ノート:オオカミ

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詳しい内容はわかりませんが、IUCN氏によって、本文中に記載された学名に疑問が投げかけられています。 HassY 03:03 2004年6月12日 (UTC)

ニホンオオカミは『朝日百科 動物たちの地球8 哺乳類I』においてCanis hodophilaxと 記述されています。Web上でざっと検索しましたが 矛盾する記述は見受けられませんでした。これに疑問点があるようでしたら、出典を明示した上で 議論なさってはいかがでしょうか。記事本文は不特定多数の方々が閲覧するためにあるものです。 あやふやな根拠にて、閲覧者を混乱させるような記述を追加することは好ましくないと考えています。 Azu 03:24 2004年6月12日 (UTC)

とおりすがりのものですが、見るに見かねてコメントします。生物記事を沢山書かれているようなazuさんが子供向けの冊子のようなものを典拠に学名を主張するのは何か滑稽な情景ですね。
なにやらニホンオオカミをタイリクオオカミと別種のCanis hodophilaxと扱ったシーボルトの昔の時代に戻ってしまったような感じです。 現代的な知見ではオオカミ類は飼い犬のイヌ類も含めてCanis lupus の亜種群である、というのが学術的な常識的な線でしょう。(まあ、異説を唱える人はいつの時代にもいますけど) 英語版の「w:Wolf」をみてみるとキチンとそうに書かれていますし、日本語版でも イヌ科などはキチンとそうに書かれていますね。(イヌは古い知見を引きずっていますけど)

それではごきげんよう!--以上の署名のないコメントは、とおりすがり会話投稿記録)さんが 2004年6月12日 (土) 06:46 (UTC) に投稿したものです。[返信]

「子供向けの冊子のようなもの」とは恐れ入りました。そおいえば、出典を明示しても無駄なことを失念してました。 「学術的な常識的な線」とおっしゃられていますが、それの根拠となった資料をお示しにならないと全く説得力は 無いと思いますよ。まさか英語版の一行、Honshu WolfCanis lupus hodophilaxがあなたの論拠だとは いわないでしょうね。それから、利用者名は統一して議論をしてください。非常に不誠実な態度だと思われかねませんよ。 Azu 09:13 2004年6月12日 (UTC)


保護しました[編集]

編集合戦となっていたため、ページ保護を行いました。Tietew [Talk] 03:56 2004年6月12日 (UTC)


こんにちは、Doraです。ご参考まで、観点の中立化のための資料を提供してみます。
● まず、各地のオオカミが "Gray wolf" (学名 Canis lupus) という1種として扱われるのが一般的であるか否かという点(Red wolfは別)。最近の論文を見るかぎり、1種であるとして問題なく受け入れられているようです。各地のオオカミは、その亜種または同名亜種の異個体群(population)として取り扱われるのが一般的です。この流れで行くとニホンオオカミもここに含めるのが自然といっても過言ではありません。ただし、オオカミを"Gray wolf" 1種に…という議論において、ニホンオオカミが直接の検討対象となった論文は寡聞にして存じません。大昔の絶滅種と考えられているので、おそらくは実験材料の問題から、こういった遺伝的距離を基にした最近の検討、議論の対象にはなっていないのでしょう。実際、ニホンオオカミに関する最近の論文でも、Japanese wolfの学名として、従来の記載論文どおり Canis hodophilax が採用されています (Ref. 1)。別種であることを積極的に主張する訳ではなくとも、学術的にはこれが正しいやり方であると思います。もちろん、Wikipediaにどこまで学術的な厳密性が必要とされるかは別問題です。ただ、実際に検証されていないとしたら、そこまで議論を広げるためには、やはり何らかの断り書きが必要でしょうし、現在の日本語版の記述はニホンオオカミを特にくわしく取り扱いたいという記述になっていますので、全体の流れを書く一方、ニホンオオカミ固有の事情を無視するわけにはいかないでしょう。それが観点の中立化になるかと存じます。ちなみに、学名はSynonymとして両方書いてあってもよいのではないでしょうか。
● 別件ですが、どなたかのご発言に出てきたのでコメントを。イヌを Gray wolf 種と同一種に含めるやり方は、各地のオオカミを Gray wolf 1種であるとする考えほど一般の学術論文レベルでは認められていないので、こちらに関しても両論併記が必要かと思います(英語版でもその旨断り書きがあります)。たとえば、遺伝子データベースで有名な、米国NCBIの提供する分類データベースでは、Domestic dog は Canis familiaris として収録されており、Canis lupus familiaris はその Synonymとして扱われています。(Ref. 2)。実際、2000-2004年に出た、イヌに関する学術論文(PubMed掲載分)のうち、dogと Canis familiarisとを併記している論文は100件以上あるのに対し、Canis lupus familiaris を併記しているものは、10件未満にすぎません。ご参考まで、イエイヌの起源を論じた論文(総説)を挙げておきます。この論文での種の取り扱いがご参考になるかと存じます(Ref. 3)。Dora 22:18 2004年6月14日 (UTC)

