フランスの地理

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フランスの地図

フランスの地理フランス語:Géographie de la France)は、フランス共和国の地理の概略について述べる。面積は551 500 km2(海外領土を含めると675 417 km2)で、東西南北の長さが1000kmにわたる(最北部はノール県のブレ=デューヌ、最南部はピレネー=オリアンタル県セルベール)。(海外領土を含めた場合)面積においては、ロシアウクライナに次いでヨーロッパ第3位である。

フランス・メトロポリテーヌは、北海イギリス海峡大西洋地中海に面しており、海岸線の長さが3427kmに達する。北部・東部の国境線を除けば、国のほとんどが海または山・河川など(ライン川ジュラ山脈ピレネー山脈アルプス山脈)を自然国境としている。

本土の形状は六角形に似ているから、フランス語でフランス本土のことは「レグザゴーヌ」(フランス語: l'Hexagone)とも呼ばれる[1]

国境線[編集]

フランス・メトロポリテーヌの地形の特徴は、S françaisと言い表される。これはヴォージュ山脈の南から始まり、 ローヌ川谷をくだり、その南にある中央高地ピレネー山脈北部をかわし西進することを表す。

北から西に伸びるラインは、古生代から中生代の間に起きたヘルシニア造山運動によって生じた地帯、南から東のラインは、第三紀から第四紀に生じたアルプス造山運動によって生じた地帯である。ヘルシニア造山運動の地帯は総じてなだらかであるが、アルプス造山運動の地帯は険しい。河川は西部では大西洋に流れる一方、東部では地中海へ注ぐ。西部は大西洋からの影響を受けやすいが、東部では地中海からの影響がジュラ山脈に到達すると減少するかもしれない。

フランスの行政区分[編集]

2016年再編後の地域圏[編集]


2015年までの地域圏[編集]

フランスは27の地域圏に分割されていた。22の地域圏はフランス・メトロポリテーヌ内にあり(そのうちのコルス地方公共団体である)、他5つは海外領土である。

  • フランス・メトロポリテーヌ内にある22の地域圏

コルスのみ、他の21の地域圏とは異なり、地方公共団体の地位を持つ。

海外県は5つである。

フランス・ドゥトル=メール[編集]

フランス共和国がヨーロッパ以外に持つ海外領土の総称である。

山地[編集]

半島[編集]

水理[編集]

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河川[編集]

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運河[編集]

  • ミディ運河
  • サントル運河
  • ローヌ・オ・ラン運河
  • ブルゴーニュ運河
  • ラテラル・ア・ラ・ロワール運河
  • ベリー運河
  • ナント・ア・ブレスト運河
  • マラン・ア・ラ・ロシェル運河
  • ロワン運河
  • ブリアル運河

主なフランスの島[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “フランス(ふらんす)とは”. コトバンク. 2020年3月9日閲覧。