智頭駅
ウィキペディアから無料の百科事典
智頭駅 | |
---|---|
智頭急行智頭駅(左)・JR智頭駅(右) (2024年4月) | |
ちず Chizu | |
鳥取県八頭郡智頭町大字智頭字六地蔵ノ1858-1(JR西日本) 鳥取県八頭郡智頭町大字智頭字六地蔵ノ1862-2(智頭急行) | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本)[* 1] 智頭急行[* 1] |
電報略号 | チツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線(JR) 1面2線(智頭急行) |
乗降人員 -統計年度- | (JR西日本)-2020年- 1,268/日 (智頭急行)-2020年- 55人/日 |
開業年月日 | 1923年(大正12年)6月5日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■因美線(JR西日本) |
キロ程 | 31.9 km(鳥取起点) |
◄因幡社 (7.0 km) (3.7 km) 土師► | |
所属路線 | ■智頭急行智頭線 |
キロ程 | 56.1 km(上郡起点) |
◄恋山形 (6.1 km) | |
備考 | 共同使用駅 JR西日本:直営駅[1] JR駅舎にみどりの窓口 有 |
智頭駅(ちずえき)は、鳥取県八頭郡智頭町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)・智頭急行の駅である。
町名は「ちづ」だが、駅名は所在地である大字智頭と同じ「ちず」である。
乗り入れ路線
[編集]JR西日本の因美線と、智頭急行の智頭線が乗り入れ、接続駅となっている。智頭線は当駅が終点であるが、すべての特急と一部の普通列車は、JR因美線鳥取方面へ直通運転する。
歴史
[編集]- 1923年(大正12年)6月5日:国有鉄道因美線の用瀬駅 - 当駅間延伸時に開業。当初は終着駅であった[2]。
- 1928年(昭和3年)3月15日:因美南線開業に合わせ、因美線が因美北線に改称され、当駅もその所属となる[3]。
- 1932年(昭和7年)7月1日:当駅から因美南線美作河井駅まで路線延伸。これをもって鳥取駅 - 津山駅間が全通したため、因美北線は現在の因美線の一部となり、当駅もその所属となる[4]。
- 1982年(昭和57年)3月5日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる[5]。
- 1994年(平成6年)12月3日:智頭急行智頭線開業により智頭急行の駅が新設され、乗換駅となる[6]。
- 2020年(令和2年)4月1日:智頭急行智頭駅にて、クレジットカード及び電子マネー等での決済サービスを開始[7]。
- 2023年(令和5年)6月5日:開業100周年を迎える。これに併せてJR西日本は記念入場券を数量限定で発売し[8]、同年7月30日に記念式典が開かれた[9][10][11][12]。
駅構造
[編集]以下、ホームについてはJR西日本管轄部分が「○番のりば」、智頭急行管轄部分が「○番線」と案内されるため、本項でもこれに従う。
JR因美線は単式・島式2面3線、智頭急行智頭線は頭端式1面2線のホームを持つ地上駅。駅舎はJRと智頭急行で別々に設置されており、構内でつながっている。どちらも有人駅となっている(JR西日本の駅は直営駅[1])。ホーム間の連絡は跨線橋を使う。木造駅舎を有する。
ホームは駅舎側からJRのホームが1 - 3番のりば、智頭急行のホームが2 - 1番線となっている。智頭線 - JR線の直通列車はすべてJRホームから発着する。1番線側に智頭急行乗り場がある。自動改札機は設置されておらず、ICOCAなどのICカードは利用できない。ただし智頭急行の窓口で電子マネーとしての決済は可能である(チャージ不可)。
のりば
[編集]JR線のりば | ||||
---|---|---|---|---|
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
1 | ■智頭線経由 | 上郡・大阪・京都・岡山方面[13] | 因美線からの直通、特急列車はすべてこのホーム | |
2・3 | 因美線 | 上り | 鳥取・倉吉方面[13] | 一部1番のりば |
下り | 津山方面[13] | |||
智頭急行のりば | ||||
番線 | 路線 | 行先 | 備考 | |
1・2 | ■智頭線 | 上郡方面 | 当駅始発の普通列車 |
- 付記事項
- JR1番のりば(因美線下り本線)は鳥取方面からのみ進入可能で、智頭線を含めた3方向すべてへ出発可能。JR2番のりば(因美線上り本線)は津山方面・上郡方面からの進入に対応し、出発は津山方面と鳥取方面の2方向のみに対応。JR3番のりば(因美線上下副本線)は智頭線を含めた3方向の入線・出発にいずれも対応。智頭1・2番線は頭端式で、上郡方面からの折り返し列車のみに対応する。智頭線の本線は智頭1番線である。
- 因美線と智頭急行線を直通する列車はすべて、上郡方面はJR1番のりば、鳥取方面がJR2番のりばを使用する。また、因美線系統の津山方面・鳥取方面行きは2・3番のりば(鳥取方面行きで一部の当駅始発は1番のりば)を使用する。
- JR智頭駅ホーム(2017年4月)
- 智頭急行線ホーム(2005年8月)
駅構内の施設
[編集]JR
[編集]智頭急行
[編集]- 智頭急行運輸部
利用状況
[編集]1日平均乗降人員推移 [14] | ||
---|---|---|
年度 | JR西日本 | 智頭急行 |
2011年(平成23年) | 2,844 | 64 |
2012年(平成24年) | 2,895 | |
2013年(平成25年) | 2,918 | 126 |
2014年(平成26年) | 2,852 | |
2015年(平成27年) | 2,938 | 119 |
2016年(平成28年) | 2,908 | |
2017年(平成29年) | 2,911 | 118 |
2018年(平成30年) | 2,760 | |
2020年(令和2年) | 1,268 | 55 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]バスのりばは智頭急行駅舎南側に「智頭駅前」停留所がある。
- 日ノ丸自動車(日ノ丸バス)
- 91・91H:鳥取駅
- のりりん(乗合タクシー)
- 智頭町内各方面(区域運行)
隣の駅
[編集]- 智頭急行
- ■智頭線
- 特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」停車駅
- ■普通(一部は因美線へ直通)
- 恋山形駅 - 智頭駅 (- 因幡社駅)
脚注
[編集]- ^ a b 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎西日本編(JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)』学習研究社、2004年4月30日、174頁。
- ^ 『鉄道省告示第105号 官報第3249号(1923年5月31日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『鉄道省院告示第42号 官報第356号(1928年3月8日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『鉄道省告示第10号 官報第913号(1930年1月17日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b c 石野 1998, p. 325.
- ^ 石野 1998, p. 254.
- ^ “上郡駅及び智頭駅 クレジット等取扱い開始について” (PDF). 智頭急行. 2023年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月3日閲覧。
- ^ “「智頭駅開業 100 周年記念入場券」の発売について” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2023年5月22日). 2023年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月3日閲覧。
- ^ “智頭駅開業から100周年で記念式典 智頭町”. NHK. 鳥取 NEWS WEB. 日本放送協会 (2023年7月30日). 2023年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】智頭駅開業100周年イベントのご案内”. 智頭町観光協会 (2023年7月10日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “智頭駅開業100周年特集「智頭駅開業100周年記念イベントが開催されました」” (PDF). 広報ちづ2023年9月号. 智頭町. pp. 2-3 (2023年8月24日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “2023年7月30日(日)智頭駅開業100周年記念式典に出席しました”. 社長室. 智頭急行 (2023年7月). 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b c “智頭駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年4月6日閲覧。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月26日閲覧
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 智頭駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 智頭駅|駅紹介 - 智頭急行