアーズ時代の同僚ケビン・ラブはポーターについて、「チームで最も才能に溢れている」と評価していた[15]。一方でショットセレクションの悪さやアシストの少なさ、ターンオーバーやファウルの多さが課題とされている。

人物[編集]

自身が4歳のとき、父親のケビン・ポーター・シニアがバーで起こった乱闘を止めようとして銃殺された[16]。早期に父親を亡くした影響からか精神面が非常に不安定であり、数々の問題行動を起こしている[17]。

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド数  APG  平均アシスト数  SPG  平均スティール数
 BPG  平均ブロック数  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2019–20 CLE 50 3 23.2 .442 .335 .723 3.2 2.2 .9 .3 10.0
2020–21 HOU 23 20 32.2 .427 .319 .768 3.8 6.3 .7 .3 16.7
2021–22 61 61 31.3 .415 .375 .642 4.4 6.2 1.1 .4 15.6
2022–23 59 59 34.3 .442 .366 .784 5.3 5.7 1.4 .3 19.2
通算 196 146 30.2 .431 .357 .725 4.3 5.0 1.1 .3 15.3

カレッジ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2018–19 USC 21 4 22.1 .471 .412 .522 4.0 1.4 .8 .5 9.4

脚注[編集]

  1. ^ “Detroit Pistons Acquire Tony Snell and Draft Rights to 30th Pick Kevin Porter Jr” (英語). Detroit Pistons. 2020年5月7日閲覧。
  2. ^ “Cavs Acquire Draft Rights to Kevin Porter Jr.” (英語). Cleveland Cavaliers. 2020年5月7日閲覧。
  3. ^ “Cavaliers Sign Garland, Windler and Porter Jr.” (英語). Cleveland Cavaliers. 2020年5月7日閲覧。
  4. ^ “Fantasy NBA Daily Notes - Young Cavaliers on the rise”. ESPN (2020年2月25日). 2021年5月2日閲覧。
  5. ^ “キャブズのケビン・ポーターJr.が銃器の不法所持で逮捕”. NBA Rakuten (2020年11月16日). 2021年5月2日閲覧。
  6. ^ “Cavs' Kevin Porter, Jr. Reportedly Had Food-Throwing Locker Room Outburst” (英語). TMZ. 2021年11月1日閲覧。
  7. ^ “Report: Cavaliers to trade or cut Kevin Porter Jr. after food-throwing tantrum” (英語). ProBasketballTalk | NBC Sports (2021年1月18日). 2021年11月1日閲覧。
  8. ^ “キャブズがケビン・ポーターJr.をトレード”. スポーティングニュース (2021年1月23日). 2021年5月2日閲覧。
  9. ^ レブロン・ジェームズ、ブランドン・ジェニングス、デビン・ブッカー以来
  10. ^ “ロケッツのケビン・ポーターJr.が50得点＆10アシスト超の史上最年少記録を樹立”. スポーティングニュース (2021年4月30日). 2021年5月2日閲覧。
  11. ^ “Reports: Kevin Porter Jr., Rockets agree to 4-year extension” (英語). NBA.com. 2022年10月18日閲覧。
  12. ^ “【リポート】ロケッツのポーターJr.が恋人への暴行疑惑で逮捕”. www.sportingnews.com (2023年9月12日). 2023年9月12日閲覧。
  13. ^ “Thunder to waive Kevin Porter Jr. after trade with Rockets” (英語). NBA.com. 2023年10月22日閲覧。
  14. ^ Joe.hulbert (2019年6月4日). “Assessing the Draft’s Most Polarizing Prospect: Kevin Porter, Jr.” (英語). Canis Hoopus. 2021年11月1日閲覧。
  15. ^ “Kevin Love says Kevin Porter Jr. was 'most talented guy we had' on Cavs”. fansided.com. 2021年11月1日閲覧。
  16. ^ “Kevin Porter Jr. lost his father when he was 4. Now he’s living up to his legacy at Rainier Beach” (英語). The Seattle Times (2017年2月24日). 2021年11月1日閲覧。
  17. ^ “USC suspends touted freshman Porter indefinitely” (英語). ESPN.com (2019年1月14日). 2021年11月1日閲覧。

外部リンク[編集]

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