新日本プロレスワールド

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新日本プロレスワールド
NJPW WORLD
URL njpwworld.com
言語 日本語
タイプ ビデオ・オン・デマンド
ジャンル プロレス
運営者 新日本プロレス
テレビ朝日
収益 月額使用料
登録 必要
開始 2014年12月1日 (2014-12-01)
現在の状態 運営継続中

新日本プロレスワールド(しんにほんプロレスワールド)は、新日本プロレステレビ朝日が共同で運営しているインターネットテレビ局。略称はNJPW WORLD(エヌ・ジェー・ピー・ダブリュー・ワールド)。

概要[編集]

2014年12月1日新日本プロレステレビ朝日の共同発表会見が行われ、サービスが開始された[1][2]。サービス開始当初の月額視聴料は999円。これはWWEネットワークの月額視聴料9ドル99セントにちなんでいる。

主な番組としては、新日本プロレスのPPVイベント及び主要大会の生中継やアメリカ収録のNJPW STRONGやアーカイブ映像の配信、テレ朝チャンネル2FIGHTING TV サムライ等で放映している大会の模様も中継される。また、業務提携を結んでいるAEWのウィークリー番組AEWダイナマイト及びランペイジ、CMLLアレナ・メヒコの金曜定期戦[3]ROHPPVRPWの主要試合の配信[4]、選手に密着したドキュメント番組やワールドプロレスリングの関連番組等、各界著名人が描くコラムや試合レポートなども閲覧できる。

過去大会のアーカイブについては新日本プロレスおよびテレビ朝日が権利を持っているものを中心にオープン時約1,000試合の映像を用意[5]。集英社の分冊百貨『燃えろ! 新日本プロレス』収録試合はこの編集映像が優先されている[5]。以降順次追加されている。

なお、90年代にヴァリスからリリースしていた『闘魂Vスペシャル』全作品は[6]、マスターが新日本プロレスに売却されているものの紛失状態であり、1996年10月20日に行われたグレート・ムタ獣神サンダー・ライガー戦などの収録試合は2022年現在配信されていない。またアントニオ猪木対モハメド・アリ戦小川直也の試合は権利関係上同様に未配信となっている。

会員数は2018年1月現在で約10万人おり、そのうち40%が外国人ファンであるという[7]。ネットプロレス大賞2016において、最優秀プロレスを伝えたで賞を受賞[8]

リニューアル[編集]

2023年11月6日に価格を1,298円(国外は9.99ドル)に改訂すると共に公式アプリの提供、配信映像のフルHD化、オフライン再生対応するリニューアルを行った[9]

主な実況アナウンサー[編集]

日本版実況アナウンサー[編集]

英語版実況アナウンサー[編集]

  • ケビン・ケリー[10](2015年10月 - )
  • マブス・ギリス[11](2018年10月 - )

主な解説者[編集]

日本語版・英語版共に試合のない選手や興行序盤に試合を終えた選手がゲスト解説として参加する場合がある。特に2021年からは選手のゲスト出演が増えている。

日本版解説者[編集]

過去[編集]

英語版解説者[編集]

補足[編集]

実況および解説[編集]

FIGHTING TV サムライのプロレス中継を新日本プロレスワールドで同時配信する場合、2015年7月以降はサムライ側の放送席の音声をカットした状態で放送している。2016年頃まではこのまま実況無しで放送していたが、2017年頃からはワールド用の放送席を別途用意[注 6]してサムライTVとは別の実況解説に差し替えて放送している。この影響により、サムライTVの放送席で実況と解説が喋っている場面が映っても、その音声が放送されないという光景が度々見られる。試合中にサムライ側の放送席が襲撃された際、ワールド側の放送席ではその様子を他人事のように実況解説する場面も見られる。なお、2015年6月以前のものについては放送席の音声がカットされずにそのまま配信されている。2022年1月からはワールドではLIVE配信せず後日配信とする代わりにサムライTVの音声をワールドでそのまま配信する方式も採用している。

