小出広美

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小出 広美
出生名 小出 広美
生誕 (1966-03-03) 1966年3月3日(58歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県海部郡大治町
学歴 堀越高等学校中退
ジャンル アイドル
活動期間 1981年 - 1982年(ローカルタレント時代)
1983年 - 1984年(歌手時代)
1987年 - 1995年(グラビアアイドル時代)
レーベル キングレコード
事務所 巣山プロダクション(1983年)
研音(1983年 - 1984年)
アクアプロモーション(1992年 - 1994年)

小出 広美(こいで ひろみ、1966年(昭和41年)3月3日[1] - )は、愛知県出身の元ローカルタレント、元アイドル歌手、元グラビアアイドル。本名同じ[1]。中学生の頃より名古屋の芸能事務所巣山プロダクションに在籍。2020年3月現在はブリーダー派遣社員の仕事をしている。

来歴[編集]

  • 愛知県海部郡大治町出身。堀越高等学校中退。
  • 津島女子高等学校1年生の時に名古屋に所在する「国際児童劇団」に入り、芸能活動をスタート[1]。当初は地元・名古屋でタレント活動をしており[2]1981年、『ぱろぱろエブリデイ』(CBCテレビ)に火曜日アシスタントとしてレギュラー出演[1]。番組内で小出をモチーフにしたドラマも作られ、番組を見たキングレコードの関係者にスカウトされて東京に進出[1]。『レッツゴーヤング』(NHK)の番組内グループサンデーズのメンバーに選抜され、1983年にはキングレコードより「タブー」でアイドル歌手としてデビュー。デビュー時のキャッチフレーズは「'83 誰もがKOIDE(恋で)狂いです」。マイナー調の中森明菜路線の歌謡曲で“ポスト明菜”として注目を浴びた[3]。サードシングル「水色の輝き」(アニメ『聖戦士ダンバイン』挿入歌)のリリース発売直後、キングレコードから中森明菜と同じ所属事務所研音へ移籍。
  • 1984年にシングル「最近のム・ス・メ」を発売する予定がお蔵入りとなり、研音から契約を破棄され、事実上の引退となる。中森明菜に嫌われ解雇になったと噂があるが、事務所の契約上のトラブルに巻き込まれたのが原因と本人が語っている[4][5]
  • シングル「最近のム・ス・メ」は業界関係者向けのサンプル盤が数百枚しかプレスされず、中古レコード市場で高額で取引されている。後年、CDとして再発売されたが、これも発売直後に廃盤となった。権利関係に問題があったとされる。[要出典]
  • シングル「最近のム・ス・メ」は、堀江しのぶが「最近の娘」というタイトルでカバーし発売する予定だったが、諸事情で別の曲になった。そのため「最近の娘」はテレビのみの披露となった。また、B面の「罪と罰」は1984年にデビューしたアイドル、阿部真弓によってカバーされている。
  • 1987年からはグラビアを中心に活動し、数冊の写真集及びヘアヌード写真集を発売する。その傍ら、都内の高級クラブ「水芭蕉」のママとなり、名古屋店もオープンさせるが突然閉店。45歳の時、水商売の世界から足を洗う。
  • キングレコードからベスト盤「小出広美パーフェクト・ベスト」が2010年7月7日に発売されたが、これは復刻版ブームに便乗し本人に無断で企画されたもので、厳重抗議の上で発売を止めさせた[6]。同年11月「週刊現代」にてヘアヌードグラビアで久々に登場。
  • 2011年に発生した東日本大震災が人生の転機となる。ブリーダーになる前は、渡米して雑貨の卸業などをしていた[7]
  • 2016年7月8日放送TBS系『爆報! THE フライデー』で久々にテレビ出演した。
  • 当人はいわゆる「不作の83年デビュー組アイドル」の一人ではあるが、同じくその一人である松本明子の呼び掛けにより2018年東京銀座博品館劇場で行われたデビュー35周年の合同ライブイベントには、同ライブの参加メンバー[8]はもとより芸能界とも完全に距離を置いていることもあって参加していない[9]
  • 2020年3月21日、日本テレビ系列バラエティ番組有吉反省会 2時間スペシャル 昭和・平成・令和のアイドル事件簿ランキングベスト30!』に出演。アイドル時代の衣装(「タブー」「チェンジLOVE」)をメルカリに高額で出品した事情などを語った[3]
  • 2022年現在、「神真都Q」のメンバーとなり「行政交渉部隊」で活動、反ワクチン運動デモなどに参加している[10]
  • 2022年10月26日、自身のFacebookの公開を開始。
  • 2023年5月24日には本人監修、全シングル音源及び発売中止となった「最近のム・ス・メ」、当時レコーディングした未発表曲「純愛ストーリー」のちに同期デビューの原真祐美がオリジナルアルバム「コントラスト」で発表する「コントラスト」「青春の向こう側」まで収録したCD2枚組によるコンプリートアルバム『コンプリート小出広美』を昭和歌謡ジュークボックスから発売。6/5付オリコン週間チャート70位を記録。過去にリリースされたシングル、アルバムの中で自己最高位を記録。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
キングレコード
1st 1983年3月21日 タブー 銀曜日銅曜日 7inch K07S-385 75位
2nd 1983年6月21日 チェンジLOVE Something Romantic 7inch K07S-409 82位
スターチャイルド
3rd 1983年8月5日 水色の輝き 青のスピーチ・バルーン 7inch K07S-3059 77位
キングレコード
4th 1983年10月21日 心はプリズム 夢で逢いましょう 7inch K07S-469 圏外
5th 1984年5月5日(発売中止) 最近のム・ス・メ 罪と罰 7inch K07S-518

