小学館ノンフィクション大賞

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小学館ノンフィクション大賞(しょうがくかんのんふぃくしょんたいしょう)は、小学館が主催するノンフィクション(未発表原稿)を対象とした公募制の文学賞である。ノンフィクション作家の登竜門のひとつと位置づけられている。

1993年週刊ポストSAPIOにて「21世紀国際ノンフィクション大賞」として創設され、第7回より現在の名称となる。作品は原稿用紙200~300枚で、応募は8月末に締切られる。小学館社員による選考会で最終候補作(通常5篇)を選び、その後外部の選考委員によって受賞作が決定する。応募締切り、発表、賞金は推移しており、2021年現在は8月末締切、12月発表、賞金は300万円となっている。受賞作は小学館より単行本として刊行される。その際、改題されることも多い。

歴代受賞作[編集]

第1回から第10回[編集]

  • 第1回(1994年
  • 第2回(1995年
    • 大賞『乳房再建』(三島英子
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第3回(1996年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『カフカスの小さな国』(林克明)・『残酷な楽園』(降旗学)・『ライオンの夢』(神山典士
  • 第4回(1997年
  • 第5回(1998年
  • 第6回(1999年
  • 第7回(2000年
    • 大賞『まぐろ土佐船 にわかコック奮戦記』(斎藤健次
    • 優秀賞『フィリピデスの懊悩』(増田晶文)改題→『速すぎたランナー』
  • 第8回(2001年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『中国共産党に消された人々』(相馬勝)・『パラダイスウォーカー どこまでも車イスでいく』(中村勝雄)・『マルチルの刻印』(渡辺千尋
  • 第9回(2002年
    • 大賞『みかん畑に帰りたかった』(埜口保男
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第10回(2003年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『赤と黒と緑の地にて』(やまもとくみこ)改題→『中国人ムスリムの末裔たち―雲南からミャンマーへ』

第11回から第20回[編集]

第21回から第30回[編集]

  • 第21回(2014年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『産めない先進国──世界の不妊治療現場を行く』(宮下洋一)・『ゆめいらんかね──やしきたかじん伝』(角岡伸彦
  • 第22回(2015年
    • 大賞 『小倉昌男 祈りと経営』(森健
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第23回(2016年
    • 大賞 『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』(柳川悠二
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第24回(2017年
    • 大賞 『消された信仰 最後の「かくれキリシタン」の暮らす島』(広野真嗣
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第25回(2018年
    • 大賞 『牙~アフリカゾウの密猟問題を追って~』(三浦英之
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第26回(2019年
    • 大賞 『家族写真 3・11原発事故と忘れられた津波』(笠井千晶
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第27回(2020年
    • 大賞 『帰らざる河 海峡の画家イ・ジュンソプとその愛』(大貫智子
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第28回(2021年
  • 第29回(2022年
    • 大賞 『特攻服を着た少女と1825日』(比嘉健二
  • 第30回(2023年

候補作[編集]

最終候補に残りながら受賞を逃した作品で、その後小学館及び他社から刊行されたものもある。

  • 第1回
    • 『椰子・唐辛子・鰹節』(『南の島のカレーライス』に改題)丹野冨雄(南船北馬舎)
  • 第2回
  • 第6回
    • 『貴志康一 永遠の青年音楽家』毛利眞人(国書刊行会)
  • 第9回
  • 第11回
  • 第12回
  • 第13回
  • 第19回
    • 『忘れられた響き 木琴王・平岡養一』(『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』に改題)通崎睦美(講談社)
  • 第23回
  • 第26回
    • 『ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』石戸諭(小学館)

選考委員[編集]

その他のノンフィクション賞[編集]

外部リンク[編集]