岡安譲

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おかやす ゆずる
岡安 譲
阪神競馬場にて
(2013年9月8日)
プロフィール
愛称 オカヤスイーツ、ナルシス岡安、ゆずぼん、おかまやす[1]
出身地 日本の旗 日本埼玉県久喜市
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1974-05-26) 1974年5月26日(49歳)
血液型 B型
最終学歴 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
勤務局 関西テレビ放送
部署 編成局アナウンス部
活動期間 1997年 - 現在
ジャンル 報道番組情報番組スポーツ番組
公式サイト ANNOUNCER PROFILE
出演番組・活動
出演中よ〜いドン!
KEIBA BEAT
出演経歴FNNスーパーニュースアンカー
ゆうがたLIVE ワンダー
おチャの「ま」
カンテら!』(ラジオ大阪)など

岡安 譲(おかやす ゆずる、1974年5月26日 - )は、関西テレビ編成局アナウンス部所属のアナウンサー

来歴[編集]

埼玉県久喜市の出身で、小学生時代にテレビ朝日プロレス中継を通じて古舘伊知郎(元・同局アナウンサー)の実況に憧れたことからアナウンサーを目指した。

小学校からの卒業後は、慶應義塾中等部から慶應義塾高等学校を経て慶應義塾大学法学部政治学科へ進学。自由民主党参議院議員和田政宗(広報副本部長)は大学時代からの親友で、就職活動でもNHKと関西テレビのアナウンス職試験を一緒に受けていた。その結果、和田はNHKに採用。自身は関西テレビの試験に合格したため、大学卒業後の1997年4月1日付でアナウンサーとして入社した。

上記のように大学生時代まで関西地方と縁がなかったにもかかわらず、関西テレビへの入社を希望したのは、同局のアナウンサーであった杉本清への憧れであった[2]から競馬中継の実況を志していたことによる[3]。岡安は大学生時代から競馬自体への造詣を深めていることもあり、入社後は競馬中継の実況に力を入れている。折しも、関西テレビでは、岡安の入社と入れ替わる形で杉本が定年退職。先輩アナウンサーの豊田康雄も、報道番組のキャスターに専念すべく、競馬の担当から離脱することとなり、その豊田の後任で岡安が競馬実況を担当することとなった。

2012年には、第60回阪神大賞典テレビ中継(3月18日放送)の実況が高く評価された末に、2013年度FNSアナウンス大賞の「大賞」を受賞した[4]。この賞は関西テレビを含むFNSの加盟局から「最も優秀」と評価されたアナウンサーに贈られるもので、関西テレビからの受賞者は、杉本・山本浩之馬場鉄志・豊田に次いで5人目である。

その一方で、2006年4月5日から2017年3月24日までの平日の夕方には、関西ローカル向け報道・情報番組(『FNNスーパーニュースアンカー』→『 ゆうがたLIVE ワンダー』→『 みんなのニュース ワンダー』)でキャスターを務めていた。本人によれば、「ニュースキャスターへの転身は本意ではなかったが、続けるうちに、競馬実況と甲乙が付けられないほど好きな仕事になった」という[3]

『スーパーニュースアンカー』では2012年9月28日までサブキャスターを務めていたが、2013年9月30日からアンカーマン(メインキャスター)へ昇格したことに伴って、競馬実況から一時離脱[5]。ただし、週末に放送される競馬・プロ野球以外のスポーツ中継では、引き続き実況を担当していた。

2017年3月24日の『みんなのニュース ワンダー』最終回をもって、足掛け11年担当してきた平日夕方の報道・情報番組のニュースキャスターから勇退した[6]ことを機に、4月2日放送分の『KEIBA BEAT』から競馬中継へ復帰。スタジオでの進行担当やゲート前のリポーターとしてブランクを埋めた[7][8]後に、2018年1月7日の寿ステークス中継から実況を再開していた。2023年2月26日放送分から、スタジオでの進行担当に復帰する傍らレース実況も行うことになった。