一方、テレ朝チャンネルにて放送している「ワールドプロレスリングLIVE」を新日本プロレスワールドで同時配信する場合、テレビ朝日のアナウンサーが試合ごとに交代で実況を担当し、ワールドでもこれがそのまま放送されている。これはサムライTVと異なり、テレビ朝日が新日本プロレスワールドに資本参加しているため。テレビ朝日の担当アナウンサーについてはワールドプロレスリング#主な実況アナウンサーを参照。

ワールドでの独占配信の場合は、本項#主な実況アナウンサーの節に記載のフリーアナウンサーが最初から最後まで実況を担当するパターンが基本だが、興行によってはワールドプロレスリングLIVEの時と同様にテレビ朝日のアナウンサーが試合ごとに交代で実況を行う方式をとる場合も見られる。また、興行によっては「実況・解説なし」の「固定カメラによる映像」を「生放送ではなく後日配信」といった方式で配信する場合がある。主にWORLD TAG LEAGUEのような総当たりのリーグ戦シリーズを全国を巡業しながら消化する場合に於いて、地方開催の大会を配信する際にこの方式となる場合がある。ただし、2017年-2018年頃よりG1 CLIMAXBEST OF THE SUPER Jr.にて、「全大会」を「実況・解説あり」の「通常の撮影体制」で「生配信」する方針に変化しており、改善が見られている。

選手の入退場時[編集]

選手の入退場時に流れるテーマ曲については、一部の楽曲は「権利上の都合」により消音対応や楽曲の差し替え対応が行われる[注 7]。過去の大会のアーカイブ配信では、入退場シーン自体がカットされているケースも見られる。

ただし、この「権利上の都合」は2016年頃から徐々に解消傾向にあり、新日本プロレス所属の選手については2018年頃までに大半の選手が解消された[注 8]。他団体からのスポット参戦の選手等についても、新日本への参戦頻度が多めの選手を中心に解消傾向にある。逆に「権利上の都合」の対象外だった曲が後に対象となるケースも存在している[注 9]

また、「権利上の都合」を解消した一部の選手については「国外開催」の興行を配信する場合に「権利上の都合」が解消されないケースも確認されている[注 10]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 村田、清野、ミラノの3名については、サムライTVとの同時配信時はサムライ側の放送席に優先して出演している。ただし絶対という訳では無く、同時配信時にワールド側をミラノが担当する場合も稀にある。#補足も参照。
  2. ^ 主にサムライTVとの同時配信時にワールド用の放送席を担当していたが、後にワールド独占配信時にも担当するようになった。2020年以降は出演が無く降板したと思われるが、2023年からABEMA格闘チャンネルのプロレス中継に出演しており、同年3月にはワールドの実況に復帰している。#補足も参照
  3. ^ プロ野球読売ジャイアンツスタジアムDJ担当の為、ジャイアンツの主催試合がある日には出演しない。
  4. ^ 出演頻度が突出して高く、特に2021年以降はほぼ毎回に近い頻度で出演している。
  5. ^ 現役時代から引退直後までの間もゲスト解説として度々出演していた。2020年2月頃よりゲストの表記が無くなり正式に就任。
  6. ^ 例として後楽園ホールでの興行は選手入場口付近にワールド用の放送席が設置されている事が映像で確認可能である。また、英語実況の放送席もこの場所に設置されている事が確認可能である。
  7. ^ a b 差し替え対応の場合、稀に処理が不十分で対象曲が薄っすらと聞こえる場合がある。また、バックステージコメントの動画は、対象曲が会場から漏れ聞こえていても処理されずにそのまま配信されている。
  8. ^ 2016年にYOSHI-HASHI獣神サンダー・ライガーが対象外となり、2017年には第三世代の4選手および田口隆祐タイガーマスクが対象外となった。2023年1月現在は真壁刀義のみが対象である。真壁については、タイトルマッチなどの特別な試合にLIVE配信時限定で規制が解除される事があり、この場合は見逃し配信時に改めて処理が行われる。また、永田裕志についてはビッグマッチ用に使用している前奏の曲が権利上の都合に該当しているが、近年は前奏曲を使用しない事が多い。
  9. ^ 詳細な理由は不明だが、2019年6月末開催のオーストラリア興行配信分から同年9月までの間、権利上の都合の対象外だった筈のウィル・オスプレイの入場曲に差し替え対応が行われていた。同年10月開催の両国国技館大会以降に再び解除されている。バックステージコメントの動画を確認すると[注 7]、入場曲を変更したわけではない事も確認可能である。
  10. ^ 2019年4月開催のマディソン・スクエア・ガーデン大会にて田口隆祐と獣神サンダー・ライガーの入場曲に差し替え対応が行われた。

