抽象構文

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抽象構文(ちゅうしょうこうぶん。abstract syntax)とはデータ(特に通信路上のメッセージやコンパイル中のプログラム)の表現形式であり、マシン依存の構造やエンコーディングによらず、またデータの物理的な表現形式からも独立しているものである。

プログラミング言語処理系における内部表現は通常、典型的な抽象構文木である。抽象構文は「文」「式」「識別子」などの分類用語を用いた木構造により定められる。これはソースコードの構文(具象構文)から独立したものである(非常に近いものであることが多いが)。(具象)構文木抽象構文木は似たものであるが、(具象)構文木(parse treeとも言う)は通常、括弧などのソースコード上は重要だが抽象構文木の構造には現れないものを含む。

関連項目[編集]

この記事は2008年11月1日以前にFree On-line Dictionary of Computingから取得した項目の資料を元に、GFDL バージョン1.3以降の「RELICENSING」(再ライセンス) 条件に基づいて組み込まれている。