なお、勤務する関西テレビはテレビ単営局だが、2021年度にはラジオ大阪フジサンケイグループのラジオ単営局)の『カンテら!』(事前収録番組で毎週火・水曜日の未明に放送)のパーソナリティ陣にも名を連ねていた。

人物[編集]

身長169.9cm、体重55kg。メイクにこだわり、メイクセットを持ち歩いている。エアロビクスを趣味とし、「そのうち大会に出ようと思います」と語っている。無類のスイーツ好きで、スイーツ食べ歩きも趣味とする。このため競馬以外ではこの分野にも力を入れており、「オカヤスイーツ博士」というキャラクターに扮しスイーツをテーマとした番組を担当[3]。関西テレビのホームページ上でもスイーツに関するコラムを執筆し、雑誌のスイーツ特集にもしばしば登場する。さらに、過去に数回「オカヤスイーツプロデュース」と銘打ったオリジナルスイーツも販売したことがある。

主な仕事歴[編集]

出演番組[編集]

現在[編集]

  • ごきげんライフスタイル よ〜いドン! - 天気予報を毎週水曜日に担当。2021年には、「スシローCafe部」(あきんどスシローの店舗向けスイーツを開発する部署)とのコラボレーション企画で、「オカヤスイーツ考案 混ぜて飲むきなこプリン」という期間・地域限定メニューを開発した(8月3日から近畿2府4県・徳島県内の店舗内限定で発売)[13]
  • KEIBA BEAT
  • 大阪国際女子マラソン - 1998年度・2003年度 - 2014年度・2016年度・2018年度・2019年度に中継のリポーターを務めた。2016年度は折り返し地点からのリポート、2018年度・2019年度はバイクリポートを担当。2020年度の第40回大会で、フルマラソン中継としては入社後初めての実況を任されていた[14]。2021年度・2022年度にもメイン実況を担当。
  • カンテレNEWS(不定期)

過去[編集]

競馬GI担当レース[編集]

前述の通り「スーパーニュースアンカー」のアンカーマンに就任したものの、本人の強い希望で競馬実況は続けるということを自身のツイッターで表明していたが、2014年5月4日開催の天皇賞(春)をもって競馬実況から引退することを自身のブログで表明した。2017年3月24日をもってニュースキャスターを引退したことに伴い、2017年4月2日のKEIBA BEATにて3年ぶりに競馬中継に復帰。2018年11月11日開催のエリザベス女王杯にて、4年6ヶ月ぶりにGI実況を担当した。

名実況

「さぁ、直線を向いた。切れ味勝負、先頭はダイワスカーレットだ、ダイワスカーレット!踏ん張るか、間をついてはレインダンス、外からダービー馬が襲ってくる~!ウオッカが来た、弾けるか、残り100(m)、ダイワ粘るか!外からレインダンス、さらにはウオッカ、ベッラレイアはようやく4番手まで上がってくる。ダイワスカーレット、ダイワスカーレット2冠達成!!ダイワスカーレット2冠達成!!牝馬最強世代の頂点はダイワスカーレット!GIの舞台でまたしてもウオッカを破りました。4コーナー手前から先頭そのまんま堂々と押し切りました。」(2007年秋華賞

「最後の直線大歓声、さぁー、もうオルフェーヴル先頭に立った、サダムパテック2番手、さらには3番手から懸命にロッカヴェラーノ、独走になるのかオルフェーヴル、外からトーセンラー、しかし抜けた抜けたオルフェーヴル、金色の馬体が弾んでいる、オルフェーヴル先頭、これを追うものは無し!オルフェーヴルだ、そして2番手にはハーバーコマンドだ、オルフェーヴルだ、これが第7代の三冠馬だ~!!オルフェーヴル~!!おめでとうオルフェーヴル~!!三冠達成!三冠達成!史上7頭目、ディープインパクト以来6年ぶりの歴史的快挙!」(2011年菊花賞)