出典[編集]

  1. ^ 【WK9】「会員100万人を目指しましょう!!」(棚橋)月額999円で動画が見放題!! 話題の新サービス『新日本プロレスワールド』が発進!!【会見】”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年12月1日閲覧。
  2. ^ 【WK9】「新日本プロレスワールド」は月額999円で見放題の配信サービス!! 1.4東京ドームも完全配信! 『燃えろ!新日本プロレス』などアーカイブも超充実!”. 新日本プロレス公式サイト. 2014年12月1日閲覧。
  3. ^ 「CMLL」が日本で見られる!新日本プロレスワールドで、アレナ・メヒコ金曜大会を定期LIVE配信決定!初回は7月9日(土)午前10時30分頃〜!新日本選手も参戦!”. 新日本プロレス公式サイト. 2016年7月4日閲覧。
  4. ^ 戦略発表会で、木谷オーナーが「2020年の東京ドーム満員を目指す」とコメント!さらにアメリカへの"本格進出"、道場の設立も視野に!!”. 新日本プロレス公式サイト. 2017年5月16日閲覧。
  5. ^ a b 株式会社インプレス (2014年12月1日). “新日本プロレス、試合映像を月額999円でスマホ/PC見放題配信。1.4ライブ中継も”. AV Watch. 2022年2月16日閲覧。
  6. ^ ああ、うるわしの闘魂Vスペシャル【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】”. boku-pro.com (2018年11月21日). 2022年2月16日閲覧。
  7. ^ データを読む 新日本プロレスが復活、過去最高の業績を更新へ”. 東京商工リサーチ (2018年6月1日). 2018-6-0閲覧。
  8. ^ 最優秀プロレスを伝えたで賞 / 2016”. ネット・プロレス大賞:公式サイト (2017年1月17日). 2017年1月20日閲覧。
  9. ^ NJPW WORLDが2023年 秋にリニューアル!”. njpwworld.com. 2023年9月24日閲覧。
  10. ^ a b 10.12両国大会で新日本プロレスワールドの“英語実況”を担当! 実況のケビン・ケリー氏と解説のマット・ストライカー氏が来日!”. 新日本プロレス公式サイト. 2015年10月11日閲覧。
  11. ^ a b NJPW Global [@njpwglobal] (2018年10月26日). "Tonight, we welcome a "Young Lion" long time sports announcer @MavsGillis. He'll be joined by the legendary @LannyPoffo!..." X(旧Twitter)より2022年12月27日閲覧
  12. ^ 【緊急決定!】4月10日(日)両国大会の新日本プロレスワールド「英語実況」を担当するのは、おなじみケビン・ケリーとあのスティーブ・コリノに決定! #njpwworld #njattack”. Scoopnest.com. 2016年4月6日閲覧。
  13. ^ 8月12〜14日に行われる『G1』両国3連戦、「新日本プロレスワールド」は英語実況も!スペシャルゲスト解説に“ロッキー・ロメロ”が登場!【G126】”. 新日本プロレス公式サイト. 2016年7月22日閲覧。
  14. ^ NJPW World finds its new lead English color commentary voice”. Wrestling Observer. 2017年1月17日閲覧。
  15. ^ NJPW Global [@njpwglobal] (2018年11月28日). "BREAKING! @ShutUpExcalibur will join @njpwworld commentary alongside @realkevinkelly on Dec 6, 7 and 9! #njpw #njpwwtl". X(旧Twitter)より2022年12月27日閲覧
  16. ^ njpwglobalの2020-8-6のツイート- X(旧Twitter)

外部リンク[編集]