広背筋

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広背筋
広背筋の位置。濃い赤色の所。
広背筋の位置。赤色で示す
ラテン語 musculus latissimus dorsi
英語 Latissimus dorsi muscle
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
第5胸椎(Th5)~第5腰椎(L5)の棘突起、仙骨、腸骨稜、第9~12肋骨
上腕骨上部小結節稜
胸背神経(C6 - C8)
作用

上腕の内転・内旋

体幹の伸展・回旋

肩関節の伸展・内転・内旋

肩甲骨の下制(上腕骨を介して)

骨盤の挙上
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広背筋(こうはいきん、英語: latissimus dorsi)は、背部の筋肉棘腕筋のうち、下方に三角形をなす筋肉である。

第5胸椎(Th5)~第5腰椎(L5)の棘突起、仙骨腸骨稜、第9~12肋骨を起始とし、下部から上外側方、上部から水平に外側方に向かって走り、上腕骨の上部小結節稜に付着する。

上腕骨を伸展、内転、内旋する。広背筋は肩を下制し、上方への逸脱を防ぐ。また、腋窩の後壁を形成する[1]

広背筋は、腕神経叢の枝の一つである胸背神経に支配される。胸背神経に伴う胸背動脈肋間動脈腰動脈の背側枝によって栄養される[1]

広背筋の筋力トレーニング[編集]

チンニング(懸垂)がもっともよく知られており効果も高いが、たいていの人間には負荷が高すぎる。その場合には、ラットプルダウンベント・オーバー・ローイングロープーリーなどの各種目が存在する。

画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 秋田恵一(訳)「グレイ解剖学 原著第4版」エルゼビア・ジャパン株式会社(2019/9/13)

関連項目[編集]