「先頭はユニバーサルバンクか、その前にいた、ビートブラックがいる、ビートブラック、まだ前とは20馬身、さぁオルフェーヴルはピンチか、ビートブラック先頭、ゴールデンハインド2番手、トーセンジョーダン、オルフェーヴルは届くのか、あと150(m)しかないぞ~!先頭はビートブラックこれは大波乱か、トーセンジョーダン、ジャガーメイル、外からウインバリアシオンだ、ビートブラックだ、ビートブラックだ、大波乱の春の天皇賞~!なんとビートブラック~!予想だにしなかった展開。オルフェーヴルは掲示板にすら載りません。石橋脩がやりました。」(2012年天皇賞・春)

「先頭はマスターストローク、そしてオルフェーヴルは後ろから3,4頭目。さぁ、最後の直線、今最後の直線に各馬が入ってきます!行け!オルフェーヴル、日本の夢を乗せてさぁ行け!残り530mだ!先頭はこの辺りで替わっているか、ミアンドルが先頭か、ミアンドル先頭か、ソレミアか!そして外から栗毛の馬体が来たぞ~!!日本のオルフェーヴルだ~!!外からオルフェーヴル先頭に替わった!残り300m、オルフェーヴル先頭だ!そして内からマスターストローク!残り200m!先頭はオルフェーヴルだ!栄光まで、あと200m!先頭はオルフェーヴル!しかし外からもう一頭怖い馬が来ている!ソレミアが来ている!しかし先頭はオルフェーヴル!勝てるかどうか!外からソレミアが迫ってくる!オルフェーヴルか、ソレミアか!僅かに交わされたか~!!僅かに、僅かに交わされたか!日本の夢がゴール直前で潰えたか。最後の最後、ソレミアに交わされました。オルフェーヴル、2着。ゴール直前まで、日本は夢を見ました。残り50m、勝利を半分確信しました。しかし外から一頭、フランスのソレミアという牝馬が、オルフェーヴルを交わしていきました。これが凱旋門賞です。これが世界の高い壁です。」(2012年凱旋門賞)

「さぁ、直線コースの攻防に入る!さぁ、先頭はクロコスミアだ、クロコスミア先頭だ、しかし内からラヴズオンリーユーも差を詰めてきた!外からセンテリュオ!一番外からスカーレットカラー。最内を突いてラッキーライラック、最内からラッキーライラック!先頭クロコスミア!ラヴズオンリーユー、センテリュオ!大外から16番のスカーレットカラー!内からラッキーライラックだ!2歳女王が蘇る!2歳女王が蘇る!ラッキーライラックだ!ラッキーライラック復活~!!ラッキーライラック復活~!!1年8ヶ月の長いトンネル今抜けた~!!やったぁラッキーライラック!復活の背中を押したのは、あの父オルフェーヴルのを知るクリストフ・スミヨン!2歳女王蘇りました。」(2019年エリザベス女王杯)

「さぁここから!お釣りはあるのか?クリストフ・ルメール。第4コーナー先頭で直線コースを向こうとしています。レイパパレのすぐ後ろにアカイトリノムスメ。それからランブリングアレー、一番外からアカイイト。さぁ先頭は堂々とレイパパレだ、レイパパレ先頭だ!そして外からなんと、アカイイト!アカイイトが追い込んできた!真ん中を突いてランブリングアレー!ちょっとアカイトリノムスメは苦しい!先頭は1番のレイパパレから、アカイイトに変わった!アカイイト先頭!内1番のレイパパレ!3番手ランブリングアレーから外から5番のステラリアアカイイトだ!これが運命の赤い糸~!!そして2番手はどうか7番のステラリアか!大仕事をやってのけました!人気薄ながら見事G1勝利を手繰り寄せました、アカイイト。運命の相手は幸英明でした!」(2021年エリザベス女王杯)

