張交絵

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張交絵(はりまぜえ)とは、江戸時代から明治時代に描かれた浮世絵の様式のひとつ。 錦絵においていわゆる張交屏風のように、一枚の版画にいろいろな形や、いろいろな種類の絵をいくつも配置した浮世絵を指す。張交屏風から考案されたもので、一枚の紙面を大小異なる形で区切り、それぞれに別の絵を描いて組合わせた物であった。歌川広重の作品が圧倒的に多い。また複数の浮世絵師による合作も見られる。例として、広重の「国尽張交図会」や「東海道五十三次張交絵」があげられる。

参考文献[編集]

  • 吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 雄山閣、1987年
  • 稲垣進一編 『図説浮世絵入門』〈『ふくろうの本』〉 河出書房新社、1990年