● Ref.
1. Endo H et al. (1997) Osteometrical and CT examination of the Japanese wolf skull. J Vet Med Sci 59: 531-538
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&list_uids=9271446
2. NCBI Taxonomy Databaseより。Canis familiaris
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Taxonomy/Browser/wwwtax.cgi?id=9615
3. Wayne RK, Ostrander EA (1999) Origin, genetic diversity, and genome structure of the domestic dog. BioEssays 21:247-257
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&list_uids=10333734


再びDoraです。上記の結論「学名はSynonymとして両方書いてあってもよいのではないでしょうか。」は変わらないのですが、上で「寡聞にして存じません」と書いた、日本オオカミの分類上の位置づけについての遺伝子レベルでの研究をやっと見つけましたので、挙げておきます。

1. Tachi C et al. (2002) Successful molecular cloning and nucleotide sequence determination of partial amelogenin (AMELX) exon DNA fragment recovered from a mounted taxidermic pelt specimen tentatively identified as an extinct wolf species, Canis lupus hodophilax Temminck, the Japanese wolf and stocked at School of Agriculture and Life Sciences, the University of Tokyo. J Reprod Dev 48:633-638
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jrd/48/6/48_633/_article
2. 石黒直隆、堀内基広: 絶滅した日本のオオカミの遺伝的特徴と系統解析.第135回日本獣医学会学術集会、東京、平成15(2003)年3月29日~4月1日.
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/yakuri/135/

1の論文、2の学会発表は別のグループの研究ですが、研究の出発点は、ニホンオオカミは他のオオカミと同種であるという説と別種であるという説が昔からある、ということで、残された標本を使って遺伝的な距離について検討しています。その結果、両研究とも、他のオオカミとの遺伝的距離を測ることはできたようですが、1では同種というにはばらつきが大きいがまだ結論はまだ出せない、2ではGray wolfやイヌとも違うかもしれない、としています。つまり現時点では、現存の他のオオカミは同種であることがわかっているが、ニホンオオカミはまだ検討中、というのがいい線ではないかと思います。ちなみに、1の論文タイトルでオオカミの学名をCanis lupus hodophilax Temminck としているのは、この論文で亜種として扱うことが適当であることを主張している、という意味ではなく、従来からあるSynonymの1つを採用している、ということです。また2については、「学会発表の内容は論文になるまでは話半分に見ておく」のが一般的な見方です。Dora 17:40 2004年6月15日 (UTC)

なるほど、勉強になりました。それにしてもPubMed恐るべしですね。哺乳類全般に使えるとは知りませんでした。今後活用してみます。ところで私も"ISI Web of Science"で1998年-2004年における学術論文を検索してみました。イエイヌに関してはCanis familiarisで10件ヒット、Canis lupus familiaris では4件ヒットという結果でした。また、二ホンオオカミに関してはCanis hodophilaxはヒットせず、Canis lupus hodophilaxは1件ヒット(上記のTachi C et al. (2002)です。)でした。イエイヌに関してはCanis familiarisがやや優勢な気もしますが、母数が少ないのでここからは結論めいたことは言えそうもないですね。とりあえずご参考まで。Azu 10:19 2004年6月22日 (UTC)

保護を解除しました。再び編集合戦となった場合また保護します。tanuki_Z 2004年8月7日 (土) 00:22 (UTC)[返信]

ところで、中世のドイツでは(領邦によるが)狼を不十分な装備で駆除した者は叙爵するという法律があったと聞きますが、真偽のほどはどうなのでしょうか。(Deacon)--以上の署名のないコメントは、124.37.90.42会話/Whois)さんが 2007年6月22日 (金) 07:43 (UTC) に投稿したものです。[返信]

「大きな口の神(ホロケウカムイ)」の出典掲載を希望[編集]