「先頭はこの辺りでパンサラッサタイトルホルダーだ、タイトルホルダーが先頭に変わった、パンサラッサ、さらには3番手からディープポンドも追い込んでくる!一番外からデアリングタクトマイネルファンロン、タイトルホルダーは離していく!ヒシイグアスが2番手から前を追って来る、そしてディープポンドだ、タイトルホルダーが先頭だ、ヒシイグアスが前に迫って来る、迫って来る!しかし差が詰まらない!タイトルホルダー、3連勝だ、競馬界のエースは俺だ!タイトルホルダー!タイトルホルダーやったー!2分09秒7、大レコード!途轍もないレコードタイム!うぁ~驚いた!何とも途轍もないレコード、タイトルホルダー!この宝塚の舞台から今くっきりとパリ・ロンシャンの凱旋門が見えました!」(2022年宝塚記念)

「さあ直線コースに間もなく入る、バスラットレオンが先頭、セルバーグ頑張っている。内のほうからマテンロウオリオン、さあ一番外にセリフォスが行った、真ん中青い帽子はソーヴァリアント、内のほうから白い帽子ソウルラッシュも来ている、さらには一番外セリフォス、その外側からエルトンバローズも追い込んだ、内のほうからソウルラッシュ、さらには外からセリフォス、ジャスティンカフェの追い込み!ジャスティンカフェの追い込み、さらには一番外からナミュールだ、ナミュールだ、ナミュール牡馬を蹴散らせるかナミュール、内の奥はソウルラッシュ、ナミュールかソウルラッシュかナミュール!並み居る牡馬を打ち破り、ナミュールGI初制覇!やった代打ホームラン藤岡康太!お見事あっぱれ藤岡康太!そして8度目のGIでようやくGIのタイトルを掴みましたナミュール!」(2023年マイルチャンピオンシップ)

日本国内
海外

脚注[編集]

  1. ^ 謎パラ?』にて命名。
  2. ^ 関西テレビ放送(株) - マイナビ2015
  3. ^ a b c 「ブッこませていただきます!」岡安アナ編 - YouTube
  4. ^ narusisuokayasuのツイート(312922190888714241)
  5. ^ 岡安譲のsweetsのススメ 告知ブログ 2014年3月28日
  6. ^ 岡安譲のsweetsのススメ お知らせ 2017年3月10日
  7. ^ narusisuokayasuのツイート(848172806202245121)
  8. ^ narusisuokayasuのツイート(848187140919795712)
  9. ^
  10. ^ 杉本は牡馬では1983年ミスターシービー1984年シンボリルドルフ1994年ナリタブライアン。牝馬では1986年メジロラモーヌ。川島は牡馬では2020年のコントレイル。牝馬では2018年のアーモンドアイ、2023年のリバティアイランド
  11. ^ 岡安の先輩であり、岡安と共にGI実況を担当している大橋雄介よりも先に三冠達成実況を行っている。なお、後に大橋も(牝馬)三冠達成実況アナウンサーとなっている。
  12. ^ [1]
  13. ^ 関西2府4県+徳島県限定!『スシローカフェ部×よ~いドン!』コラボ商品が登場! 8/4(水)~あきんどスシロー2021年8月4日付ニュースリリース)
  14. ^ 道幅狭い周回コース…異例中継の関西テレビ「選手の心にスポットを」(『産経新聞2021年1月29日付記事)
  15. ^ 2006年4月5日 - 2012年9月28日まで水 - 金曜日のサブキャスター、2012年10月4日 - 2013年9月27日まで木・金曜日のサブキャスターを担当。
  16. ^ NHKが国会中継第177回国会参議院予算委員会・平成23年度第一次補正予算審議(東日本大震災復興費用を盛り込んだ2011年度第一次補正予算の審議を春季大型連休返上で行った))放送の為、放送法4条の規定により中止。
  17. ^ 競馬BEAT 2018年11月11日(日) 15時00分~16時00分 の放送内容ヤフーテレビ、2018年11月8日閲覧
  18. ^ 競馬BEAT【朝日杯FS(GI)▽無敗の天才少女が男たちに挑む▽武豊悲願なるか】”. ヤフーテレビ (2018年12月13日). 2018年12月13日閲覧。

外部リンク[編集]