大内秀明

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大内秀明
マルクス経済学宇野経済学
生誕 1932年10月??
日本の旗 日本東京府東京市
死没 2024年1月9日(91歳没)
日本の旗 日本宮城県仙台市
研究機関 東北大学
母校 東京大学経済学部
影響を
受けた人物
カール・マルクス
宇野弘蔵
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大内 秀明(おおうち ひであき、1932年10月 - 2024年1月9日)は、日本経済学者マルクス経済学研究者。東北大学名誉教授

来歴[編集]

1932年東京市(現・東京都)に生まれる。神奈川県立小田原高校東京大学経済学部を卒業、東京大学大学院社会科学研究科博士課程を修了し、1963年に 『価値論の形成』で東京大学より経済学博士学位を受ける。その後、東北大学教養部教授を務める。

1993年に東北大学を退官して名誉教授となる一方、東北科学技術短期大学学長に就任した。この年、社会党シャドーキャビネットで「経済企画庁長官」に任じられた。

1999年より、東北文化学園大学総合政策学部で教授を務める(2003年まで)。

2024年1月9日、入所していた仙台市内の介護老人保健施設で老衰のため死去した。91歳没[1]

著書[編集]

  • 『価値論の形成』東京大学出版会、1964年
  • 『景気と恐慌―経済危機の本質 -』紀伊国屋書店、1966年
  • 『転機に立つ日本資本主義』現代評論社、1970年
  • 宇野経済学の基本問題』現代評論社、1971年
  • 『多極化のなかの日本経済―戦後体制の崩壊と再編』河出書房新社、1972年
  • 『日本資本主義の再編成―高度経済成長とその破綻』現代評論社、1974年
  • 宇野弘蔵―著作と思想』有斐閣、1979年
  • 『「資本論」の常識―現代の生活を問い直す発想』講談社、1984年 ISBN 978-4061321205
  • 『いま、税金を考える』三一書房、1988年 ISBN 978-4380880087
  • 『連合新時代の構図』第一書林、1989年 ISBN 978-4886460455
  • 『新しい現実と社会民主主義』第一書林、1990年 ISBN 978-4886460585
  • 『ソフトノミックス』日本評論社、1990年 ISBN 978-4535578661
  • 『世界と日本 新しい読み方』講談社、1991年 ISBN 978-4062053167
  • 『もう一人のマルクス』日本評論社、1991年 ISBN 978-4535579774
  • 『東アジア地域統合と日本経済―アジア単一通貨への道』日本経済評論社、1998年 ISBN 978-4818810327
  • 『知識社会の経済学―ポスト資本主義社会の構造改革』日本評論社、1999年 ISBN 978-4535551640
  • 『恐慌論の形成―ニューエコノミーと景気循環の衰減』日本評論社、2005年 ISBN 978-4535553552
  • 『賢治とモリスの環境芸術―芸術をもてあの灰色の労働を燃せ』時潮社、2007年 ISBN 978-4788806214
  • 『ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動を支えた思想』平凡社、2012年
  • 『甦るマルクス 「晩期マルクス」とコミュニタリアニズム、そして宮澤賢治』社会評論社〈だるま舎叢書〉、2022年

受賞・顕彰[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “大内秀明さん死去 91歳、マルクス経済学者 東北から地域づくりに関する提言続ける”. 河北新報. (2024年1月10日). https://kahoku.news/articles/20240109khn000077.html 2024年1月10日閲覧。 
  2. ^ 平成23年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 3 (2011年). 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
  3. ^ 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞が決定しました - 宮沢賢治学会イーハトーブセンター(2023年8月10日)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]