前谷地駅
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前谷地駅 | |
---|---|
駅舎(2015年7月) | |
まえやち Maeyachi | |
所在地 | 宮城県石巻市前谷地字中埣[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | マエ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[2] |
乗車人員 -統計年度- | (BRT)-2023年- 12人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1912年(大正元年)10月28日[2][3] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■石巻線 |
キロ程 | 12.8 km(小牛田起点) |
◄涌谷 (6.6 km) (4.3 km) 佳景山► | |
所属路線 | ■気仙沼線 |
キロ程 | 0.0 km(前谷地起点) |
◄[* 1](涌谷) (- km) (3.2 km) 和渕► | |
所属路線 | ■気仙沼線BRT |
キロ程 | 0.0 km(前谷地起点) |
(17.5 km) 柳津► | |
備考 | 無人駅[1][4][新聞 1](自動券売機 有) |
前谷地駅(まえやちえき)は、宮城県石巻市前谷地字中埣(なかぞね)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅[2]ならびにバス停留所である。
鉄道駅としては石巻線と気仙沼線が乗り入れ、このうち石巻線を所属線としている[3]。気仙沼線は当駅を線路名称上の起点としているが、一部の列車は石巻線を通して小牛田駅まで乗り入れている。
バス停留所としては気仙沼線BRTの起点となっている。
歴史
[編集]- 1912年(大正元年)10月28日:仙北軽便鉄道の駅として開業[2][3]。
- 1914年(大正3年)3月26日:電報の取り扱いを開始[5]。
- 1919年(大正8年)4月1日:仙北軽便鉄道が国鉄(当時は鉄道院)に買収され、仙北軽便線の駅となる[3]。
- 1922年(大正11年)9月2日:路線名変更で石巻線の駅となる。
- 1968年(昭和43年)10月24日:柳津線が開業し、接続駅となる[6]。
- 1972年(昭和47年)7月1日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1977年(昭和52年)12月11日:気仙沼線の全通により、柳津線が気仙沼線に編入される。
- 1982年(昭和57年)6月7日:荷物の扱いを廃止[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3]。
- 2015年(平成27年)6月27日:気仙沼線のBRTが当駅まで延伸[報道 1]。
- 2020年(令和2年)3月14日:終日無人化[4][新聞 1]。
- 2024年(令和6年)10月1日:石巻線でえきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 2]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅である[2]。互いのホームは跨線橋で連絡している。木造駅舎を有する。
小牛田統括センター(小牛田駅)が管理する無人駅である[4][新聞 1]。2020年(令和2年)3月14日までは、JR東日本東北総合サービスが駅業務を受託する業務委託駅であった。駅舎内には自動券売機ならびに、ロケーションシステムが石巻線用と気仙沼線BRT用でそれぞれ設置されている。
2015年(平成27年)には気仙沼線BRTの当駅への延伸に伴い、乗降場が駅前に設置されている。当駅で石巻線と気仙沼線BRTを乗り継いだ場合、BRTの当駅 - 柳津駅間は鉄道運賃が通算される。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■石巻線 (■気仙沼線含む) | 上り | 小牛田方面[8] |
2 | ■石巻線 | 下り | 石巻・女川方面[8] |
■気仙沼線 | 柳津方面[8] | ||
3 | ■石巻線 (■気仙沼線含む) | 上り | 小牛田方面[8] |
■石巻線 | 下り | 石巻・女川方面[8] | |
■気仙沼線 | 柳津方面[8] |
- 当駅始発は3番線(ただし、気仙沼線初列車のみ2番線)を使用。
- 乗務員休憩所が設置されている。
- 夜間滞泊の設定はなく、石巻線下り終列車(当駅止まり)ならびに石巻線上りと気仙沼線のいずれも初列車(当駅始発)は、小牛田駅 - 当駅間を回送運用される。
- 駅舎内(2023年7月)
- ホーム(2023年7月)
- BRTのりば(2023年7月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)のBRTの1日平均乗車人員は12人である[BRT 1]。鉄道の利用状況については無人化のため、現在は公表されていない。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員 | |||||
---|---|---|---|---|---|
年度 | 鉄道 | BRT | 出典 | ||
定期外 | 定期 | 合計 | |||