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

# 発売日 タイトル 規格 規格品番
キングレコード
1st 1983年8月5日 わ・た・しは広美 LP K28A-402 89位

ミニ・アルバム[編集]

# 発売日 タイトル 規格 規格品番
キングレコード
1st 1983年12月5日 I♥EXCITING MINI LP K20A-480 圏外

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
キングレコード
1st 2010年7月7日(発売中止) 小出広美 パーフェクト・ベスト CD KICS-1582
昭和歌謡ジュークボックス
2st 2023年5月24日 コンプリート小出広美 CD DSKA-45 70位

タイアップ一覧[編集]

使用年 曲名 タイアップ 収録作品
1983年 水色の輝き 名古屋テレビテレビ朝日系アニメ『聖戦士ダンバイン』挿入歌 シングル「水色の輝き」
青のスピーチ・バルーン

写真集[編集]

  1. HIROMI(1983年12月15日、近代映画社、撮影:小杉修造)ISBN 978-4764814820
  2. 小出広美写真集(1988年1月、近代映画社、撮影:遠藤晴穂)
  3. したづつみをどーぞデリシャス(1990年、ビックマン、撮影:西田幸樹ISBN 978-4894050259
  4. REMEMBER 熱い追憶(1992年7月、ワニブックス、撮影:野村誠ISBN 978-4847022753
  5. REMEMBER(1993年、ドリームワークス出版)ISBN 978-4886180421
  6. EVA(エバ)(1993年11月1日、TIS、撮影:ハナブサ・リュウISBN 978-4886180964
  7. メドゥーサ(1995年11月、ドリームワークス出版、撮影:イリナ・イオネスコISBN 978-4886181343
  8. LEGEND ACTRESS<3>(2002年7月1日、TIS、撮影:ハナブサ・リュウ)ISBN 978-4886182753

ビデオ[編集]

  1. ロンリー・ハピネス(1988年3月15日、大陸書房
  2. 夢をもらって(1988年6月10日、大陸書房)
  3. したづつみをどーぞデリシャス(1990年、パワースポーツ)
  4. Love Portion(1990年、サザンクロスビデオ)

出演[編集]

ラジオ[編集]

CM[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 河北新報 1983年6月20日 20面「登場」コーナー
  2. ^ “俺たちが悶絶した「昭和のボイン」大博覧会(3)<直撃3・小出広美>”. アサ芸プラス. (2018年6月20日). https://www.asagei.com/excerpt/106275 2020年2月10日閲覧。 
  3. ^ a b 2020年3月21日放送 21:00 - 22:54 日本テレビ 有吉反省会”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2020年3月21日). 2020年3月22日閲覧。
  4. ^ 「FLASH」2019年5月7日・14日・21日合併号記事「伝説の80年代アイドルを探せ!」より
  5. ^ a b "あの80年代アイドルに総直撃!〈小出広美〉デビュー1年目の「CMトラブル」真相「アイスをかじって出して50回の挙句…」". Asagei Biz. 徳間書店. 15 January 2023. 2023年1月15日閲覧
  6. ^ 元グラドル小出広美さん トイプードル希少種ブリーダーに(4/5) 日刊ゲンダイ2021年2月15日
  7. ^ “中森明菜の後輩だった「小出広美」現在はブリーダーに”. FLASH. (2019年5月4日). https://smart-flash.jp/showbiz/68854/ 2021年1月3日閲覧。 
  8. ^ 松本、森尾由美大沢逸美桑田靖子徳丸純子木元ゆうこ小林千絵
  9. ^ 小出以外ではいとうまい子岩井小百合原真祐美井上あずみらが不参加。
  10. ^ "元グラドル小出広美さんは日本最大規模の「反ワクチン団体」で活動 そのワケを本人に直撃". 日刊ゲンダイDIGITAL. 日刊現代. 12 March 2022. 2022年3月12日閲覧

関連項目[編集]