アイヌ民族による呼称についてふれられた執筆者の方々に賛意を表します。ただ「大きな口の神(ホロケウカムイ)」という記述にはあいまいさがあるように思われます。現在のアイヌ語学の信頼できる辞書類では「ホロケウ」をたんにオオカミを指す普通名詞としており、その「語源」については掲載しておりません。「ホロケウ」が「大きな口」という意味であるとすれば、大変興味深いご指摘ですので出典の掲載が望まれます。

標準和名[編集]

イタリアオオカミユーラシアンオオカミユーコンオオカミという記事が作成されました。当記事と標準和名や学名とは差異があります。どれが正しいのかわかりかねますが、私は「ユーラシアンオオカミ」と「ユーコンオオカミ」は聞いた事はありません。--Sutepen angel momo会話2014年10月2日 (木) 11:57 (UTC)(JapaneseA)[返信]

ユーラシアンオオカミについては改名提案を行いました.--Preto(m)会話2014年10月11日 (土) 22:19 (UTC)[返信]
ありがとうございます。イタリアオオカミは修正されたようです。ユーコンオオカミ(Canis lupus pambasileus)では、別名が「アラスカオオカミ」と称されていますが、記事「オオカミ」ではアラスカオオカミの学名はCanis lupus occidentalisとなっており矛盾します。--Sutepen angel momo会話2014年10月12日 (日) 04:28 (UTC)[返信]

基礎情報に関して[編集]

基礎情報の種名が「C.lupus」と「Canis lupus」と省略されているのはなぜでしょうか?英語版Wikipediaも同様な状態であることは認識していますが、略称を用いることが通例でない限りは「Canis lupus」と記載するべきではないでしょうか?HPAomushi会話2020年5月19日 (火) 09:15 (UTC)[返信]

移動しました.新規の話題は末尾に付け加えて下さい.
貴方の文章の第1文『基礎情報の種名が「C.lupus」と「Canis lupus」と省略されているのはなぜでしょうか?』がおそらくは書き間違いのせいで意味の取れない文章になっています.あらためてご質問いただければお答えできます.--Preto(m)会話2020年5月20日 (水) 05:01 (UTC)[返信]
Preto(m)さんご指摘ありがとうございます。失礼いたしました。質問としては、基礎情報の種名が「C.lupus」となっており、「Canis lupus」が省略されて記載されていることに対してです。こちらは略称を用いることが通例なのでしょうか?正式名称を記載するべきかと思いノートに質問いたしました。HPAomushi会話2020年5月20日 (水) 08:41 (UTC)[返信]
HPAomushi様こんにちは.基礎情報とは具体的には、「生物分類表」中の「種 : タイリクオオカミ C. lupus」という部分のことですね?その前提でお話しさせていただきます.まず、学名の世界では概して属名を略記することは略記による誤解が生じない限りは認められており(ICZN 11.9.3.3 『新しい種階級群名を公表する文脈中においてあいまいでないことを条件に、属名は略記であってもよい』)、実際に略記の使用も一般的です.また誤解を生まないためには本文中略記使用の前に略さない形での記載があるべきだとされています(ICZN 勧告25A).実際にはこの「略さない形での記載があって初めて略記が出来る」というルールは、あらゆる人間が編集できるwikipediaでは徹底することが難しい場合があり、数人による別々の編集の結果本文中いきなり略記が現れてしまっている実例をwikipedia上で発見して修正したこともあります.しかしこの記事の場合、生物分類表の直前部分に「属 : イヌ属 Canis」と記載されているので、これは全くもって問題ない略記の使用であると考えます.
もちろん略記は「してもよい」のであり、「しなければならない」ものではないので、当該箇所がC. lupus表記でなければならない理由はありません.一方でCanis lupus表記でなければならない理由もないので、例えば私個人としてはこれを修正すべきだというモチベーションを持ち合わせません.
以上、貴方のご参考になれば幸いです.それでは失礼いたします.--Preto(m)会話2020年5月20日 (水) 21:09 (UTC)[返信]
Preto(m)さんご説明いただきありがとうございます。特段C. lupus表記であることに問題がない旨承知いたしました。根拠とともに本件を詳細に説明していただき大変参考になりました。略記については他の記事においても疑問に感じていた部分でしたので大変参考になりました。ありがとうございます。HPAomushi会話2020年5月21日 (木) 08:15 (UTC)[返信]