君といつまでも

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君といつまでも
加山雄三シングル
B面 夜空の星
リリース
規格 シングルレコード
ジャンル 歌謡曲
レーベル 東芝レコード
(東芝音楽工業)
作詞・作曲 岩谷時子弾厚作
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 1位(レコード・マンスリー、歌謡曲ベストセラーランキング)
  • 加山雄三 シングル 年表
    恋は紅いバラ
    1965年
    君といつまでも
    ブラック・サンド・ビーチ
    1965年
    夕陽は赤く
    1966年
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    夜空の星
    加山雄三シングル
    A面 君といつまでも
    リリース
    規格 シングルレコード
    ジャンル ポップス(歌謡曲)
    レーベル 東芝レコード
    (東芝音楽工業)
    作詞・作曲 岩谷時子弾厚作
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    君といつまでも (きみといつまでも) は、加山雄三の5枚目のシングル。1965年12月5日発売。

    概要[編集]

    本楽曲はジャズのスタンダード・ナンバーになっている「On the Sunny Side of the Street(邦題 明るい表通りで)」を下敷きに作った前作「恋は紅いバラ」を渡辺プロダクション創業者の渡辺晋が気に入り、コード進行そのままにアレンジし直し作られたもので、当時は著作権のことなど知らずそのまま作ったと朝日新聞のインタビューで加山雄三自身が答えてる[1]

    収録は毎日放送千里丘放送センターで行われた。編曲(アレンジ)が気に入った加山が、嬉しさのあまり「いやあ、幸せだなぁ」と呟いた。そのことから、後に流行語となる台詞が間奏に収録されることとなった[2]

    300万枚を超える大ヒットになり[3]1966年第8回日本レコード大賞の特別賞となった。

    1966年には、アメリカキャピトル・レコードからシングル盤が発売されている。曲名表記は「君といつまでも」が「Love Forever (Kimi-To-Itsumadero)」(ママ)、「夜空の星」が「A Star In The Night (Yozara No Hoshi)」。

    加山の主演映画『エレキの若大将』(1965年、東宝/岩内克己監督)では、主題歌として、「君といつまでも」と「夜空の星」がともに歌われている。

    「君といつまでも」は『アルプスの若大将』(1966年東宝古澤憲吾監督)の主題歌としても使われている。また、草刈正雄主演の『がんばれ!若大将』(1975年、東宝/小谷承靖監督)と『激突!若大将』(1976年、東宝/小谷承靖監督)では、オープニングの「東宝マーク」のBGMに使われた。更に、2003年度下半期の連続テレビ小説てるてる家族』(NHK大阪放送局製作)の第81話でも使用された。

    また、「夜空の星」は1991年に、加山自身のセルフカバーとして日産・アトラスのCMソングに起用された。

    桑田佳祐が『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』で「君といつまでも」の歌詞を変えて披露しようとしたが、過激すぎて放送できなかった。また、2014年自身のラジオ番組の公開収録企画で歌唱した際は歌詞は原曲通りだったものの、セリフの部分は加山を称えるものに変えられ[4]、同年8月22日に日本武道館で行った加山のコンサートに桑田がゲスト出演した際にもセリフの部分を「僕、言っていいですか?」と許可を取った上で担当した[5]

    2017年2月6日より「君といつまでも」がインストゥルメンタルバージョンとしてサントリートリスクラシック」のCM使用曲として起用されている。

    収録曲[編集]

    1. 君といつまでも
      作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作(加山雄三)、編曲:森岡賢一郎
    2. 夜空の星
      作詞:岩谷時子、作曲・編曲:弾厚作(加山雄三)
      バックの演奏は寺内タケシとブルージーンズが担当している。

    NHK紅白歌合戦出場回[編集]

    ザ・ベンチャーズ盤[編集]

    君といつまでも
    ザ・ベンチャーズシングル
    B面 夜空の星
    リリース
    規格 シングルレコード
    ジャンル インストゥルメンタル
    レーベル LIBERTY RECORDS
    東芝音楽工業
    作曲 弾厚作
    ザ・ベンチャーズ シングル 年表
    蜜の味
    (1966年)
    君といつまでも
    バットマン
    (1966年)
    アウトオブ・リミッツ
    (1966年)
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    1966年3月20日ザ・ベンチャーズが日本市場向けシングルとしてカバーし、日本では加山のオリジナル盤と並行してヒットした。1966年1月〜6月(上半期)の日本での最大のヒットシングルは、日本吹き込み盤では加山の、洋楽ポピュラーではザ・ベンチャーズの、それぞれ「君といつまでも」であったとされる[6]

    文化放送ユア・ヒット・パレード』でも1966年度の年間1位[7]を記録。

    収録曲[編集]

    1. 君といつまでも (KIMI-TO-ITSUMADEMO)
      作曲:弾厚作(加山雄三)、編曲:ザ・ベンチャーズ
    2. 夜空の星 (YOZORA-NO-HOSHI)
      作曲:弾厚作(加山雄三)、編曲:ザ・ベンチャーズ

    その他のカヴァー[編集]

    「君といつまでも」[編集]

    「夜空の星」[編集]

    • THE ALFEE(1997年、トリビュート・アルバム『60 CANDLES』収録)
    • 氷川きよし(2002年、アルバム『銀河〜星空の秋子〜』収録)
    • 忌野清志郎(2003年、アルバム『加山雄三カバー・ソングス ホライズン』収録)
    • 村下孝蔵

    「君といつまでも」収録CD[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ ヒット連発から借金23億円 加山雄三、夫婦で卵かけご飯分けた苦難”. 朝日新聞 . 朝日新聞社  (2023年8月6日). 2023年8月7日閲覧。
    2. ^ 黒柳徹子 × 加山雄三 第1夜”. ミュージック ポートレイト. 日本放送協会 (2014年5月15日). 2014年7月24日閲覧。
    3. ^ 愛と未来のために―加山雄三画集〈7〉 (加山雄三画集 (7)) (大型本)、Amazon.co.jp
    4. ^ 【ライブレポート】桑田佳祐、番組リスナーを前に熱唱。サザンからクラプトンまでBARKS
    5. ^ 加山雄三の喜寿を桑田佳祐お祝い「幸せだなぁ」武道館に駆けつけた2014年8月24日 スポニチアネックス
    6. ^ ベンチャーズのシングル「二人の銀座/エイト・マイルズ・ハイ」ジャケット裏面の福田一郎による解説より。
    7. ^ 小藤武門『S盤アワーわが青春のポップス』巻末掲載「ポピュラー音楽年表 1945〜1982」アドパックセンター、1982年、95頁。ISBN 4-900378-02-X。(この章のみ本文とは別にノンブルが打たれている)