久保田二郎

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久保田 二郎(くぼた じろう、1926年[1] - 1995年4月[1])は、日本の作家エッセイストジャズ評論家東京都渋谷区千駄ヶ谷生まれ[1]香川県出身[1]。日本にモダン・ジャズを初めて紹介した一人[1]

略歴[編集]

千駄ヶ谷の鳩森八幡神社の裏の屋敷街で育つ[2]。幼少からアメリカ文化の影響を強く受ける[1]青山師範付属小学校卒業[2]法政大学卒業[1]。戦後、ジャズ・ドラマーを経て、博学なジャズ評論家として活躍し、キング・ジャズ・シリーズの監修者を担う[1]スイングジャーナル誌の編集長となり、ジャズについて書き始めていた植草甚一を起用した[2][1]

日本初のステレオLPレコードや、今のテレビ音楽番組のスタイルを確立するなど、日本の音楽界に大きく貢献[1]。数年の沈黙後、エッセイストとして復活[1]テレビドラマにも出演して多才ぶりを発揮した[1]

著作[編集]

  • 『極楽島ただいま満員』晶文社 1976年
  • 『ああパーティの夜はふけて』晶文社 1977年
  • 『手のうちはいつもフルハウス』話の特集 1979年 のち角川文庫
  • 『最後の二十五セントまで』冬樹社 1980年 のち角川文庫
  • 『そして天使は歌う』冬樹社 1981年 のち角川文庫
  • 『人生は楽しき集い LIFE GOES TO A PARTY』角川書店 1984年
  • 『20世紀号ただいま出発 JIRO KUBOTA'S PANORAMIC ESSAY』マガジンハウス 1985年
  • 『鎌倉幕府のビッグ・ウェンズデー』角川文庫 1986年
  • 『ニューヨーク大散歩』新潮文庫 1987年
  • 『アンド・ジ・エンジェルズ・シング 久保田二郎「傑作選」』河出書房新社 1999年

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 日外アソシエーツ現代人物情報
  2. ^ a b c 『極楽島ただいま満員』より