2000年(平成12年) | 334 | 未開業 | [鉄道 1] | ||
2001年(平成13年) | 317 | [鉄道 2] | |||
2002年(平成14年) | 299 | [鉄道 3] | |||
2003年(平成15年) | 274 | [鉄道 4] | |||
2004年(平成16年) | 261 | [鉄道 5] | |||
2005年(平成17年) | 247 | [鉄道 6] | |||
2006年(平成18年) | 236 | [鉄道 7] | |||
2007年(平成19年) | 237 | [鉄道 8] | |||
2008年(平成20年) | 227 | [鉄道 9] | |||
2009年(平成21年) | 205 | [鉄道 10] | |||
2010年(平成22年) | 180 | [鉄道 11] | |||
2011年(平成23年) | 非公表 | ||||
2012年(平成24年) | 42 | 132 | 174 | [鉄道 12] | |
2013年(平成25年) | 43 | 130 | 173 | [鉄道 13] | |
2014年(平成26年) | 40 | 119 | 160 | [鉄道 14] | |
2015年(平成27年) | 44 | 121 | 166 | 30 | [鉄道 15][BRT 2] |
2016年(平成28年) | 47 | 114 | 162 | 29 | [鉄道 16][BRT 3] |
2017年(平成29年) | 45 | 118 | 163 | 28 | [鉄道 17][BRT 4] |
2018年(平成30年) | 41 | 120 | 161 | 17 | [鉄道 18][BRT 5] |
2019年(令和元年) | 非公表 | 17 | [BRT 6] | ||
2020年(令和 | 2年)8 | [BRT 7] | |||
2021年(令和 | 3年)14 | [BRT 8] | |||
2022年(令和 | 4年)7 | [BRT 9] | |||
2023年(令和 | 5年)12 | [BRT 1] |
駅周辺
[編集]元の河南町の中心集落である。
- 石巻市役所河南総合支所(旧・河南町役場)
- 宝ケ峯縄文記念館
- 河南郵便局
- 石巻警察署前谷地駐在所
- 国道108号
- 宮城県道21号河南米山線
- 宮城県道29号河南築館線
- 宮城県道195号前谷地停車場線
- 石巻商工信用組合前谷地支店
- ミヤコーバス「前谷地駅前」停留所
隣の駅
[編集]隣の停留所
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線BRT
- 前谷地駅 - 柳津駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(前谷地駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月7日閲覧。
- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年1月20日、27頁。
- ^ a b c d e f 石野 1998, p. 481.
- ^ a b c “業務部速報(提案「白石駅 駅業務委託の拡大について」)” (PDF). JREU仙台地本業務部 (2020年2月7日). 2020年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『逓信省告示第169号』大正3年3月20日官報第491号3ページ
- ^ 石野 1998, p. 483.
- ^ 「日本国有鉄道公示第52号」『官報』1982年6月5日。
- ^ a b c d e f “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(前谷地駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年1月4日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『気仙沼線BRT運行区間の前谷地駅延伸について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道盛岡支社、2015年4月23日。オリジナルの2020年6月20日時点におけるアーカイブ 。2020年11月7日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月11日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b c 「石巻かほく)JR3駅を無人化 石巻線の渡波、前谷地が先行 仙石線・陸前小野は来月」『石巻かほく』三陸河北新報社、2020年3月20日。オリジナルの2020年3月20日時点におけるアーカイブ。2020年5月25日閲覧。
利用状況
[編集]- 鉄道
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
- BRT
- ^ a b “BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日閲覧。
参考文献
[編集]- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(前谷地駅):JR東日本