叶精二
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叶 精二(かのう せいじ)は、日本の映像研究家、高畑勲・宮崎駿作品研究所代表。東京造形大学 特任教授[1]。
亜細亜大学・早稲田大学[2]・大正大学・東京工学院・女子美術大学講師。朝日カルチャーセンター 新宿教室 講師。
人物
[編集]- アニメーション作品全般、特に宮崎駿、高畑勲、大塚康生、森康二、大工原章、近藤喜文、小田部羊一、奥山玲子らの関わった作品、東映動画初期の長編研究、スタジオジブリ作品研究を中心に活動している。
- ディズニー、ピクサー、イルミネーション、カートゥーン・サルーンほかアメリカ、フランス、イギリス、アイルランドなどの海外スタジオ制作による長編・短編作品・作家の研究、ストップモーション・アニメーションの取材・批評・解説なども多数担当している。
来歴
[編集]1990年代から高畑勲・宮崎駿作品研究所名義で同人誌を多数発行。
1997年、『「もののけ姫」を読み解く』のメインライターとして注目を集め、『「ホーホケキョ となりの山田くん」を読み解く!?』(1999年)『「千と千尋の神隠し」を読む40の目』(2001年)など多くの特集誌・雑誌・書籍に寄稿。
2002年より亜細亜大学講師として講義「アニメーションの世界」を担当する。
2007年より東京工学院・テクノスカレッジ アニメーション科で講義「アニメーション概論1」「アニメーション概論2」を担当する。
2013年より朝日新聞社の報道サイトWEBRONZA(現 論座)のライターとして連載や取材記事を担当する。
2014年より2017年まで、早稲田大学・文化構想学部 表象・メディア論系/文化研究科で講義「アニメ・マンガ論」を担当する。
2016年より東京アニメアワードフェスティバル コンペディション部門作品上映のモデレーターを担当する。
2016年より三鷹の森ジブリ美術館「アニメーション文化調査研究活動助成制度」選考委員。
2019年、「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」展示アドバイザー、図録執筆、記念講演を担当する。
2020年より女子美術大学・芸術学部で講義「色彩文化概論」を担当する。
2022年より東京造形大学・アニメーション専攻領域で講義を担当。
2023年4月より、東京造形大学・アニメーション専攻領域の特任教授に就任。
2023年5月、大塚康生著『道楽もの雑記帖』の編集・構成を担当。
著書に『日本のアニメーションを築いた人々』、『宮崎駿全書』、「『アナと雪の女王』の光と影」、共著に『王と鳥 スタジオジブリの原点』などがある。
大塚康生著『作画汗まみれ 増補改訂版』(2001年 徳間書店)では考証、『作画汗まみれ 改訂最新版』(2013年 文藝春秋)では構成・考証・編集協力を担当する。
沖浦啓之・押井守 ほか著『人狼 JIN-ROH 沖浦啓之絵コンテ集』(2018年 復刊ドットコム)では企画・編集協力・取材構成を担当した。
著作
[編集]- 日本のアニメーションを築いた人々(2004年 若草書房)
- 日本のアニメーションを築いた人々 新版(2019年 復刊ドットコム)
- 宮崎駿全書(2006年 フィルムアート社)
- 『アナと雪の女王』の光と影(2014年 七つ森書館)
編著
[編集]共著
[編集]- 王と鳥 スタジオジブリの原点(2006年 大月書店) - 高畑勲、大塚康生、藤本一勇との共著
- 粘菌 ~驚くべき生命力の謎~(2007年 誠文堂新光社) - 寄稿
- マンガで探検! アニメーションのひみつ1(2017年 大月書店) - 編著、大塚康生 監修
- マンガで探検! アニメーションのひみつ2(2017年 大月書店) - 編著、大塚康生 監修
- マンガで探検! アニメーションのひみつ3(2017年 大月書店) - 編著、大塚康生 監修
- 高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの図録(2019年 東京国立近代美術館) - 全作品解説
- 太陽の王子 ホルスの大冒険と東映長編まんが映画の世界(2023年 双葉社)-解説文・協力
- 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』(2023年 徳間書店)-共著
出典
[編集]- ^ “東京造形大学 教員プロフィール”. 東京造形大学. 2023年4月閲覧。
- ^ フィルムアート社「宮崎駿全書」早稲田大学シラバス詳細照会
外部リンク
[編集]- 高畑勲・宮崎駿作品研究所
- 叶精二 (@seijikanoh) - X(旧Twitter)